世の中にうまい話はいくらでもあります。ですが、それらの上手い話を聞いていくといくつも怪しい情報が出てきます。今回、本記事で紹介するのは「外貨建て保険」です。

 

実はですが、私も知り合いも外貨建て保険を利用し、300万円もの損失を出したと嘆いていた事があります。つまり、外貨建て保険は皆さんの身近にあるものなのです。

いったい、外貨建て保険の仕組みとはいったい・・・

外貨建て保険の仕組みとはいったい?超低金利、高利回りって?

 

先ずは、外貨建て保険がどの様な仕組みになっているのかを説明していこうと思います。

外貨建て保険は、保険料や保険金等が外国の通貨で行われる保険を指します。払い込む保険料や受け取る保険金などの円換算額は為替相場の影響を受けます。

外貨建て保険は終身保険や個人年金保険などがあり、保険料の払い込みや保険金の支払いなど金銭の授受については米ドルなどの外貨で、保険期間中は外貨で運用されます。

また、専用の外貨口座(一般的にはドル口座)が必要になります。

 

外貨建て保険のメリット高利回りだけど・・・

 

では、なぜ多くの方が外貨建て保険を利用されるのかという事です。もちろんそれには理由があるからです。外貨建て保険は、日本で一般的に販売されている保険と比べると、保険料が割安です。

これは、日本と海外の金利差を利用しているからです。日本は2016年2月よりマイナス金利政策が実施され、超低金利時代が続いています。その為、日本国内で保険での資産運用が難しいのが現状です。

しかし、海外では日本よりも金利が高い分、保険の運用がしやすく、保険料安いというメリットもあるのです。そして、満期時に円安となっていれば、受取額は増加します。

 

 

このように、為替相場の変動によるメリットが受けられるのも外貨建て保険の特徴にあります。

 

外貨建て保険のデメリット・リスクとはいったい?

 

では、なぜ外貨建て保険で苦情が殺到するようになるのかという事が気になるところです。

、先ほども触れたように、外貨建て保険は為替相場の変動に左右されます。解約した時に、円高となっている場合は、受取額は減少します。ですから、高金利でる反面、損失の可能性もあるハイリスク・ハイリターンの保険と言えます。

また、外貨建て保険の場合、保険料の支払いや保険金の受け取りで、外貨から円に両替する際に手数料が発生します。この手数料は契約者の負担となります。

さらに保険の運用に関する諸経費がかかりやすい事もあり、途中で解約するほど、解約返戻金が支払保険料を下回る可能性が高いということもあります。

 

外貨建て保険を巡るトラブルの起こす理由は説明不足!

 

生命保険協会が2017年にまとめた内部資料で外貨建て保険の実態が明らかになりました。協会や生保41社が銀行の窓口で受けた苦情は前年比12.3%増の2,076件で2,012年の3.3倍にも上ったそうです。

外貨建て保険は近年、契約数は急増しており60万件程度と2,012年度の5倍近くに増えている為、それに比例して苦情件数も右肩上がりという事です。

 

【苦情の内容の内訳について】
●元本割れリスクについて適切な説明がなかった(43%)
●解約時などの税金などの説明不十分だった(14.7%)
●強引な勧誘があったなどで契約してしまった(11.8%)
●預貯金と為替の違いが理解できなかった(2.8%)

 

この様に、外貨建て保険の苦情で最も多い理由は「元本割れのリスクについて適切な説明がなかった」という事でした。また、その際の契約者は60歳以上の高齢者が多いというのも特徴にありました。

この事からも、外貨建て保険を利用するのは、退職金や配偶者の生命保険金で多額の保険料をまとめ払いし、比較的金利の高い米ドルや豪ドルで運用するケースが多いです。

契約時には、10年ほど先を見越していたにも関らず、いざ満期時になると元本割れして損失が出る現実は高齢者には受け入れがたい心境になるのも無理はないでしょう。

 

 

外貨建て保険は、結局、自己責任で行うもの!

外貨建て保険に関して大事なのは、やはり自己責任能力ではないのかと思います。確かに、銀行での窓口で説明が不十分だったという事は事実です。その点に関しては改善策が必ず必要な事実です。

保険各社は高金利のメリットばかりを説明して、この様なリスクを説明する事を怠った「説明義務の違反」は間違いなくあります。

ですが、説明をされたと言っても説明した販売員はあなたの保証人ではないという事を覚えておかなくてはいけません。結局、外貨保険でも説明が不十分だったと言っても、それは自己責任になってしまうのが現実です。

この記事を書いている私も以前、似たようなケースがありましたが、損失は自分の責任と割り切るしかなかったの現状でした。この記事を見ている方も自分の大切な資金を管理する時は慎重にされる事をおすすめします。

私の様に気が付いたら損失を起こしてしまう事もあるかもしれませんので(苦笑)