前回の記事では、麦茶の効果・効能について詳しく触れました。麦茶を夏場に飲む理由がしっかりとあるという事が分かる内容ではないかと思います。

 

麦茶の効果・効能について、詳しく知りたい方は以下の記事も参考にして下さい。

 

ただ、ネットでは「麦茶はカフェイン含有なのでは?」と不安視される声もあるようです。そこで、本当に麦茶にカフェインが含有されているのか調べてみると…

カフェインって、そもそもどんな成分なの?人体への影響は?

 

そもそもですが、カフェインとは具体的にどのような成分かついて、調べてみました。するとですが、ネットでは以下のように記載されていました。WIKIペディアは、若干分かりづらいですが、何となくイメージはつくはずです。

 

カフェイン(英: caffeine, 独: Coffein)は、アルカロイドの1種であり、プリン環を持ったキサンチンの誘導体として知られている。興奮作用を持ち、世界で最も広く使われている精神刺激薬である。カフェインは、アデノシン受容体に拮抗することによって覚醒作用、解熱鎮痛作用、強心作用、利尿作用を示す。

コーヒーから分離されカフェインと命名された。主に、コーヒー飲料、緑茶、ウーロン茶、紅茶、ココア、コーラや栄養ドリンクなどの飲料、チョコレートなどにカフェインが含まれる。一方で、妊娠期や過敏体質によりノンカフェインコーヒー、麦茶などカフェインを含有しない飲料の需要もある。医薬品では総合感冒薬や鎮痛薬に用いられる。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 

上記のように、カフェインには精神刺激作用があるという事が記載されていたのです。ですから、乳児にカフェイン配合の飲み物を与えると成長や睡眠に影響が出るのではと懸念されているのです。

ただ、問題はそのカフェインの含有量がどれくらいかという事です。麦茶の場合、本当に乳児に影響が出るほどのカフェインが配合されているのかというと…

 

麦茶のカフェイン含有量はどれくらい?

 

先ずは、インターネット上では「麦茶 カフェイン」というキーワードがよく検索されるのかについて触れておきます。

先ほどのWIKIペディアの解説の中にも、”コーヒー飲料、緑茶、ウーロン茶、紅茶、ココア、コーラや栄養ドリンクなどの飲料、チョコレートなどにカフェインが含まれる。”と記載がありました。

ですから、一般の方は「麦茶も同じお茶の一種だから、カフェインが含まれている」と考えるのも当然のことでしょう。

 

では、実際に麦茶にもカフェインが含有されているのかという事です。実は、麦茶にカフェインは含有されていません。当たり前の事ですが、お茶はそれぞれ原料が異なります。

緑茶、ウーロン茶、紅茶は、カフェイン含有の茶葉を原料として生産されていますから、当然、カフェイン含有のお茶になるのです。

それに対し、麦茶の原料は大麦です。麦茶は大麦の種子を焙煎して生産されます。皆さんも家庭でよく見かける麦茶のパックには大麦が入っているという事です。

 

 

殆どの方は知らないでしょうが、大麦にはカフェインが含まれていません。その為、カフェイン含有でない大麦を使用した麦茶はノンカフェインとなるのです。

麦茶は色合いが紅茶などとよく似ていますから、カフェインが含有されているようなイメージを持たれやしのかもしれません。実際はノンカフェインの飲み物なのですが…

 

麦茶を赤ちゃんに与える時期はいつから?

 

麦茶がノンカフェインだという事は分かったけど、では、赤ちゃんにはいつから麦茶を与えていいの?と疑問に思う方もいるかと思います。

 

最近はベビー用品店でも赤ちゃん向けの麦茶「ベビー麦茶」を販売している店舗があります。目安としては「1カ月を過ぎたら麦茶を与えても良い!」という事らしいです。

 

 

ただ現実的に赤ちゃんですから、母乳で育っている真っ最中です。無理に麦茶を飲ませる必要もないですし、母乳の味に慣れている赤ちゃんは、麦茶の味を嫌がり飲むのを拒む可能性もあります。

ですから、麦茶を飲み始めるのは、離乳食の準備を始める5~6カ月経過した後が良いのではと思います。

また、母乳育児の赤ちゃんに哺乳瓶で麦茶をあげてしまうと、楽に吸える哺乳瓶に慣れてしまいます。結果として、吸うのに力がいる母乳を嫌がる乳頭混乱を起こす可能性があります。

その理由もあり、麦茶を飲ませるのは、離乳食が始る頃から始めるのが理想ではないかといわれています。