Windows PCでインターネットに接続できなくなるトラブルは、誰でも一度は経験するものです。特に仕事や趣味でPCを使っている時、急にネットワークが繋がらなくなると焦りますよね。
この記事では、そんな時に慌てず冷静に対処できるよう、Windowsのネットワークトラブルの原因と、初心者でも簡単に試せる5つの解決策を徹底解説します。
複雑な専門知識は一切不要です。まずは簡単なことから順に試していくことで、ほとんどのケースは解決します。この記事を読めば、もうネットワークの不調に悩まされることはなくなるでしょう。
【この記事で分かること】
- ネットワークが繋がらない原因を特定するための基本的なチェックポイント
- パソコンの再起動やルーターの電源再投入など、すぐに試せる簡単な解決法
- Windowsのネットワーク診断ツールやコマンドプロンプトを使った応用的な対処法
- ネットワークトラブルを未然に防ぐための日常的なメンテナンス方法
- 解決しない場合の最終的な対処法とサポートへの連絡手順
ネットワークが繋がらないときの基本チェック
Windowsのネットワークが繋がらない時、いきなり複雑な設定変更を試すのは賢明ではありません。まずは、原因がどこにあるのかを特定するための基本的なチェックから始めましょう。これらは誰でも簡単にできることばかりですが、意外と見落としがちなポイントでもあります。
多くの場合、問題はPC本体ではなく、ルーターやケーブル、あるいは単なる一時的な不具合に起因していることがほとんどです。このセクションで紹介する項目を一つずつ確認することで、無駄な時間を費やすことなく、効率的に解決に近づくことができます。
まずはパソコンを再起動してみよう
Windowsのネットワークトラブルは、一時的なシステムエラーやメモリの不整合が原因であることが少なくありません。まるで人間の体調不良のように、PCも「ちょっとした休憩」が必要な時があるのです。この一時的な不具合を解消する最も手っ取り早い方法が、パソコンの再起動です。
再起動することで、OSがネットワーク関連のサービスやプロセスを一度すべて終了させ、クリーンな状態で再構築します。これにより、ネットワーク設定のキャッシュがクリアされたり、不調なドライバーがリフレッシュされたりして、問題が解消することが多々あります。
ただし、シャットダウンしてから電源を入れ直すのではなく、「再起動」を選ぶのがポイントです。シャットダウンは、Windows 10以降の高速スタートアップ機能により、一部の状態を保存したまま終了することがあり、完全なリセットにならない場合があるからです。もし再起動で直らない場合は、完全にシャットダウンしてから、数分置いて電源を入れ直す「コールドブート」も試してみると良いでしょう。
この再起動は、ネットワークに限らず、PCの動作が全体的に不安定になった際にも有効な基本的な対処法です。もし、再起動後もネットワークが繋がらない場合は、次のステップに進んでください。
Wi-Fiルーターの電源を入れ直すだけで直ることも
パソコンを再起動してもネットワークが回復しない場合、次に疑うべきはWi-Fiルーターです。Wi-Fiルーターは24時間365日稼働していることが多く、長時間の連続使用により、内部のメモリが逼迫したり、処理が一時的に不安定になったりすることがあります。
ルーターの電源を入れ直す「再起動(再起動)」は、この問題を解消する非常に有効な手段です。パソコンの再起動と同様に、ルーターも一度すべての処理を終了させ、再構築することで、内部的な不具合がリフレッシュされます。この作業は、専門用語で「電源サイクル」や「リブート」とも呼ばれます。
電源を入れ直す際は、ただコンセントを抜いて差し込むだけでなく、正しい手順を踏むことが重要です。
正しい手順
- ルーターの電源ケーブルをコンセントから抜く
- ルーターの電源ランプがすべて消灯したことを確認する
- 5分から10分ほど時間を置く(この時間でルーター内の熱が冷え、メモリが完全にリセットされます)
- 電源ケーブルをコンセントに差し込み、ルーターの電源を入れる
- ルーターの起動が完了し、正常なランプが点灯するまで待つ
この手順は、ルーターの種類によって多少異なりますが、基本的にはこの流れで問題ありません。特に「数分待つ」というステップが重要です。多くのユーザーがこの部分を省略しがちですが、これを行うことで、より確実にルーターの状態をリセットできます。
もし、ルーターの電源を入れ直しても改善しない場合は、ルーター自体に問題がある可能性も考慮し、メーカーのサポートサイトや説明書を参照してください。
他の機器も繋がらないなら通信障害の可能性
もし、あなたのWindowsパソコンだけでなく、スマートフォンやタブレット、別のPCなど、家にあるすべての機器が同時にインターネットに繋がらない場合、それはPCやWi-Fiルーターの問題ではなく、より広範な通信障害が原因である可能性が高いです。
通信障害とは、インターネットサービスプロバイダ(ISP)や通信事業者の設備に何らかのトラブルが発生し、インターネット回線全体が利用できなくなる状態を指します。このような場合、個人でできることはほとんどありませんが、状況を正確に把握することは重要です。
通信障害を確認する方法
- プロバイダの公式サイトやSNSをチェックする
多くのISPは、通信障害が発生した場合、自社の公式サイトやTwitter(X)などの公式アカウントで情報を発信します。スマートフォンのモバイル回線を使って、これらの情報を確認してみましょう。 - 地域ごとの障害情報を確認する
「NTT 東日本 障害情報」「au 障害」「ソフトバンク 障害」といったキーワードで検索すると、各通信事業者の公式情報ページが見つかります。お住まいの地域で大規模な通信障害が発生していないか確認できます。 - 障害報告サイトを利用する
「Down Detector」のような障害報告サイトでは、リアルタイムで多くのユーザーからの障害報告を地図上に表示しています。これにより、自分の地域で問題が発生しているかどうかを視覚的に把握できます。
もし通信障害が原因だと分かったら、後は復旧を待つしかありません。焦ってルーターやPCを何度も再起動したり、設定をいじくり回したりすると、かえって事態を悪化させる可能性があります。まずは落ち着いて、公式からのアナウンスを待ちましょう。
Windowsのネットワーク診断ツールを使ってみる
Windowsには、ネットワーク接続の問題を自動的に診断し、解決策を提示してくれる便利なツールが標準搭載されています。それが「ネットワーク診断ツール」です。このツールは、初心者にとって非常に心強い味方となります。
ネットワーク診断ツールの特徴
- 自動で原因を特定
DNSの問題、IPアドレスの競合、デフォルトゲートウェイの不具合など、専門的な知識がないと分かりにくい問題を自動的に検出してくれます。 - 解決策を提案
問題を特定した上で、「リセットしますか?」といった形で具体的な解決策を提示してくれます。ユーザーは指示に従ってボタンをクリックするだけで対処が可能です。 - レポートの出力
診断結果を詳細なレポートとして出力することもでき、専門家やサポート窓口に相談する際に役立ちます。
診断ツールの起動方法
- タスクバーにあるWi-FiまたはLANのアイコンを右クリックします。
- 「問題のトラブルシューティング」を選択します。
- ネットワーク診断ツールが自動的に起動し、診断を開始します。
もし、「問題が検出されましたが、解決できませんでした」と表示された場合は、レポートの内容をよく見てみましょう。「デフォルトゲートウェイが利用できません」や「DNSサーバーが応答していません」といった専門用語が出てくるかもしれませんが、これらのキーワードをメモしておけば、次のステップで解決策を探すヒントになります。
この診断ツールは、あくまで基本的な問題を対象としているため、すべての問題が解決するわけではありません。しかし、多くのケースで解決の糸口を与えてくれるため、まずはこのツールから試してみるのが最も効率的です。
有線LANケーブルが正しく刺さっているか確認
デスクトップPCや有線接続のノートPCを使っている場合、LANケーブルの接続不良が原因でネットワークが繋がらないケースは意外と多いです。単純なことですが、見落としがちなので、必ず確認しておきましょう。
LANケーブルの確認ポイント
- カチッと音がするか
LANケーブルのコネクタには、ルーターやPCのポートにしっかり固定するためのツメ(クリップ)がついています。コネクタを差し込んだときに「カチッ」と音がするか確認しましょう。この音がしない、あるいは緩い場合は、正しく挿入されていません。 - ポートのランプが点灯しているか
ルーターやPCのLANポートには、通常、接続状態を示すLEDランプがついています。ケーブルを差し込んだ状態で、このランプが点灯・点滅しているか確認しましょう。ランプが完全に消灯している場合は、ケーブルが正しく接続されていないか、ケーブル自体が断線している可能性があります。 - ケーブルの破損や劣化
長年使用しているLANケーブルは、折り曲げや踏みつけなどによって内部が断線していることがあります。目視でケーブル全体に傷や折れ目がないか確認しましょう。もし可能であれば、別のLANケーブルに交換して試してみるのが一番確実です。
特に、ルーターやPCを掃除や移動した後にネットワークが繋がらなくなった場合は、ケーブルが抜けていたり、緩んでいたりすることが原因であることがほとんどです。焦らず、まずはこの単純な確認から始めてみましょう。
機内モードになっていないかも要チェック
ノートパソコンやタブレットPCでネットワークに繋がらない場合、機内モードがオンになっていないか確認することは非常に重要です。機内モードは、飛行機内での使用を想定して、Wi-FiやBluetoothなどの無線通信機能を一括で無効にする機能です。
意図せず機内モードにしてしまうケース
- キーボードショートカット
多くのノートPCには、キーボード上に機内モードをオンオフする専用のキー(飛行機のアイコンがついたキー)があります。他のキーを押す際に、誤ってこのキーを押してしまうことがあります。 - Windowsのアクションセンター
タスクバー右下にある通知アイコン(吹き出しマーク)をクリックすると表示される「アクションセンター」の中に、「機内モード」のタイルがあります。これも誤ってクリックしてしまうことがあります。
機内モードがオンになっていると、Wi-Fiだけでなく、Bluetoothやモバイルデータ通信もすべてオフになります。つまり、無線による通信が一切できなくなる状態です。
機内モードの確認方法
- タスクバー右下のWi-Fiアイコンをクリックします。
- ネットワーク設定のパネルが表示されます。
- 「機内モード」のタイルが青色(オン)になっていないか確認します。
- もしオンになっていたら、クリックしてオフに切り替えます。
この確認は非常にシンプルですが、見落としがちなため、ネットワークトラブルが発生したら、まず確認するべき項目の一つです。
IPアドレスの自動取得設定を見直そう
IPアドレスは、インターネット上の住所のようなものです。Windows PCがネットワークに接続するためには、このIPアドレスが正しく設定されている必要があります。通常、Wi-Fiルーター(DHCPサーバー機能)から自動的にIPアドレスが割り当てられますが、何らかの理由でこの設定が手動になっていたり、うまく取得できていなかったりする場合があります。
IPアドレスの自動取得設定が正しく行われているかを確認し、必要に応じてリセットすることで、ネットワーク接続が回復することがあります。
IPアドレスの自動取得設定の確認と変更方法
- 設定アプリを開く
「Windowsキー + I」で設定を開き、「ネットワークとインターネット」をクリックします。 - アダプターのオプションを変更
「アダプターのオプションを変更する」をクリックします。 - イーサネットまたはWi-Fiのプロパティを開く
使用しているネットワークアダプター(有線なら「イーサネット」、無線なら「Wi-Fi」)を右クリックし、「プロパティ」を選択します。 - IP設定を確認
プロパティウィンドウで、「インターネット プロトコル バージョン 4 (TCP/IPv4)」をダブルクリックします。 - 自動取得に設定
「IPアドレスを自動的に取得する」「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」にチェックが入っているか確認します。もし入っていなければ、チェックを入れて「OK」をクリックします。
ほとんどの場合、この設定は自動取得になっていますが、過去に特定のネットワークに接続するために手動でIPアドレスを設定した場合など、この部分が原因となることがあります。
それでも繋がらないときの応用対策

ここまでの基本的なチェックをすべて試してもネットワークが回復しない場合、問題はより深い層にある可能性があります。ここからは、少し専門的な知識が必要になりますが、初心者でも手順通りに進めれば十分に解決可能な応用対策を紹介します。
【以下で分かること】
- DNS設定を変更して、より安定した接続を試す方法
- ネットワークアダプターのドライバーを最新の状態に保つ重要性
- ファイアウォールやセキュリティソフトが通信を妨げている可能性
- ネットワーク設定全体を工場出荷状態にリセットする最終手段
DNS設定をGoogle Public DNSに変更する方法
DNS(Domain Name System)は、インターネット上の「住所録」のような役割を果たしています。普段私たちが利用する「〇〇〇.com」のようなドメイン名を、コンピュータが理解できるIPアドレスに変換してくれるのがDNSサーバーです。このDNSサーバーに問題があると、ウェブサイトの読み込みが遅くなったり、最悪の場合、全く接続できなくなったりします。
通常、DNSサーバーはプロバイダから自動的に割り当てられますが、これを安定したパブリックDNS(公開DNS)に手動で変更することで、接続の問題が解決することがあります。最も有名なパブリックDNSの一つが「Google Public DNS」です。
Google Public DNSのメリット
- 高速性
世界中に分散されたサーバーにより、応答速度が速く、ウェブサイトの表示が速くなる可能性があります。 - 安定性
プロバイダのDNSサーバーに障害が発生した場合でも、GoogleのDNSは利用できるため、接続の安定性が増します。 - セキュリティ
フィッシング詐欺やマルウェアサイトへのアクセスを防ぐ機能も備えています。
設定変更の手順
- アダプターのプロパティを開く
先ほどIPアドレスを確認した手順と同様に、「インターネット プロトコル バージョン 4 (TCP/IPv4)」のプロパティを開きます。 - DNSサーバーアドレスを手動で設定
「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」の下にある「次のDNSサーバーのアドレスを使う」にチェックを入れます。 - Google Public DNSのアドレスを入力
- 優先DNSサーバー:
8.8.8.8
- 代替DNSサーバー:
8.8.4.4
上記のアドレスをそれぞれ入力し、「OK」をクリックします。
- 優先DNSサーバー:
設定変更後は、PCを再起動して設定を反映させましょう。この方法で解決しない場合は、元の「自動的に取得する」に戻すことも可能です。
ネットワークアダプターのドライバーを更新する
ネットワークアダプターは、PCとネットワークを物理的に接続するための重要な部品です。このアダプターを正しく機能させるには、最新のドライバー(PCのOSとハードウェアをつなぐソフトウェア)が必要です。
もし、ドライバーが古くなっていたり、破損していたりすると、ネットワーク接続が不安定になったり、全く繋がらなくなったりする原因になります。特に、Windowsアップデート後にネットワークトラブルが発生した場合、新しいOSバージョンと古いドライバーの間に互換性の問題が生じている可能性があります。
ドライバーを更新する手順
- デバイスマネージャーを開く
Windowsのスタートボタンを右クリックし、「デバイスマネージャー」を選択します。 - ネットワークアダプターを探す
デバイスマネージャーのリストから「ネットワークアダプター」を見つけて展開します。 - ドライバーを更新
使用しているネットワークアダプターの名前(例:Intel(R) Wi-Fi 6 AX200など)を右クリックし、「ドライバーの更新」を選択します。 - 自動検索
「ドライバーを自動的に検索」をクリックします。これにより、Windowsが自動的に最新のドライバーを検索し、インストールを試みます。
もし、自動更新で最新のドライバーが見つからない場合は、PCメーカーやネットワークアダプターのメーカーの公式サイトから直接最新のドライバーをダウンロードしてインストールする方法もあります。
ファイアウォールやセキュリティソフトの設定を見直す
ファイアウォールは、外部からの不正アクセスを防ぐための防御壁です。また、ウイルス対策ソフトなどのセキュリティソフトも、PCをマルウェアやウイルスから守る重要な役割を担っています。しかし、これらのセキュリティ機能が過剰に働きすぎると、正規のネットワーク通信をブロックしてしまうことがあります。
特に、新しいアプリケーションをインストールしたり、セキュリティソフトの設定を厳しくしたりした後でネットワークが繋がらなくなった場合は、これが原因である可能性が高いです。
確認と対処方法
- ファイアウォールの設定
「コントロールパネル」から「Windows Defender ファイアウォール」を開き、「ファイアウォールを介したアプリまたは機能を許可する」から、通信を許可したいアプリ(ウェブブラウザなど)がブロックされていないか確認します。 - セキュリティソフトの一時停止
使用しているセキュリティソフトのアイコンを右クリックし、一時的に機能を停止できるか試してみます。- 警告: この作業中は、ウイルス感染のリスクが高まるため、短時間で、かつ信頼できるサイト以外にはアクセスしないようにしてください。
- 例外設定の追加
セキュリティソフトの機能が原因であると分かったら、そのソフトの設定画面で、ウェブブラウザなど特定のアプリケーションを「信頼できるアプリケーション」として例外設定に追加します。
もし、セキュリティソフトの一時停止でネットワークが復旧した場合、そのソフトが原因であることは間違いありません。設定を調整するか、必要であれば別のセキュリティソフトへの乗り換えも検討しましょう。
ネットワーク設定をリセットする方法
ここまでの方法を試しても問題が解決しない場合、Windowsのネットワーク設定そのものが何らかの理由で破損している可能性があります。このような場合、ネットワーク設定を工場出荷時の状態にリセットする「ネットワークのリセット」機能が非常に有効です。
この機能は、ネットワーク関連のすべての設定(ネットワークアダプター、Wi-Fi設定、ファイアウォールのルールなど)を初期化します。これにより、過去に行った手動設定や、予期せぬ不具合がすべてクリアされ、クリーンな状態からネットワークを再構築できます。
ネットワークリセットの手順
- 設定アプリを開く
「Windowsキー + I」で設定を開き、「ネットワークとインターネット」をクリックします。 - ネットワークのリセット
画面の下部にある「ネットワークのリセット」をクリックします。 - 今すぐリセット
警告メッセージをよく読み、「今すぐリセット」をクリックします。
リセットが完了すると、PCが再起動します。再起動後、Wi-Fiに接続する場合は、再度パスワードを入力する必要があります。この方法は、最後の手段として試すべきですが、非常に高い確率でネットワークの問題を解決してくれます。
Windowsアップデートの不具合が原因の可能性
Windowsアップデートは、OSを最新の状態に保ち、セキュリティを強化するために重要ですが、まれにアップデートに含まれる不具合がネットワークトラブルを引き起こすことがあります。
もし、Windowsアップデートを実行した直後にネットワークが繋がらなくなった場合は、この可能性を疑ってみるべきです。
アップデート履歴の確認と対処法
- アップデート履歴を確認
「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows Update」→「更新の履歴を表示する」から、最近適用されたアップデートを確認します。 - アンインストール
不具合の原因と思われるアップデートがあれば、それを選択して「アンインストール」を試みます。
ただし、アップデートのアンインストールは、セキュリティ上のリスクを伴う可能性があります。アンインストール後は、PCが不安定になったり、セキュリティホールが生じたりする可能性もあるため、慎重に行う必要があります。
モバイルテザリングで一時的に回避できるか試す
もし、すぐにでもインターネット接続が必要な場合、スマートフォンのモバイルテザリング機能を使って、一時的にインターネットに接続する方法があります。
モバイルテザリングとは
スマートフォンをWi-Fiルーターのように使い、スマートフォンのモバイル回線(4G/5G)を通じて、他の機器をインターネットに接続させる機能です。
テザリングの手順
- スマートフォンの設定
スマートフォンの設定画面で「テザリング」または「モバイルホットスポット」をオンにします。 - PCから接続
PCのWi-Fi接続画面に、スマートフォンのテザリング名が表示されるので、パスワードを入力して接続します。
この方法は、あくまで一時的な回避策です。データ通信量に制限があるため、動画視聴や大容量ファイルのダウンロードなどには向いていません。しかし、メールの送受信やウェブサイトの閲覧など、緊急の用件には十分役立ちます。
サポートに連絡する前にすべきこと【まとめ】
ここまで紹介したすべての解決策を試してもネットワークが繋がらない場合、プロバイダのサポート窓口やPCメーカーのサポート窓口に連絡する段階です。しかし、闇雲に連絡するのではなく、これまでの対処をまとめておくことで、スムーズにサポートを受けられます。
連絡する前にまとめておくべきこと
- 試した解決策のリスト
- PCの再起動、ルーターの電源入れ直し
- LANケーブルの確認
- ネットワーク診断ツールの結果
- DNS設定の変更
- ドライバーの更新
- ネットワークリセット
- いつから問題が発生したか
- 具体的な日付や時間、その直前に行った操作(例:Windowsアップデート、新しいアプリのインストールなど)
- エラーメッセージの詳細
- 「IPアドレスが取得できませんでした」
- 「デフォルトゲートウェイが利用できません」
- 「DNSサーバーが応答していません」
- PCやルーターの型番
- PCのメーカー名、型番、OSのバージョン
- Wi-Fiルーターのメーカー名、型番
これらの情報を事前に準備しておくことで、サポート担当者も問題の切り分けを迅速に行うことができ、より的確なアドバイスをもらうことができます。
参照元: Google Developers Public DNS 参照元: Microsoft サポート
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