いきなりですが、この記事を見ている方の中にも牛乳を飲むとすぐに下痢になるという方もいるのではないでしょうか?

実はいうと、この記事を書いている私も昔から牛乳を飲むとすぐに下痢になり困っていました。寝る前に牛乳を飲むと寝ている最中でもお腹がぐるぐる鳴り、トイレに駆け込んだことも何度あった事か…

そこで、私なりに牛乳ですぐに下痢になる原因と、その治療法について詳しくまとめてみました☺

 

牛乳で下痢の原因:乳糖不耐症(にゅうとうふたいしょう)について

 

ラクターゼの量は乳児で高く、母乳や牛乳の消化が可能です。

多くの民族(黒人とヒスパニックで80%、アジア人で90%以上)で、離乳後にラクターゼの量が減少します。量が減少するということは、これらの民族の年長児や成人は、あまり乳糖を消化できないということです。

しかし、北西欧系の白人の80~85%は生涯にわたってラクターゼを産生するため、成人でも牛乳や乳製品を消化することができます。このため、米国民の民族構成から、米国では3000万~5000万人が乳糖不耐症であると考えられます。

この「不耐症」が実は世界人口の75%以上では正常な状態であることは興味深い点です。

腸管感染症などの病気により小腸粘膜に損傷が生じたときに一時的な乳糖不耐症が発生することがあります。これらの病気が回復すれば、再び乳糖が消化できるようになります。

乳糖以外の糖に対する不耐症も起こりますが、その頻度は比較的まれです。

例えば、スクラーゼという酵素が欠乏すると、ショ糖が血液中に吸収されなくなり、マルターゼやイソマルターゼという酵素が欠乏すると、麦芽糖(マルトース)が血液中に吸収されなくなります。

 

乳糖不耐症(にゅうとうふたいしょう)の治療方法について

 

ほとんどが二次性乳糖不耐症ですので、ミルク栄養児の場合は乳糖の入っていないミルク(ノンラクト、ラクトレス)を使用します。1週間以上続いている場合には適応があります。各種のアレルギー用ミルクも使うことができます。

母乳の児の場合には乳糖分解酵素(ミルラクト)の内服を行います。母乳を飲む前に内服します。哺乳の回数が多い子では回数の制限はありませんが、大体1日3~4回位が基本です。さらに多く飲むことは可能です。下痢が続いている児でも反応は良いです。

大豆乳のボンラクトも可能ですが、ボンラクトは大豆アレルギーが出てくることがあるので、おすすめしません。

乳糖とは哺乳類の乳汁に含まれる二糖類であり、母乳や人工乳、牛乳の主な糖質です。乳糖はグルコースとガラクトースがβ-グルコシド結合したもので、ラクターゼ(乳糖分解酵素)によって分解され、単糖類となります。

ラクターゼは小腸粘膜の内腔表面の微絨毛刷子縁に発現し、乳糖を分解し単糖類の形として生体に吸収できるようにしています。浸透圧性下痢症は慢性下痢症の中の重要な原因のひとつです。慢性下痢症とは下痢が2週間以上続くものをいいます。

下痢とは便の水分が増して量が増えた状態で、排便の回数が増えてきます。小児の場合、10g/Kg/日以上あるいは200g/日以上の便量を認める場合に下痢としています。

 

以上、乳糖不耐症(にゅうとうふたいしょう)の原因と治療方法:牛乳を飲むとすぐ下痢になる方は要確認…という話でした。