パニック障害は、患者さんの生活の仕方によって経過が違ってくる病気です。過労や睡眠不足、風邪などがきっかけで、発作がぶり返したり、症状が悪化する事があります。パニック障害はムリが着ない病気なのです。

 

この記事で触れる生活習慣は、現代社会では当たり前になっている事ばかりです。決して当たり前に考えずにせず、日頃の生活習慣の見直しをしてもらえればと思います。きっと、パニック障害の方も改善し易くなるはずです。

パニック障害の原因は生活習慣の乱れかも?

少し私の過去の経験を話しますが、元々、私は怒られやすい性格だったかもしれません。同僚と同じように仕事をしていても、いつも自分ばかりが矢面に立たされて起こられるという始末・・・

そのストレスを直に上司にぶつければ、良かったと今では後悔していますが、その当時に私には何もできませんでした。そして、ストレスから生活習慣が乱れまくり、やがてパニック障害となってしまったのです。

もしかしたらですが、私の様な思いをしているのかなと思い、この記事を書いています。そして、もしパニック障害になっているのでしたら、一度、以下の内容をしっかり確認してもらえればと思います(^^)/

 

パニック障害改善する生活習慣7つのポイント!

以下に紹介する内容は、パニック障害を改善するためにも気を付けたい生活習慣です。特にですがパニック障害の患者さんは以下の内容が乱れがちになっている傾向が強いです。自分の生活習慣が当てはまっていないか確かめてもらえればと思います。

 

【その1】生活リズムを規則正しくする

パニック障害の方は、昼夜逆転の不規則な生活になりがちですが、回復の為には生活リズムを規則正しくする事が大切です。不規則な生活をしていると、自律神経も緊張状態が続き、発作が起こりやすくなります。毎日の生活行動を記録する習慣を付けると良いでしょう。

 

【その2】三度の食事は、決まった時間に摂る

糖分には不安や抑うつ感を和らげる作用がある為、パニック障害の方は甘いお菓子などを好む傾向がありますが、甘いもので気分がよくなるのは一時的な事です。できるだけ甘いものは控え、三度の食事をバランスよく決まった時間に摂る様にすると生活リズムも整います。

 

【その3】過労・睡眠不足・風邪には注意をする

パニック障害は心の病気ですが、体力も落ち、疲れやすくもなるので、節約を心がける事が大切です。特に「過労」「睡眠不足」「風邪」は、パニック発作を起こしたり、症状を悪化させるリスクになりますので、注意が必要です。

 

【その4】ストレスを溜めない様にする

ストレスは、パニック障害の発症に関わるだけでなく、症状を悪化させる誘因にもなります。半身浴や瞑想など、自分に合ったリラックス法を毎日続けるようにすると良いでしょう。腹式呼吸は、ストレスを和らげる効果だけでなく、発作の時も有効です。

 

 

【その5】タバコ・酒・コーヒーは控える

タバコやお酒には抗不安作用がありますが、作用時間は短く、すぐリバウンドがきます。また、依存症もあるので、薬の効果にも悪影響を与えます。さらに、コーヒーに含まれるカフェインには、発作を悪化させる働きがあります。できるだけ控えるようにするべきです。

 

【その6】回復を促す為に、適度な運動をする

パニック障害患者は、薬だけで治療しているより、同時にウォーキングなどの有酸素運動をしている人の方が、治りが早く、完全に治る確率も高いという研究報告があります。運動には、セロトニンを増やす、疲れにくくなる、脳を活性化させるするなどの効果があります。

 

【その7】薬は症状を起こさない為の基本と考える

パニック発作の回数が減ってくると、良くなかったからと薬の量を減らせると案が得がちですが、発作が完全になくなるまで、薬の量を減らす事は禁物です。毎日の服薬は、症状を起こさない為の基本と考えるべきです。

 

パニック障害は家族に理解と支えが不可欠!

パニック障害の経過は、家族の対応によっても大きく違ってきます。家族が、パニック障害という病気を理解し、患者さんに温かく接していると、患者さんも安心して治療に取り組む事ができます。

一方、家族に病気についての知識や理解がないと、患者さんの不安や恐怖が理解できず、つい「しっかりしなさい」「性格が弱いからだ」といった的外れ的な言葉をかけてしまいがちです。実際に私もそのような経験をした過去を持っています。

特に私がパニック障害をやった時に、かけられて一番嫌だったのは「もっと頑張れよ!」という言葉でした。

頑張りすぎて、パニック障害になった人間になんてことを言うんだと憤った事を覚えています。それでは、いくらパニック障害の患者本人が改善しようとしても、周りが足かせになってしまっていると言わざるを得ません。

自分だけでなく周りにパニック障害の患者さんがいるという方も覚えていてもらえればと思います(^^)/