夏になると楽しみなのが海水浴です。海に出て長い距離を泳ぐのは気持ちが良いです。

 

ですが、そんな海水浴シーズンにつきものなのが水難事故です。特に多いのが”離岸流で溺れた”というニュースです。いったい、離岸流とは何なのか?どうやったら見分けられるのか?

私も詳しく知りませんでしたから、この機会にという事で調べました(^^)/

離岸流による水難事故は毎年驚くほど多い・・・

▼離岸流に解説動画▼

※動画再生時、多少音が出ます※

離岸流(りがんりゅう)とは、海浜流系の一種です。海岸沿いの浅瀬から陸とは逆の方向へ流れる潮の事です。離岸流の規模は、凡そ幅10~30メートル程で、長さ数十~数百メートルで生じます。

離岸流というのは潮の流れ全体ではなく局所的に強い潮の流れの事を意味します

海岸に近い海域では海水は循環しており、沖合から海岸に向かう「向岸流」。海岸に沿って流れる「並岸流」。海岸から沖合になれれるのを「離岸流」と言います。

因みに、離岸流の発生要因は地形、潮の流れ、風向き、風速、満潮、干潮など様々な要因が絡み合い起こります。この為、一般人には予測が難しいとも言われています。

 

離岸流に種類があると知っているでしょうか?

では、具体的に離岸流について触れておきます。私も調べて初めて知ったことですが、実は離岸流にも種類があったのです。以下の2種類に分類されるという事です。

 

リップ・カレント (Rip current)

海岸から砕波帯を通り抜けて沖合に向かう継続時間の短い強い表面の流れです。海浜流系の中において、海岸に沿って流れる並岸流が収束(養流 Feeder current)してできる、狭義の離岸流です。

リーフ・カレント (Reef current)

珊瑚礁海域という特徴的な海域で発生する流れです。日本の珊瑚礁海域は、環状に陸地を囲む外側の珊瑚礁(外礁)、陸地と外礁の間にある水深がある海域(礁池)なっています。

外礁の切れ目であるリーフギャップでは、海水の流出及び流入が盛んに行われ、時に強い流れが発生することがあり、ここで沖合に向けて発生する強い流れをリーフ・カレントと言います。

 

少し、難しいので予備知識として覚えておくと良いかと思います。本当に大切なのは以下の離岸流の見つけ方と、もし離岸流に巻き込まれた場合の対処法です。

 

離岸流の対処法(見分け方・見つけ方について)

では、どうやって離岸流を見つけることができるのかという事です。確かに離岸流にも特徴があるといういわれています。

離岸流があるところでは、波峰線が途切れた海面に、通常の打ち寄せる波とは異なるざわついた水面(攪乱)が見られる。注意深く観察する訓練を重ねれば、肉眼でもその存在が認められという事です。

但しこれはライフセーバーなど海の仕事に関わる人であればできることかもしれません。現実的に考えて、年に1、2回の海水浴に行く私たちがそれを見極めるのは非常に難しいというのが現状です・・・

となると、離岸流に巻き込まれた場合の対処法も必ず大切になってきます(^^)/

 

離岸流に巻き込まれた場合の対処法とは?

もしですが、離岸流に巻き込まれてしまったら、あなたならどのように対処するでしょうか?

もしですが、海岸に向かって必死に泳ぐと答えた方は要注意です。なぜなら、離岸流はその流れに逆らっても流れには勝てないと言われています。それが例え、水泳選手だったとしてもです。

 

離岸流の速さは秒速1メートルを超えることがあり、これに逆らって浜に泳ぎ着くことは水泳のオリンピック選手でも困難とされるています。

流れに逆らって泳ごうとしても結局沖合まで徐々に運ばれ、パニックに陥り力尽きてしまうのがオチという事です。

基本的に離岸流に対し逆らうのではなく横方向に泳ぐことで逃げられる(ブレイク)、もし逃げられない場合は浮くか立ち泳ぎをしてやり過ごす事とされています。

【海上保安庁の指示では】
まず海岸線と平行方向に(つまり沖へ向かう流れに対して横方向に)泳ぎ、波が砕けた地点まで到達したのちに浜へ向かって泳ぐことが推奨されています。

【日本ライフセービング協会の指示では】
泳ぎの得意な人向けの方法として、浜に向かって斜め45度方向(上記のルートの対角線状)に泳ぐことで離岸流から抜け出す方法も紹介されています。

 

離岸流対策の海水浴グッズもチェックしておくべき!

自分は泳ぎが得意だからとい言う方に限って溺れてしまうというのは良くある話です。ですから、救命用のグッズを購入しておくのも良いでしょう。

少し沖合も泳いでみたいという時は購入しておくべきかと思います(^^)/

特に、家族連れで子供がいる方などはお子様の安全のためにも購入してみてはと思います。

やはり、子供の水難事故も毎年のようにニュースで流れています。子供の体力を考えると、いくら離岸流の対処法を的確に実践しても、それでも脱出困難ですからね(´;ω;`)

 

離岸流の危険性を想定に入れておく事が大切!

先ず、海水浴で泳ぐ場合は上記の内容をしっかりと頭に入れておく事は間違いなく大切です。そして、泳ぐ時も他の人の近く(特にライフセーバーなど)の近くにいるのも良いでしょう。

また、ありがちなのが、すいているからという事で遊泳禁止の場所で泳ぐ事だけは辞めるべきです。決められた安全性の高い海水浴場で泳べきです。

それに、離岸流を含め特に危険な流れについては、地元の人が良く知っている場合がよくります。事前にマリンレジャー関係者や漁業関係者等から、簡単で良いから一言情報を得ておくと、より安全性の向上に役立つでしょう。