春になると、待ちに待った花見の季節です。あたり一面を飾る桜の花は、本当に見事の一言です!

 

そんな桜の花ですが、皆さんがよく目にする桜の花と言えば、言うまでもなく「ソメイヨシノ」ですよね。ところでそんなソメイヨシノですが、皆さんは由来や起源は知っているでしょうか?

恐らくほとんどの方がソメイヨシノという名前くらいしか知らないのではと思います。

ソメイヨシノの名前の由来・起源は「吉野村」らしい!

 

皆さんも、春になれば目にするソメイヨシノですが、そもそもどんな字を書くかというと「染井吉野」と書きます。

多くの方が勘違いしているのですが、元々、ソメイヨシノという桜は日本にはなかったそうです。ソメイヨシノというのは、エドヒガンとオオシマザクラ雑種が混雑したものだという事です。

 

その単一のソメイヨシノの木を起源として、接ぎ木などのよって増やしたのが今日のソメイヨシノという事です。単一のソメイヨシノの木が起源ですから、全てクローンという訳です。

 

ソメイヨシノに限らず日本の桜の原種というのは元々、10類の野生種が元になっているそうです。それが交配などの品種改良を繰り返す事で数を増やしていったという事です。

現在、桜の品種で認定されているのはソメイヨシノを始め600種ほどあると言われています。

 

ソメイヨシノ(染井吉野)の名前の由来とは?

※上記の画像は奈良の吉野山の桜です※

 

ソメイヨシノの名前の由来については、江戸時代末期から明治初期に時代をさかのぼります。

 

当時、江戸の染井村(現在の東京都豊島区駒込)の植木屋が一般に販売した説が有力です。その植木屋が偶然発見したとすれば、オオシマザクラとエドヒガンの植生が重なる伊豆半島である可能性が高いそうです。

 

そこで疑問なのは、「だったら染井桜でよいのでは?」となるところでしょう。吉野というとならですから全く関係ないはずですからおかしく思っても不思議ではないでしょう。

実はそこに面白い歴史が隠されているのです。

 

その植木屋はこの桜を「吉野桜」と名づけて売り出したのには理由があります。桜の名所である吉野のイメージを髣髴とさせるためにという事で命名したとの事です。今だったらブランド詐欺ですが・・・

その植木屋さんも吉野ブランドを利用して桜の木をたくさん売りたかったのでしょうね(笑)

 

ただ、いつまでもそのままで良い訳はありません。ですから、明治の初期に、「吉野桜」という名前のままだと本家吉野のヤマザクラとまぎらわしいということで、改めて「染井吉野」と命名したそうです。

因みにそれを命名したのが藤野寄命という人だという事です。

 

ソメイヨシノは桜の中でも評判が良い!だから広まった!

 

最後にですが、なぜソメイヨシノがここまで日本に広まったのかについて話しておきます。先ほどもお話ししたように日本には600種を超える桜があると言われています。一言で言っても、桜にも色々な特徴がり、長所も様々なのです。

 

例えばですが、皆さんは当たり前に思っているでしょうが、桜が咲いて、それが散ってから葉が付くという順番。実は桜に中には花と葉が同時に付くという桜もあるのです。

そうなると、ピンクと緑の混ざり合いになってしまいますよね。

 

 

その点、ソメイヨシノは見事に花が咲き満開になります。それにソメイヨシノは花をつける期間が早く苗を植えて10年ほどで鼻を付け始めるという事です。ですから、ソメイヨシノは鑑賞用の桜としての長所をしっかりと持っていたのです。

 

私たちが、見るソメイヨシノにも歴史が詰まっているという事ですね(*´ω`*)