「いつの間にかPCのスリープモードが解除されている」「席に戻ったらPCが起動していて驚いた」といった経験はありませんか?この現象は、PCの故障ではなく、ちょっとした設定や、普段意識しないような原因で起こることがほとんどです。
この記事では、あなたのPCが勝手にスリープモードから復帰してしまう原因を徹底的に解説し、その解決策をプロの視点から分かりやすくお伝えします。
この記事を読めば、もう二度とスリープモードが勝手に解除されることに悩まされることはありません。快適なPCライフを取り戻しましょう。
【この記事で分かること】
- スリープモードが勝手に解除される主な原因と見分け方
- マウスやキーボード、外部デバイスによるスリープ解除を防ぐ方法
- Windows Updateやタスクスケジューラの設定を確認する手順
- デバイスマネージャーを使った詳細な電源管理設定の調整方法
Windows スリープモード 勝手に解除されるときにまず確認すべきこと
Windowsのスリープモードが勝手に解除される問題は、一見すると原因が分からず困惑しがちです。しかし、この問題にはいくつかの典型的なパターンが存在します。まずは、焦らずにその原因を一つずつ特定していくことが重要です。
ここでは、PCが勝手にスリープモードから復帰してしまう原因を突き止めるために、まず最初に確認すべき基本的なポイントを解説します。これらの確認作業を行うだけで、多くのケースで問題の根本原因を特定することができます。
Windows スリープモードが勝手に解除される代表的な原因とは?
Windowsのスリープモードが勝手に解除される現象は、PCの電源設定や接続されているデバイス、システム上の動作など、さまざまな要因が複雑に絡み合って発生します。まず、考えられる代表的な原因を把握しておくことが、問題解決への第一歩となります。
最も一般的な原因は、マウスやキーボードのわずかな動作です。光るタイプのマウスは、机の上のホコリや振動を拾ってしまい、それがPCに信号として伝わり、スリープが解除されることがあります。
また、キーボードに何かが触れてしまい、意図せずキーが押されたりすることも同様です。次に、外部デバイスや周辺機器が原因となるケースです。USBハブ、プリンター、外付けHDDなどが、PCと通信を試みた際にスリープ解除の信号を送ることがあります。
さらに、Windows Updateやタスクスケジューラも大きな原因の一つです。Windowsは、セキュリティ更新や機能更新プログラムの適用のため、指定された時間にPCをスリープから復帰させることがあります。
タスクスケジューラは、ウイルススキャンやバックアップなど、特定のタスクを実行するためにPCを自動的に起動させる設定がされている場合があります。これらの自動処理が、ユーザーの意図しないタイミングでスリープを解除している可能性があるのです。
これら以外にも、ネットワークアダプターが通信を検知したり、PC内部のBIOS設定が影響したりすることもあります。しかし、まずはマウス・キーボード、外部デバイス、Windows Update、タスクスケジューラの4つに焦点を当てて原因を絞り込んでいきましょう。
マウスの動作がスリープ解除を引き起こす仕組み
「マウスを触ってもいないのに、なぜかスリープが解除される」という現象は、多くのPCユーザーが経験する問題です。この原因は、マウスがPCにスリープ解除の信号を送る仕組みにあります。
Windowsは、マウスやキーボードといった入力デバイスのわずかな動きや操作を検知すると、ユーザーの操作があったと判断し、スリープを解除するよう設定されています。有線マウスはもちろん、特にワイヤレスマウスや、レーザー式の光学マウスは、机のわずかな振動や、マウスのセンサーに付着したホコリ、または不規則な表面を検知するだけで、意図せずスリープ解除の信号を発してしまうことがあります。
例えば、夜中にPCが勝手に起動している場合、それはあなたが寝ている間に、わずかな振動やホコリをマウスが感知し、PCを起動させてしまっているのかもしれません。これは故障ではなく、マウスの機能として正常に動作している結果です。しかし、ユーザーにとっては非常に不便な現象となります。
この問題は、マウスの設定を見直すことで簡単に解決できます。デバイスマネージャーを開き、マウスのプロパティから「電源の管理」タブを見つけることで、マウスによるスリープ解除を無効化する設定が可能です。これにより、マウスを動かしてもPCがスリープから復帰しなくなります。
ただし、この設定を無効化すると、マウスでPCを起動できなくなるため、PCを起動する際はキーボードのキーを押すか、電源ボタンを押す必要があります。
キーボードの入力が原因でWindows スリープモードが勝手に解除されるケース
マウスと同様に、キーボードもスリープモードの勝手な解除を引き起こす主要な原因の一つです。キーボードのわずかな振動や、意図しない接触が原因で、PCがスリープから復帰してしまうことがあります。
例えば、机の上に物を置く際に、誤ってキーボードに触れてしまったり、ペットがキーボードの上を歩いたりすることが原因となるケースがよくあります。特に、メカニカルキーボードや感度の良いキーボードは、わずかな力でキーが押されてしまうため、この問題が起こりやすい傾向にあります。
また、ワイヤレスキーボードの場合、電波干渉やバッテリー残量の低下も原因となることがあります。バッテリーが少なくなると、不規則な信号を発することがあり、それがスリープ解除のトリガーとなることがあります。
キーボードによるスリープ解除も、マウスと同様にデバイスマネージャーで設定を変更することで無効化できます。これにより、意図しないキーの入力によるスリープ解除を防ぐことができます。
設定変更の手順は、デバイスマネージャーを開き、「キーボード」の項目から、使用しているキーボードのプロパティを開きます。プロパティ内の「電源の管理」タブで、「このデバイスで、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする」というチェックボックスをオフにすることで、キーボードによるスリープ解除を無効化できます。
外部デバイスや周辺機器によるスリープ解除の可能性
マウスやキーボードだけでなく、PCに接続されている他の外部デバイスや周辺機器がスリープモードの勝手な解除を引き起こすこともあります。これは、USBポートに接続されている機器が、PCと通信しようとすることでスリープ解除の信号を送るためです。
特に注意すべきなのは、以下のデバイスです。
1. USBハブ
USBハブに接続されたデバイスが通信を試みるたびに、PCがスリープから復帰することがあります。特に、セルフパワー式のUSBハブ(電源アダプター付き)は、常時電力が供給されているため、この問題が起こりやすいです。
2. 外付けHDD・SSD
外付けのストレージデバイスが、PCと通信しようと定期的に起動することがあります。これにより、スリープ解除の信号が送られる可能性があります。
3. プリンター
ネットワークプリンターは、印刷指示を待つために常時ネットワークに接続されています。PCがスリープモードに入っても、プリンターがPCにpingを送信するなどして通信を試み、スリープを解除することがあります。
4. ネットワークアダプター LANケーブルで接続している場合、ネットワークの通信を検知しただけでスリープが解除されることがあります。これは、PCをリモートで起動させる「Wake-on-LAN」という機能が有効になっている場合に起こります。
これらのデバイスによるスリープ解除を防ぐには、デバイスマネージャーで各デバイスの電源管理設定を見直す必要があります。具体的には、「このデバイスで、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする」という設定を、個別に無効化していくことで対応できます。
Windows Update後にスリープモードが勝手に解除されることがある理由
Windowsの大型アップデートやセキュリティ更新プログラムの適用後、急にスリープモードが勝手に解除されるようになった、という経験はありませんか?これは、アップデートによって一部の電源設定がリセットされたり、更新プログラムの適用処理のためにPCが自動的に起動する設定が有効になったりすることが原因です。
Windowsは、ユーザーの利便性とセキュリティを保つために、更新プログラムを自動的にダウンロードし、適用するよう設計されています。この自動処理が、スリープモード中でも実行されることがあるのです。
特に、「アクティブ時間」の設定は重要です。「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows Update」にある「アクティブ時間の変更」で、PCを頻繁に利用する時間帯を設定できます。この時間帯以外に更新プログラムを適用するために、Windowsが自動的にPCを起動することがあります。
また、Windows Updateがバックグラウンドでダウンロードやインストール作業を行っている間は、PCがスリープモードに入らないように設定されることがあります。この場合、作業が完了するまでスリープモードにならず、結果的にユーザーが意図しないタイミングでPCが起動したように見えることがあります。
この問題は、Windows Updateの設定を見直すことで解決できます。例えば、「アクティブ時間」を正しく設定し、PCを使用しない時間帯に更新プログラムが適用されるように調整したり、更新を一時的に停止したりすることで、勝手なスリープ解除を防ぐことができます。
タスクスケジューラがスリープ解除を勝手に実行していないか確認
「タスクスケジューラ」は、指定した時間やイベントをトリガーとして、プログラムやスクリプトを自動的に実行するWindowsの機能です。便利な機能ですが、これが原因でPCが勝手にスリープモードから復帰してしまうことがあります。
タスクスケジューラには、Windowsのメンテナンス作業(例えば、デフラグやクリーンアップ)や、インストールしたアプリケーション(ウイルススキャンソフトなど)が、PCを起動させて特定のタスクを実行するように設定されていることがあります。この設定がユーザーの意図しないタイミングで実行されると、スリープが勝手に解除されてしまうのです。
タスクスケジューラがスリープ解除の原因になっているかを確認するには、まずタスクスケジューラを開き、タスク一覧をチェックします。
タスクスケジューラの開き方
- 「Windowsキー」と「Rキー」を同時に押す。
- 「taskschd.msc」と入力し、「OK」をクリック。
タスクスケジューラが開いたら、「タスクスケジューラライブラリ」から、怪しいタスク(定期的なバックアップや更新タスクなど)を見つけます。タスクを右クリックし、「プロパティ」を開き、「条件」タブを確認します。「タスクを実行するためにコンピューターのスリープを解除する」というチェックボックスにチェックが入っている場合、そのタスクがスリープ解除の原因である可能性が高いです。
このチェックボックスを外すことで、そのタスクがスリープを解除することを防ぐことができます。ただし、無効化することで、必要なバックアップや更新が実行されなくなる可能性もあるため、注意が必要です。
Windows スリープモード 勝手に解除の原因を切り分ける方法
スリープモードが勝手に解除される原因は複数考えられるため、原因を一つずつ切り分けていくことが重要です。以下の手順を参考に、原因を特定していきましょう。
まず、「PowerShell」を管理者として実行します。
PowerShellの開き方
- 「スタート」ボタンを右クリック。
- 「PowerShell(管理者)」を選択。
PowerShellが起動したら、以下のコマンドを入力します。
powercfg /lastwake
このコマンドは、PCを最後にスリープ解除したデバイスやプログラムを表示します。ここに表示されたデバイスやプログラムが、スリープ解除の犯人である可能性が高いです。
次に、以下のコマンドを入力します。
powercfg /waketimers
このコマンドは、タスクスケジューラなどで設定された、今後PCをスリープ解除する予定のタスクを表示します。ここに表示されたタスクが、将来的にスリープ解除の原因となる可能性があります。
さらに、以下のコマンドで、スリープ解除を許可しているすべてのデバイスを確認できます。
powercfg /devicequery wake_armed
これにより、マウスやキーボード、ネットワークアダプターなど、スリープ解除権限を持つデバイスの一覧が表示されます。この一覧に心当たりのないデバイスが含まれている場合、それが原因である可能性があります。
コマンド | 機能 |
powercfg /lastwake | 最後にスリープ解除したデバイスやプログラムの表示 |
powercfg /waketimers | 今後スリープ解除する予定のタスクの表示 |
powercfg /devicequery wake_armed | スリープ解除を許可しているデバイスの一覧表示 |
これらのコマンドを使い、原因を特定することで、無駄な設定変更を避けることができます。
Windows スリープモード 勝手に解除されないための具体的な対処法

スリープモードが勝手に解除される原因が特定できたら、次はその原因に応じた具体的な対処法を実行に移します。ここでは、一般的な原因に対する効果的な解決策を、ステップごとに分かりやすく解説します。
【以下で分かること】
- マウスやキーボードによるスリープ解除の無効化手順
- デバイスマネージャーを使った電源管理設定の見直し方法
- レジストリやポリシーを調整する際の注意点と手順
- タスクスケジューラの無効化によるスリープ解除防止
マウスによるスリープ解除を無効化する設定方法
マウスによるスリープ解除は、最も一般的な原因の一つです。これを無効化するには、デバイスマネージャーで設定を変更する必要があります。
まず、「スタート」ボタンを右クリックし、「デバイスマネージャー」を選択して開きます。
デバイスマネージャーの画面で、「マウスとその他のポインティングデバイス」の項目を展開します。
使用しているマウスを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
プロパティ画面が開いたら、「電源の管理」タブをクリックします。
「このデバイスで、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする」というチェックボックスがありますので、このチェックを外します。
これで、マウスの動作によるスリープ解除は無効になります。マウスを動かしてもPCはスリープモードのままになりますので、キーボードのキーを押すか、電源ボタンを押してPCを起動するようにしましょう。
この設定は、特に光るタイプのマウスや、感度の良いマウスを使用している場合に有効です。また、ワイヤレスマウスのレシーバーが原因の場合も、同様の手順で設定を無効化できます。
キーボード操作でスリープモードが勝手に解除されるときの対策
キーボードによるスリープ解除を無効化する設定方法も、マウスと同様にデバイスマネージャーで行います。
まず、「スタート」ボタンを右クリックし、「デバイスマネージャー」を選択して開きます。
デバイスマネージャーの画面で、「キーボード」の項目を展開します。
使用しているキーボードを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
プロパティ画面が開いたら、「電源の管理」タブをクリックします。
「このデバイスで、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする」というチェックボックスがありますので、このチェックを外します。
これで、キーボードのキー入力によるスリープ解除は無効になります。意図しない接触によるPCの起動を防ぐことができます。
ただし、この設定を無効化すると、キーボードのキーを押してもPCが起動しなくなるため、PCを起動する際はマウスを動かすか、電源ボタンを押す必要があります。
有線キーボードとワイヤレスキーボードの両方でこの設定は有効です。ワイヤレスキーボードの場合は、レシーバーも同様の設定になっているか確認しておきましょう。
デバイスマネージャーで「電源管理」の設定を見直す手順
マウスやキーボード以外にも、様々なデバイスがスリープ解除を許可している場合があります。これらのデバイスによる勝手なスリープ解除を防ぐには、デバイスマネージャーで一つひとつ設定を見直す必要があります。
1. デバイスマネージャーを開く
「スタート」ボタンを右クリックし、「デバイスマネージャー」を選択します。
2. ネットワークアダプター
「ネットワークアダプター」の項目を展開し、使用しているネットワークアダプターを右クリックして「プロパティ」を開きます。「電源の管理」タブで「このデバイスで、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする」のチェックを外します。
特に「Wake-on-LAN」機能が有効になっている場合は、この設定を無効化することで、ネットワークからの信号によるスリープ解除を防ぐことができます。
3. USBコントローラー
「ユニバーサル シリアル バス コントローラー」の項目を展開し、「USB Root Hub」や「USB 3.0 Extensible Host Controller」などの各デバイスのプロパティを開きます。「電源の管理」タブで「このデバイスで、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする」のチェックを外します。
注意点
すべてのデバイスでこの設定を無効化してしまうと、PCの利便性が損なわれる可能性があります。例えば、USBハブに接続した外付けHDDを常に使用したい場合、そのデバイスによるスリープ解除は有効にしておく方が便利です。
どのデバイスがスリープ解除の原因になっているか分からない場合は、powercfg /devicequery wake_armed
コマンドを使って、スリープ解除を許可しているデバイスを特定してから、そのデバイスのみ設定を変更するようにしましょう。
Windows スリープモード 勝手に解除を防ぐレジストリやポリシーの調整
netplwizやグループポリシーは、Windowsの動作をより詳細に設定できる強力なツールです。スリープモードの勝手な解除を防ぐために、これらの設定を見直すことも有効です。ただし、レジストリの編集は、操作を誤るとシステムが不安定になるリスクがあるため、慎重に行う必要があります。
1. レジストリの編集
「Windowsキー」と「Rキー」を同時に押し、「regedit」と入力してレジストリエディターを起動します。
以下のパスをたどって、「Power」キーを見つけます。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Power
この中のCsEnabled
の値を0
に設定することで、モダンスタンバイ機能(InstantGo)を無効化できます。これにより、従来のスタンバイモードが適用され、スリープ解除の問題が解決することがあります。ただし、この設定は一部のPCで有効な場合とそうでない場合があるため、注意が必要です。
2. グループポリシーの調整(Windows Pro版のみ)
「Windowsキー」と「Rキー」を同時に押し、「gpedit.msc」と入力してグループポリシーエディターを起動します。
以下のパスをたどり、「Windowsのコンポーネント」→「Windows Update」→「自動更新を構成する」を「無効」に設定することで、Windows Updateによる自動的なスリープ解除を防ぐことができます。
コンピューターの構成
→ 管理用テンプレート
→ Windowsのコンポーネント
→ Windows Update
ただし、この設定を行うとセキュリティ更新プログラムが自動で適用されなくなるため、手動で頻繁に更新を確認する必要があります。
タスクスケジューラの無効化で勝手なスリープ解除を防止する方法
タスクスケジューラが原因でPCが勝手にスリープから復帰する場合は、該当するタスクを無効化することで問題を解決できます。
1. タスクスケジューラを開く
「Windowsキー」と「Rキー」を同時に押し、「taskschd.msc」と入力して開きます。
2. 問題のタスクを特定する
タスクスケジューラライブラリから、スリープ解除の原因となっている可能性のあるタスクを探します。
例えば、
- Windows Update関連のタスク
- セキュリティソフトの定期スキャンタスク
- バックアップソフトのタスク
これらの中から、定期的に実行されているタスクを特定します。
3. タスクの設定を変更する
特定したタスクを右クリックし、「プロパティ」を開きます。
「条件」タブをクリックし、「タスクを実行するためにコンピューターのスリープを解除する」というチェックボックスのチェックを外します。
これで、そのタスクがスリープを解除することはなくなります。
ただし、この設定を行うと、ウイルススキャンやバックアップといった重要なタスクが、PCのスリープ中に実行されなくなる可能性があります。その場合は、PCを使用している時間帯に手動で実行するか、タスクの実行時間を変更して対応しましょう。
Windows スリープモード 勝手に解除が直らないときに試す追加対策
ここまでの対処法を試してもスリープモードの勝手な解除が直らない場合、以下の追加対策を試してみてください。
1. 高速スタートアップを無効にする
高速スタートアップは、PCの起動を速くするための機能ですが、これが原因でスリープやシャットダウンが正常に動作しないことがあります。
「コントロールパネル」→「電源オプション」→「電源ボタンの動作を選択する」→「現在利用可能ではない設定を変更します」から、高速スタートアップのチェックを外します。
2. BIOS/UEFIの設定を確認する
PCのBIOSやUEFI設定で、「Wake-on-LAN」や「USB Power Management」などの設定が有効になっている場合があります。これらの設定を無効化することで、スリープ解除が解決することがあります。
ただし、BIOS/UEFIの設定変更はPCの機種によって手順が異なるため、PCのマニュアルを確認してから行いましょう。
3. PCをクリーンブートする
クリーンブートは、必要最小限のドライバーとスタートアッププログラムでPCを起動するトラブルシューティング方法です。これにより、サードパーティ製のアプリケーションが原因でスリープ解除が起こっているかを特定できます。
対策 | 目的 | 注意点 |
高速スタートアップの無効化 | スリープやシャットダウンの不具合解消 | 起動時間が若干長くなる可能性がある |
BIOS/UEFIの設定変更 | Wake-on-LANなどの無効化 | PCの機種によって設定方法が異なる |
クリーンブートの実行 | サードパーティ製アプリが原因か特定 | 原因特定後、元の設定に戻す必要がある |
Windows スリープモード 勝手に解除の原因と解決策【まとめ】
ここまで、Windowsのスリープモードが勝手に解除される原因と、その具体的な解決策について詳しく解説しました。最後に、今回の内容をもう一度おさらいしましょう。
- まず、原因を特定しよう
powercfg /lastwake
コマンドで、最後にスリープ解除したデバイスやプログラムを特定しましょう。これが解決への一番の近道です。 - マウス・キーボードは定番の原因
デバイスマネージャーの「電源の管理」タブから、マウスやキーボードによるスリープ解除を無効化できます。 - タスクスケジューラもチェック
定期的なバックアップやアップデートタスクが、スリープ解除の原因になっていることがあります。タスクスケジューラの設定を確認しましょう。 - 外部デバイスも要注意
USBハブやネットワークアダプターなど、PCに接続された外部デバイスが原因となることもあります。デバイスマネージャーで一つひとつ設定を見直しましょう。 - Windows Updateが原因の場合もある
Windows Updateが自動で適用される際に、PCがスリープから復帰することがあります。「アクティブ時間」を調整することで、問題を回避できます。 - レジストリ・グループポリシーは最終手段
レジストリやグループポリシーの編集は強力な解決策ですが、慎重に行う必要があります。操作を誤ると、システムが不安定になるリスクがあるため、バックアップを必ず取りましょう。 - BIOS/UEFI設定も確認
PCによっては、BIOS/UEFIの設定でスリープ解除が許可されていることがあります。PCのマニュアルを確認して設定を見直してみましょう。 - 高速スタートアップの無効化も有効 解決策を試しても問題が直らない場合は、高速スタートアップを無効化してみましょう。
- 専門のツールを利用する 自分で原因を特定するのが難しい場合は、
powercfg
コマンドや専門のツールを使い、原因を切り分けることが重要です。
まとめ
スリープモードが勝手に解除される問題は、慌てずに対処すれば必ず解決できます。今回の記事を参考に、あなたのPC環境に合った解決策を見つけて、快適なPCライフを取り戻してください。
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