皆さんは「喪中」と聞くと、どんなイメージを持つでしょうか?恐らくですが、殆どの方が「身内がなくなった時に喪に服す」と答えることでしょう。ですが、そもそも喪に服すという事自体、何となくでしか分からないのではと思います。
そこで、喪中の正確な意味や期間、さらに何親等まで行うものななか詳しく調べてみました。どこの家庭でもいつかは訪れる事です。ですから、ぜひ以下の内容は覚えておくと必ず役立つかと思います。
喪中の意味とは何なのか?喪に服すとはどういう事なの?
先ずは、喪中の間、一般的に「喪に服す」と表現します。他にも死を悼(いた)み、身を慎むことを「忌服(きふく)」と言ったり、「服喪(ふくも)」と言ったりします。これはいったいどういう意味なのかという事ですが・・・
自分の家族など近親者がなくなった場合、古い習わしで門戸を閉じ、酒肉を断ち、弔(ちょう)せず、賀(が)せず、音曲をなさず、嫁とりをせず、財を分かたずという考えが浸透してきました。
故人の冥福を祈ることが最も大切で、その間に晴れがましいことや派手な行動は不謹慎問う事です門や玄関の正月飾り(注連縄、門松など)、鏡餅等の飾り付けや正月料理、お屠蘇でのお祝いはしないのが一般的です。
更には、年始まわりや神社、仏閣への初詣も控えたり、年賀状も出さず、その代わり喪中はがきを事前に起こるなどの対応を取ります。
逆に喪中の期間の相手への年賀状は控えるのも喪中を受け取った側の礼儀、マナーです。万が一、年賀状との行き違いになった場合は、詫び状など一言沿えたメッセージを送るなどすると良いとされています。
喪中の期間とはいつからいつまで?
では、次に気になるのが喪中の期間です。いったいいつから、いつまでなのか正確に知っているという方はまずいないのではないかと思います。
これは予備知識程度に覚えておいてもらえという内容ですが、明治7年に出された太政官布告では、別表のように、忌(忌中)と服(喪中)の期間をこと細かく定めています。現在ではもちろん、こうした法令はすべて撤廃(昭和22年に廃止)されています。
ただ、仏事の慣例としては、今もこの太政官布告が一つの目安にされていて様です。
【明治時代の喪中期間】
続柄 | 喪中期間 |
父母 | 13カ月 |
夫 | 13カ月 |
妻 | 90日 |
子供(息子・娘) | 90日 |
兄弟姉妹 | 90日 |
祖父母(父方) | 150日 |
祖父母(母方) | 90日 |
おじ・おば | 90日 |
ですから、この表を基にすると、父母の死亡に際しては、一周忌(一年間)までが喪中とされることが多いようです。もし、喪中の期間が分からないという方は、一周忌を目安にされると良いかと思います。
因みに以下は現在の喪中期間の目安です。以下の内容さえ覚えておいてもらえれば、現在では事欠かないと思います。
【現在の喪中期間】
続柄 | 喪中期間 |
父母、義父母 | 12~13ヵ月 |
子供 | 3~12ヵ月 |
祖父母 | 3~6ヵ月 |
兄弟姉妹 | 1~6ヵ月 |
曾祖父母、伯叔父母 | 喪中としない |
喪中は何親等まで行うものなの?遠戚でも行うの?
皆さんも、恐らくは中学生の頃に社会の授業で「〇親等」という言葉を習ったのではないかと思います。実際に私も習った覚えはあります。ですが、正直、中学生の頃に習った内容って、ほとんど忘れていますよねΣ(・ω・ノ)ノ!
そこで、軽くおさらいという事で自分と家族のが何親等になるのかをまとめておきました。するとこんな感じです。
親等 | 自分との関係 |
0親等 | 夫、妻 |
1親等 | 父母、配偶者の父母、子供(何人目かに関わらず) |
2親等 | (自分の)兄弟・姉妹、兄弟・姉妹の配偶者、祖父母、孫 (配偶者の)兄弟・姉妹、兄弟・姉妹の配偶者、祖父母 |
3親等 | (自分の)曾祖父母、伯叔父母、伯叔父母の配偶者、甥、姪 (配偶者の)曾祖父母、伯叔父母、伯叔父母の配偶者 |
現在、喪中の期間が適用されるのは2親等までとされることが多いようです。ですが、家族構成というのは各家庭、様々です。ですから、決して2親等までと拘る必要もないのです。3親等でも家族であれば喪に服すこともあるのです。
これもあくまで目安という事で覚えておいてください。
喪中の期間の年賀状のやり取りには注意を!
現代社会で喪中期間だからといって、気を付けるという事はそれほどないでしょう。但し、年賀状のやり取りは気を付けた方が良いかもしれません。
年賀状は多くの方が12月中旬あたりに用意します。それ以降に、喪中はがきが届くと、せかっく用意した年賀状を書き直させてしまう事になります。相手への配慮を考えると、12月中旬前に喪中はがきが届くようにしたいところです。
それに、思いもかけない相手から年賀状が届くことがあります。その相手が、自分の喪中期間であることを知るはずもありまりません。その際は喪中期間であったことを添えて、丁寧に返信を送る事も大切です。
今年は私も喪中はがきが届きましたが、やはり普段もらいなれていないと、いつ返事を書いてよいのかなど迷うものです。いざという時の為に準備しておきたいですね(^^)/