内容はタバコを吸う方にとって気になるのは健康の害ではないかと思います。そして、肺気腫になった場合、寿命(余命)がどうなってしまうのかも気になるところです。

 

特に喫煙歴が長いヘビースモーカーは肺気腫のリスクが高くなると言われていますから尚更でしょう。そこで、本記事は肺気腫の末期症状になる前にできる対処法についてまとめてみようと思います。

タバコを吸う方には、他人事ではない深刻な問題ではないかと思います。ぜひ、以下の内容は参考にして下さい。

日本の喫煙者の9割が肺気腫だと言われる現実・・・

▼肺気腫の解説動画▼

※動画再生時、音が出ます※

 

タバコは「百害あって一利なし」と言われるように、健康を損なう可能性が高いというのは皆さんも知っての事と思います。では、タバコを吸い続けた場合、どの様になるのかが気になるところです。

日本国内の肺気腫の患者は530万人とも言われています。その中で、実際医療機関にかかる、もしくは禁煙対策に取り組むのは1割にも満たない26万人程度と言われています。

肺気腫と一言で言っても、症状は様々で自宅なない人も大勢います。多くの方は「息苦しい」、「咳がよく出る」などの症状が出始めて肺気腫になると勘違いされていますが、実際の肺気腫患者は相当数多くいるという事です。

 

世界保健機関(WHO)の調査によれば、肺気腫による世界の死者は2016年に約300万人以上に登ると推計しています。これは、虚血性心疾患、脳卒中に次いで3位の死亡原因です。

さらに、肺気腫の怖いところは、糖尿病や狭心症などの症状を併発するリスクも高まるところです。二次的な症状が原因で命をお剃すケースも珍しくありません。

 

基本的に肺気腫は薬などで気道を広げるなどの症状改善はできるものの、根本的な治療方法はないと言われています。

 

肺気腫とは肺がどの様な状態になった症状を言うのか?

 

肺気腫とは、肺構造が徐々に破壊されてしまう症状を指します。肺構造が破壊されてしまう為に、正常の空気を吐き出す事ができなくなってしまいます。

原因となるのは、間違いなくタバコの成分です。タバコには4700種類もの粒子成分が含まれ、発がん性が確認される成分も200種類以上に上ると言われているのです。

 

例えば、皆さんもニコチンという成分は聞いたことはあると思います。白血球は、異物を排除・処理する免疫(めんえき)関係の細胞をですが、ニコチンは白血球を破壊する働きがあると報告されています。

また、カドミウムや二酸化窒素は、直接、気管支や肺胞の表面をおおう上皮細胞(じょうひさいぼう)に作用し、傷害を与えると言われています。肺に炎症をひきおこしたり、肺の破壊を促進したりします。

タバコの成分は他にも数多くの弊害を生みます。ですから「百害あって一利なし」なのは、大げさではなく本当に事実そのままという事です。。。

 

現在の医学でも肺気腫の治療方法は確立されれていないのが現状です。つまり、肺気腫が進行し破壊されてしまった肺構造はそのままという事です。その場合は、禁煙し進行を抑えることが大切です。

 

【肺気腫末期の自覚症状とは】

肺気腫の症状が進行してくると、呼吸機能が低下していています。その為、かがむなどして胸が圧迫されると呼吸が苦しくなりやすいです。何気ない事で、直ぐにむせ返る様にもなります。

食事の時など前かがみになるのが辛く、テーブルを高めにしたり、肘をついて食べたりするとラクになるの症状も出てくることもあります。日常生活の何気ない行動に現れているという事です。

それ以外にも、服装などでも、体に合うきつめのリュックを背負った拍子に息苦しさを感じたりもするケースもあります。

 

肺気腫末期症状になると寿命(余命)はどれくらい?

 

次に気になるのが、やはり肺気腫末期になると余命(寿命)はどうなってしまうのかという事ではないでしょうかこれに関しては明確な定義がないので難しい問題ではあります。

肺気腫の症状が進行すると呼吸が苦しくなり、酸素吸入器をつけるなどしないと日常生活が難しくなります。落語家の桂歌丸さんが鼻に酸素チューブをつけて高座に上がった姿を覚えている人も多いはずです。

まさにその状態が肺気腫末期になると起こるという事です。

 

肺気腫末期の症状で急激に悪化する急性増悪を起こすと呼吸が困難になります。死亡する場合も少なくないです。急性増悪を起こした患者が1年後まで生きている割合は20~30%とされ、心筋梗塞以上の厳しい現実が待っています。

 

但し、これはあくまで統計上のものなので、必ずしもなると訳ではなくです。ただ少なくとも、以下の条件の方が上記のような肺気腫末期症状に襲われる可能性は高いという可能性の話です。

●少なくとも1日に1箱以上のタバコを吸うヘビースモーカー
●10年以上の長い期間、継続的にタバコを吸い続けている

ですから、医療機関でも肺気腫の患者には直ぐにでも禁煙するように勧められるのです。自分で禁煙できない時はすぐにでも禁煙外来に行ってみてはと思います。

以下に、禁煙に保険が使える医療機関のサイトを載せておきます。タバコ依存症の方は確実に確かめてもらいたい内容です(^^)/

 

肺気腫が進行した場合の対処法とは?症状改善には?

▼肺気腫対策の解説動画▼

※動画再生時、音が出ます※

 

では、ここから少し辛い内容になりますが、「既に肺気腫の症状が出ている」という患者はどうすればよいのかという事です。中には諦めなくてはいけないのかと、悲観的になる方もいるでしょうが、決してその必要はありません。

先ほども触れたように肺気腫になっても急性増悪を起こさないよう、普段の生活を改善する事で症状の悪化をできる限り食い止める事ができます。肺気腫の症状が安定した慢性安定期を確立することが大切です。

 

現在では医学の発達により、症状を軽減する薬も開発されていますし、リハビリや適度な運動をする事も推奨されています。上記の動画にように誰でもできる簡単な体操もあります。

まりに息苦しくリハビリという事もできない時は、マスク型の人工呼吸器(NPPV)をつけて呼吸を助けながら行う方法もあります。日常生活(日常生活動作)のなかで適度な散歩をするなど徐々に取り入れるところから試してみると良いでしょう。

 

また、適度なリハビリもそうですが、一見関係がなさそうな食事の管理にも注意が必要です。実は肺気腫末期の重症患者になると呼吸するだけでも1日約700キロカロリーというカロリーを消費します。

これは、一般人の私たちが普段何気なく過ごす10倍のエネルギーに相当すると言われています。

ですから、体調がよくないからと言って、食事を怠るようなことがあればそれは体調不良を起こす要因にもなりかねないのです。また、逆に食べ過ぎると胃が膨れ肺を圧迫するので高タンパク、低脂質の食事が理想になります。

 

肺気腫末期症状の延命措置は辞めるべき?寝たきりの患者への緩和ケアについて

 

肺気腫末期症状だと、一人で生活するというのは正直難しいところがあります。特に重症の患者は日常生活を起こる事も難しく、中には寝たきりになったまま余命を全うする患者も数多くいます。

肺気腫の末期症状になると、呼吸器なしでは生きられない状態になります。在宅酸素でチューブを鼻から通す患者もいます。海外では、そのような状態を「死より辛い状態」と表現するほどと言います。

 

また、肺気腫の様に呼吸器系の最後は見ている側もつらいものがあります。実際にこの記事を書いている私の祖父も肺がんで亡くなりましたが、最後はまるで「溺れるように・・・」そんな亡くなり方をしました。

そのため看取る家族としても、肺気腫の末期状態では家族は延命治療を望まないケースが殆どだと聞きます。ですが、日本では安楽死という制度はありません。その為、すんなり最後を迎えれるかは疑問です。

 

肺気腫の治療法は薬物投与に加えリハビリや適度な運動が必須で、外科手術によって肺の容量を減少させる方法などもあります。ですが、それ以上に何よりもタバコを吸わない、つまり禁煙する事が最優先になります。

肺気腫は禁煙を始め自己管理を改めることで「急性増悪による入院や救急外来の受診が40%減る」と言われています。ぜひ、この記事を見ている方でタバコを吸っている方は、禁煙に取り組んでもらえればと思います。

以上、肺気腫末期症状になる前の対処法:禁煙外来に保険適用できる医療機関があるか調べてみた!…という話でした。以下には、タバコと不妊症の関係について触れた記事なので、以下も参考にしてもらえればと思います。