現在日本では高齢化がどんどん進んでいます。「体の〇〇悪い」などと嘆く話も珍しくはないと言えます。それと相まってか、健康志向により拍車がかかっているのも事実です。

 

特に近年は、サプリメントによる健康維持を期待する高齢者が多くなっています。ですが、そんなサプリメントでもただ飲めばよいかというとそうではないのです・・・。

高齢者のサプリメント過剰摂取の実態とは?

 

近年、高齢者と言われる割合は日本の総人口の4分の1にまで登っていると言われています。当たり前ですが、そうなると体の不調などで病院に通う人の割合というのは多くなります。

まして、医療技術の発達により日本人の平均寿命は年々伸びているとも言われています。少しオーバーかもしれませんが「人生100年の時代」がより現実味を帯びているのも事実です。

そんな中、医療と共に健康を気遣う高齢者の方が多くなっています。ただ病院などの医療機関に通うのではなく、自分自ら健康に関する取り組みを行うという事です。

その中でもサプリメントは高齢者が気軽に購入できる健康食品の典型ではないかと言えます。ですが、実そんなサプリメントが高齢者の体に重大な問題を及ぼしているかもしれないのです。

 

高齢者の中には5~6種類のサプリメントを服用する方も・・・

 

近年、厚生省が高齢者を対象に行ったサプリメントや医薬品の摂取に関する調査が発表されたことがあります。

その内容には驚くべき事実が隠されていたのです。健康に不安を抱える高齢者の中には5~6種類のサプリメントを併用しているという事が確認されたのです。

これはまさに「高齢者の薬漬け」とも言うべき状態です。確かに、サプリメントそのものには副作用のリスクはそれほどありません。ですが、それを同時にいくつもとなればそれは別の話です。

成分過多になり返って健康を損なう恐れも十分あります。そのリスクを知らないまま、サプリメントは健康に良いからという単純な理由でいくつも併用する高齢者があとを絶たないというの事です・・・

 

 

サプリメントと医薬品の相互作用にも注意が必要!

 

また、サプリメントを飲む場合は病院で処方される医薬品との相互作用にも注意を払わなくてはいけません。

よくありがちなのが、よけれと思って医薬品を服用しているにも拘らず、独断でサプリメントを+αで服用してしまうケースです。サプリメントの成分次第では、既に服用している医薬品その相互作用で成分過多になる可能性もあります。

実際のところ、医薬品やサプリメントの併用というのは、どの様な効果が出るかはなってみるまで分からないという事も事実です。

ですから、既に病気などで病院から医薬品を処方されている場合は、かかりつけの医師にサプリメントを飲んでも良いか。どの様な種類のサプリメントなら良いのか。など詳しく相談してみると良いでしょう。

 

サプリメントでも効果を謳うものは薬事法違反の可能性もある!

 

そして、最後に覚えておいてもらいたいのはサプリメントの本来の目的です。意外とサプリメントと医薬品の違いについて分かっていない方が多いように思います。

サプリメントは医薬品とは違い、病気や怪我を治す目的のものではないのです。あくまで継続して飲む事で体質改善を行い、元々の治癒能力を高めるという事です。

ですので、よくありがちないかにも病気が治るなどの表現で宣伝しているサプリメントは気を付けてもらえればと思います。それらの、サプリメントの中には薬事法に非かかっているものもあるのです。

【薬事法とは】
医薬品・医薬部外品・化粧品および医療用具に関する事項を規制し、その適正を図ることを目的とする法律。

薬事法に関しては、近年、厚生労働省が各サプリメントのメーカーに規制を強めるなどして対策を打っているようです。ですが、最終的には私たち消費者がそれをしっかりと見極めなくてはいけないは言うまでもないことです。