喪中はがきというと、身内に不幸が起こった場合に送る物というのは皆さんも知ってのことと思います。ですが、その内容、つまり文面や年賀状が届いてしまわない様にいつごろ送るのが適切なのかなど詳しく知る方は少ないのかもしれません。
身内の不幸というのは、あまり縁起が良いものではないのですが、いつかは経験する事です。その時に、バタバタしない為にも予め準備できる事はしておきたいところです。その為にも、以下の文例は参考になると思います(^^)/
喪中とは、そもそも何の為に送るのか?
そもそもですが、喪中はがきですが何の為に送るのかその本当の意味って皆さんは考えたことあるでしょうか?年賀状が届かないというただそれだけの為でしょうか?
実は喪中はがきを出す本当の理由は親族を亡くした遺族が身を置く、禁忌状態ともいえます。死後1年を指す場合が多く、禁忌事項の内容、宗派と死者との関係によって、喪に服す期間はさまざまです。
「喪に服す」というのは、『人の死後、その近親の者が、一定の期間、外出や社交的な行動を避けて身を慎むという風習に従うこと』を指します。
喪中はがき文例(一般的な欠礼の挨拶の場合)
先ずは、喪中はがきの基本的な文例を紹介しておきます。やはり、社会人のマナーが問われるので、誤字・脱字がないように気を付けたいところです。
喪中につき新年のご挨拶を
ご遠慮申し上げます。
本年〇月、母〇〇が八十八歳にて逝去いたしました。平素のご芳情に深謝いたしますすとともに、皆様がつつがなく新年をお迎えになられますよう、心よりお祈り申し上げます。
先方が年賀状を書き始める前に出すのが礼儀です。年賀状を受け付けは12月中旬から始まるので、遅くとも12月10日くらいまでには出したいところです。喪中はがきに季節の挨拶等は必要ないです。
誰がいつなくなったのかを明記し、生前受けた向上などに対する謝辞も併せて書くと良いでしょう。故人と直接関係のなかった人には特に出す必要はないでしょう。喪中につき年末年始のご挨拶を失礼させていただきます。などの表現でも良いでしょう。
喪中に年賀状を出した場合の詫び状例文
では、次に喪中なのに年賀状を出していしまった場合の例文も紹介しておこうと思います。やはり、予測できずに行き違いになってしまう事もあると思いますので。
このたびは、〇〇様のご服喪中とは存ぜず、賀状を差し上げましたこと、誠にしつれいいたしました。
知らなかったこととは申せ、わきまえのないことをいたしまして申し訳ございませんでした。
〇〇様ご逝去をお聞きしたときは耳を疑いました。確かまだ六十歳前かと記憶いたします。
ご家族の皆様のご心中いかばかりかと、お慰めする言葉も見つかりません。この上は〇〇様のご冥福とともに、皆様が一日も早くお元気を取り戻されますよう、お祈り申し上げるばかりです。
向寒の折、皆様どうかご自愛くださいますよう。
まずは取り急ぎ、お詫び申し上げます。
非礼に気づいて急いで出した気持ちを表す為にも、前文は省略し、お詫びの言葉からかき出します。遺族に対する慰撫や励ましの言葉を述べ、改めて故人の冥福を祈ります。
喪に服しているとはつゆ知らず。粗相な我が身を恥じるばかりです。幾重にもお詫び申し上げます。ご非礼をおかし、深謝いたします。などの表現も良いかと思います。
喪中に年賀状をもらった場合の返信文例
相手先は、自分の身内に不幸があったという事はする余地もありません。その為、年賀状をもらったとしても丁寧に返信するのが礼儀になります。
拝啓 皆様にはご機嫌うるわしく新春をお迎えのことと存じます。
このたびは早々と年賀のご挨拶状をいただきまして、まことにありがとうございました。
さて、私ども、昨年〇月に父を亡くし、年始のご挨拶は失礼させていただきました。
その旨お知らせが行き届かず、大変申し訳ありませんでした。
お幸せな一年になりますよう、心よりお祈り申し上げます。
まずはお礼かたがたお詫びまで。
敬具
相手が死亡を知らない場合が殆どなので、必ず返信で事情を知らせたいところです。「謹賀新年」、「賀正」、「お慶び」など新年を祝う類の言葉は使わないように気を付けるべきです。
いつだれがなくなったのかを改めて報告する。連絡に遺漏があったためと、こちらのミスをわびるのが良いでしょう。
喪中はがきは通販でも購入できます!
喪中はがきは、できる限り一般のはがきとは区別したいところです。その為に、喪中はがきを購入しておく事も大切です。
喪中はがきですが、郵便局や文具店でも購入できますし、上記の様に通販でも購入ができます。身内に不幸に対してですから、予め準備というのもおかしな話ですが、できる限り早めに用意しておくことをおすすめします。
また、喪中はがきをもらう側も適切な対応ができようにしておきたいところです。お互いに社会人としてマナーをわきまえれば、良好な関係が気づけれるのではとないかと思います(^^)/