毎年、6月頃になると雨ばかり続く「梅雨」。毎日、雨の中を通勤するのは不便以外の何物でもないです。そんな梅雨ですが、そもそもなんで「梅雨(ばいう)と書くのか皆さんは知っているでしょうか?

 

また、どの様な仕組みで梅雨が起きるのか?など、毎年、悩まされる梅雨ですが意外と知らない事が多いのも事実です。本記事では、そんな梅雨のなぞについて詳しく調べてみました。

梅雨の語源は?なんで”ばいう”と書くの?

 

まず始めにですが、梅雨の語源について触れていこうと思います。そもそも、6月に降り続く雨が梅と何の関係があるのか?よくよく考えると謎ですよね。さっそく私も調べてみました(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

梅雨の語源としては、実際のところこれという明確な由来はないそうです。ですが、色々説はあるのでその諸説を以下にまとめておきます。

 

●6月頃は梅の実が熟しきて、ちょうど収穫する時期という説
●湿度が高くものが腐り易い為に「黴雨(ばいう)」とも言われている説
●6月というのは時期は毎日のように雨が降る為、「梅」という字が当てられた説
●普段の倍、雨が降るから「倍雨」というのはこじつけ説(民間語源)

 

更に梅雨には、「梅霖(ばいりん)」、旧暦で5月頃であることに由来する「五月雨(さみだれ)」、麦の実る頃であることに由来する「麦雨(ばくう)」などと呼ばれる事もあるそうです。

 

梅雨が発生するメカニズムとは?前線との関係は?

始めにですが、梅雨の前に雨が降るメカニズムを簡単に説明しておきます。その方が、梅雨のメカニズムをより理解できるのではないかと思います(^^)/

▼雨が降るメカニズム▼

※動画再生時、音が出るので注意※

 

簡単いうと、私たちの何気なく過ごしている今現在の空気中には水蒸気が含まれています。

そして、冷たい空気と暖かい空気が触れ合う事で空気が膨張し、上昇気流が発生します。そして、雲を発生させます。その雲が飽和水蒸気量に達する事で待機中の水分が雨となって私たちの住む地表に降り注ぐのです。

 

 

飽和水蒸気量というと分かりずらいかと思いますが、要は空気中に保てる水蒸気量の限界値の事です。この現象が梅雨の時期には起きているという事です。

 

梅雨の時期の気圧配置と前線の関係について

 

前線とは、いったい何なの?

雨が降る仕組みというのは上記の内容を読んでもらえれば、何となくは理解してもらえると思います。では、なぜその現象が6月に集中し「梅雨」になるのかという事です。それに「前線」というものが関係してきます。

前線というのは、空気中の境目の事です。空気というのは地方により温度が違うなどの性質が異なります。その性質が違う空気が触れ合う場所を前線と呼びます。

皆さんもテレビの気象予報で「梅雨前線が・・・」みたいな情報を聞いたことはあるのではないでしょうか?まさにその前線というのはこの事です。

 

梅雨前線はなぜ起こるのか?

次にその梅雨前線がどの様にして起こるのかを更に詳しく見ていく事にします。6月頃になると、空気の温度や湿度の塊である「気団(きだん)」が発生します。

特に6月頃は、南の海側で発生した暖かい空気の「小笠原気団」と、北の海で発生した冷たい空気の「オホーツク気団」が発生し、それがぶつかり合います。これが梅雨前線と言われるものです。

上記の画像で言うと、▼と●のついた太い線が梅雨前線です。この梅雨前線が、この記事の冒頭で解説した雨を降らせるメカニズムを引き起こしているのです。

そして、この梅雨前線が徐々に北上する事で梅雨が南から徐々に北へと移っていくのです。

 

梅雨の時期はいつか?梅雨入りや梅雨赤の時期について

 

では、具体的に梅雨はいつ頃始まり、いつ頃終わるのかという事です。

それに関していうと、残念ながら梅雨がいつ頃始まりいつ頃終わるのかはなってみないと分からないというのが現状です。凡そで6月頃という事しか分からない状況です。

 

因みに、以下は気象庁が発表している例年の梅雨入りと梅雨明けの時期です。ある程度の目安にはなると思います。

 

実は気象庁が梅雨入りと定めているのは比較的天気の良い日が続いてから、比較的雨が多く、日照時間が少ない時期に突入するまで移り変わりの時期が5日間程度あります。5日間のうちのその真ん中の日を、梅雨入り日としているようです。

そして、梅雨明けに関してもこれ以上は降り続く事がないであろうと気象庁の予報に基づいて発表されます。

気象庁も過去のデータからおおよその梅雨の時期を割り出しているという事ですから、毎年、梅雨入りの時期はその都度チェックしたいところです。

 

梅雨の時期はゲリラ豪雨にも注意を!

 

最近のニュースを見ていると、温暖化の影響かやたらと各地でゲリラ豪雨が起こる頻度が多くなっているようです。特に梅雨の時期のなると全く予想もしないゲリラ豪雨に見舞われる事もあります。

とは言え、常に傘を持ち歩くのもなかなか面倒というのは、私自身も実体験としてよく分かります。ですから、そんな時は「晴雨兼用折りたたみ傘」が便利ではないかと思います。例えば以下の様に・・・

 

 

恐らくですが、今後も温暖化の影響で、梅雨の時期などゲリラ豪雨に見舞われる事も多くなると思います。そんな時の為にもしっかりと準備はしておきたいところです。

以上、梅雨の語源や由来は?梅雨前線の”前線”の意味は何なの?…という話でした。