皆さんも「お彼岸」というと、家族でお墓参りに行くという方も多いのではないかと思います。そんななじみの深いお彼岸ですが、本来の意味や由来、期間はどのように定めているのかを知る方は少ないのではと思います。

 

またお盆との違いは何なのかについて考えても意外と知らない方が多いのではないかと思います。本記事ではお彼岸の意味や由来を詳しくまとめておきました。

お彼岸はいつから、いつまでを指すの?

 

そもそも、お彼岸というと、いつを指すのか皆さんは知っているのでしょうか?ある特定の日を指しているのではと思っている方も多いかともいますが、そうではないです。

春のお彼岸は、春分の日を中日とした7日間。秋のお彼岸は春分の日を中日にした7日間を指します。春分の日と秋分の日は、国立天文台がが発表しているという事です。

国立天文台が作っている歴象年表から天文学的な春分日と秋分日を割り出しているとのことです。お彼岸というのは何月何一というのはその都度ネットなどで確かめればよいのではと思います。

 

例えばですが、2018年の場合、春のお彼岸と秋のお彼岸の日程は以下の様になっています。

【春のお彼岸(春彼岸)の時期】

彼岸入り 中日
春分の日
彼岸明け
2018年
平成30年
3月18日(日) 3月21日(水) 3月24日(土)

 

【秋のお彼岸(秋彼岸)の時期】

彼岸入り 中日
秋分の日
彼岸明け
2018年
平成30年
9月20日(木) 9月23日(日) 9月26日(水)

 

お彼岸の意味や由来とは?先祖供養のする理由とは?

 

では、お彼岸になぜ、先祖供養の墓参りをする習慣があるのかという事をまとめておきます。「彼岸」という言葉は、元々、仏教の煩悩を脱した悟りの境地を指す言葉です。

煩悩とは、心身を悩ませ、乱し、煩わせ、汚すものの事です。まさに現代人の心の闇とでもいうべきものです。悟りの境地を妨げるあらゆる精神作用のことです。

 

 

三途の川をはさんで、我々が住んでいる世界を此岸、そして向こう側の仏様の世界を彼岸といいます。つまり、彼岸というのは私たちの煩悩を脱した世界、つまり、その先にある極楽浄土を指します。

またさらに、お彼岸という言葉には、数々の煩悩に打ち勝ち、悟りの境地に達することができるように、仏道の修行を積む期間という意味合いもあるようです。

 

お彼岸が先祖供養の墓参りの習慣になったのは、なぜ?

 

では、疑問なのは彼岸が仏教の言葉で、煩悩を脱する事だとすると、それがどうして先祖供養のお墓参りになるのかという事です。間違っても、私たちは仏門に帰依するものではにですよね?

それに関しては明確な理由はがある様ではないですが、普段から仏教の厳しい修行をしていない方も、お彼岸には煩悩を捨てれる様にあやかっているからだと考えられます。

やがて次第に、春分の日と秋分の日に、ご先祖様の供養の法要を行えば、ご先祖様だけでなく自分自身も西のかなたの極楽浄土へ到達することができ、またご先祖様への思いも最も通じやすくなるのではないかという思想が生まれたそうです。

そして、お彼岸にはご先祖様の供養のためにお墓参りをするという行事が定着していったようです。

 

お彼岸にぼた餅、おはぎをお供えする理由とは?

 

お彼岸のお供え物というと、やはりぼた餅、おはぎではないかと思います。私も好きでよくスーパーで購入するのですが、まさかおいしいからお供えするなんてことはないですよね(笑)

日本には古くから邪気を払う食べ物への信仰がありましたが、あずきの赤色には、災難から身を守る厄除けの効果があると考えられていたようです。

ぼた餅やおはぎをお供えするのは先祖を供養するのと共に家族がいつまでも災難から身を守り健康であることを祈る為という事ですね!

その為、春のお彼岸は「ぼた餅」と言い、秋のお彼岸は「おはぎ」と言います。

 

ぼた餅は牡丹が咲く季節、つまり春のお彼岸に食べるものです。そしておはぎは、萩の季節すなわち秋のお彼岸に食べるもので、そのあずきの粒を秋に咲く萩に見立てたものであるからだと言われています。

ただ最近はスーパーなどではまとめて日おはぎとして販売している事が多いです。