「パスワードが合っているはずなのにログインできない…」「入力しようとしても文字が打てない…」パソコンやスマホを使っていると、そんなトラブルに遭遇することがありますよね。仕事やプライベートで急いでいるときに起こると焦ってしまいますが、実は原因は複数あり、それぞれに合った対処法を試すことでほとんどの場合解決できます。
この記事では、パスワードの入力やログインができなくなる主な原因を5つに絞り、初心者の方でも簡単に試せる具体的な解決策を詳しく解説していきます。もう二度とログインで困らないための予防策も紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
【この記事で分かること】
- パスワード入力やログインができない原因を特定する方法
- キーボードやソフトウェアのトラブルを解決する具体的な手順
- セキュリティソフトやネットワーク環境が影響している場合の対処法
- 万が一のトラブルに備えるための効果的なパスワード管理術
パスワード入力できない&ログインできない原因を知ろう
パソコンやスマートフォンでパスワードを入力しようとしても反応がなかったり、正しいパスワードを入力しているはずなのに「認証できません」とエラーが出たりすると、非常に困りますよね。こうしたトラブルには、実はいくつかの共通した原因が存在します。
キーボード自体の問題から、ソフトウェアの設定ミス、さらには通信環境の問題まで、多岐にわたるため、まずは何が原因かを正確に把握することが解決への第一歩となります。このセクションでは、代表的な原因を一つずつ丁寧に解説していきます。
キーボードの不具合や接続トラブルが原因の場合
パスワードを入力しようとしても文字が打てない場合、まずはキーボード自体に問題がないかを疑ってみましょう。特に、ワイヤレスキーボードや外付けキーボードを使っている場合は、物理的な接続トラブルが原因となっている可能性が高いです。
例えば、ワイヤレスキーボードの場合、Bluetoothの接続が切れていたり、バッテリーが切れていたりすることが考えられます。また、USB接続の有線キーボードであれば、USBポートの接触不良や、ケーブル自体の断線が原因で入力ができないこともあります。特に、キーボードの接続部分にホコリやゴミが詰まっていると、接触が悪くなり正常に信号が送られないケースもあります。
対処法とチェックポイント
- ワイヤレスキーボード
まずキーボードの電源が入っているか、バッテリーが十分に充電されているかを確認してください。電池交換が必要な場合は新しいものに交換し、それでも解決しない場合はBluetoothのペアリング設定を一度解除し、再度ペアリングを試みましょう。 - 有線キーボード
USBケーブルがパソコンにしっかりと差し込まれているかを確認します。一度抜いて、別のUSBポートに差し替えてみるのも有効です。もし可能であれば、別のパソコンに接続して動作するかどうかを試してみると、キーボード本体の故障か、パソコン側の問題かを切り分けることができます。 - 物理的な不具合
キーボードにジュースをこぼしたなどの物理的な衝撃を与えてしまった場合、キー内部の回路がショートしている可能性があります。この場合は、キーボードの修理や交換が必要となります。また、特定のキーだけが反応しない場合は、そのキーの物理的な故障が考えられます。
Caps LockやNum Lockの設定ミスによる入力エラー
「パスワードは合っているはずなのに、なぜかログインできない」というトラブルで最も多い原因の一つが、Caps Lock(キャップスロック)やNum Lock(ナムロック)の設定ミスです。
パスワードは、大文字と小文字、そして数字や記号を厳密に区別するため、これらの設定が意図せずオンになっていると、正しく入力したつもりでも、実際には異なる文字列が入力されてしまいます。
特に、英字と数字を組み合わせた複雑なパスワードを設定している場合は、この設定ミスに気づきにくいことがあります。
各キーの機能と確認方法
- Caps Lock
このキーがオンになっていると、キーボードで入力するアルファベットがすべて大文字になります。ほとんどのキーボードには、このキーがオンになっていることを示すランプ(インジケーター)が付いているので、パスワードを入力する前に確認しましょう。ランプが点灯していたら、もう一度押してオフにしてから入力し直してみてください。 - Num Lock
テンキー(キーボードの右側にある数字専用のキー)を使用する際に、このキーがオンになっている必要があります。しかし、このキーがオフになっていると、テンキーが数字ではなく、矢印キーやHome、Endキーとして機能してしまうことがあります。パソコンによっては、起動時にこの設定がオフになるものもあるため、ログイン画面でテンキーが使えない場合は、このキーをオンにしてみましょう。 - 見分け方
パスワード入力欄に目玉のアイコンが表示されている場合があります。これをクリックすると入力した文字が見えるようになるため、 Caps Lock や Num Lock の設定が間違っていないかを確認できます。
注意点 パスワードの入力ミスを防ぐためにも、大文字と小文字を区別しやすいパスワード(例:簡単な英単語と数字を組み合わせる)を設定したり、パスワードマネージャーを利用したりすることも有効です。
パスワードの入力欄が無効化されているケース
パスワードを入力しようとしても、そもそも入力欄にカーソルが置けなかったり、文字がまったく表示されなかったりすることがあります。これは、ブラウザやアプリ、OSの不具合によって入力欄が一時的に無効化されている可能性があります。
特に、ブラウザの拡張機能やアドオン、またはJavaScriptの設定が原因で、ウェブサイトのフォームが正常に機能しないことがまれに起こります。また、パソコンの動作が極端に重い場合も、入力欄が一時的にフリーズしていることが考えられます。
考えられる原因と対処法
- ブラウザの不具合
ブラウザを一度閉じて、再度開き直してみましょう。多くの場合はこれで解決します。 ブラウザのキャッシュやクッキーが原因で不具合が起きていることもあります。ブラウザの設定からキャッシュとクッキーをクリアすると改善される場合があります。
シークレットモードやプライベートウィンドウで試してみると、拡張機能の影響を受けずに済むので、原因の切り分けに役立ちます。 - アプリの不具合
アプリを強制終了し、再度起動してみてください。 アプリ自体が最新バージョンではない場合、不具合が起きている可能性があります。アプリストアや公式サイトから最新版にアップデートしてみましょう。 - OSの不具合
パソコンやスマートフォンを再起動することで、OSの一時的な不具合が解消されることが多いです。再起動は最も基本的な、しかし非常に効果的なトラブル解決策です。
参考資料: ブラウザのキャッシュやクッキーについては、各ブラウザのヘルプページで詳しい手順が解説されています。
参照元:Google Chrome ヘルプ「キャッシュと Cookie の消去」
参照元:Microsoft Edge サポート「閲覧の履歴を表示および削除する」
ブラウザやアプリの不具合による表示・入力エラー
ブラウザや特定のアプリでログイン画面が表示されなかったり、パスワードを入力しても反応がなかったりする場合、それはソフトウェア自体の不具合が原因かもしれません。ウェブサイトのログインフォームが正しく表示されないのは、ブラウザのレンダリングエンジンの一時的なエラーや、JavaScriptの処理がうまくいっていないことが考えられます。
また、特定のアプリでログインできない場合は、アプリのバージョンが古かったり、データが破損していたりする可能性があります。
具体的なトラブルと解決法
- ブラウザの表示不具合 ブラウザの再起動
一番簡単なのは、ブラウザを一度完全に閉じて、再び開くことです。これにより、メモリ上のデータがリフレッシュされ、多くの一時的な不具合は解消されます。 - キャッシュとCookieのクリア
長期間利用していると、ブラウザに保存されたキャッシュやCookieが原因で、ウェブサイトの表示がおかしくなることがあります。ブラウザの設定メニューから、これらのデータを定期的にクリアすることで、表示の問題が改善される場合があります。ただし、クリアすると保存されていたログイン情報なども消えるため、注意が必要です。 - ブラウザのアップデート
ブラウザが最新バージョンでない場合、セキュリティの問題だけでなく、表示上の不具合が発生することがあります。ブラウザのヘルプメニューなどから、バージョンを確認し、最新版にアップデートしましょう。 - アプリの入力不具合 アプリの再起動と再インストール
アプリを強制終了して再起動してみます。それでも解決しない場合は、一度アンインストールし、再度インストールすることで、データ破損などの問題が解消される可能性があります。再インストールする前に、必要なデータがバックアップされているか確認してください。 - ブラウザの拡張機能の影響
ブラウザにインストールしている拡張機能が、ログインフォームの動作を邪魔していることもあります。シークレットモード(またはプライベートブラウジング)では、拡張機能がオフになるため、その状態でログインできるか試してみることで、原因が拡張機能にあるかどうかを特定できます。
確認表:ブラウザのトラブルシューティング
トラブルの内容 | 解決策 |
ログイン画面が表示されない | ブラウザの再起動、キャッシュとCookieのクリア |
入力欄がクリックできない | ブラウザの再起動、拡張機能の一時停止 |
入力した文字が反映されない | Caps Lock/Num Lockの確認、ブラウザのアップデート |
セキュリティソフトやファイアウォールの影響
パソコンにインストールされているセキュリティソフトや、OSに標準搭載されているファイアウォールが、特定のウェブサイトやアプリへの接続をブロックしていることが原因で、ログインできないことがあります。
これらのソフトウェアは、悪意のあるプログラムや不正な通信からパソコンを守るための重要な機能ですが、まれに正当な通信まで誤って遮断してしまう「誤検知」が発生することがあります。特に、ログイン時の認証プロセスはサーバーとの通信を伴うため、セキュリティソフトがこれを不審な通信と判断してしまうケースが考えられます。
セキュリティソフトが原因の場合の対処法
- 一時停止
まずは、セキュリティソフトの機能を一時的に停止してみましょう。多くの場合、タスクトレイのアイコンを右クリックして「保護を一時停止」のようなメニューから設定できます。ただし、セキュリティ上のリスクを伴うため、この状態で長時間のインターネット利用は避け、原因の確認が済み次第、すぐに元に戻してください。 - 設定の確認と除外設定
セキュリティソフトの設定画面を開き、特定のウェブサイトやアプリを「信頼できるサイト」として登録したり、スキャン対象から除外したりする設定を探してみましょう。ログイン先のURLをセーフリストに追加することで、以降のブロックを防ぐことができます。 - ファイアウォールの設定
WindowsやmacOSには標準でファイアウォール機能が備わっています。特定のアプリがインターネットにアクセスできない場合は、ファイアウォールの設定を確認し、そのアプリの通信を許可するルールを追加する必要があります。
重要な注意点
セキュリティソフトやファイアウォールを無効化する際は、必ず信頼できるサイトやアプリでのみ行い、原因の切り分けが終わり次第すぐに元に戻しましょう。無効にしたままインターネットを使い続けると、ウイルス感染などのリスクが非常に高くなります。
アカウントロックやログイン制限がかかっている場合
正しいパスワードを入力しているにもかかわらずログインできない場合、利用しているサービス側でアカウントがロックされている可能性も考慮する必要があります。これは、第三者による不正なログイン試行を防ぐためのセキュリティ機能として、一定回数以上パスワードを間違えると、一時的にログインができなくなる仕組みです。
また、長期間ログインしていないアカウントに対して、サービスの利用規約に基づきログイン制限がかかる場合もあります。
アカウントロックの主な原因と対処法
- パスワードの連続入力ミス 原因
複数回(例えば5回や10回)パスワードを連続で間違えると、アカウントが一時的にロックされる場合があります。 対処法 ロックされた場合は、一定時間(例えば30分や1時間)待ってから再度ログインを試みましょう。サービスによっては、メールでロック解除の通知が届いたり、解除用のリンクが送られてきたりすることもあります。
パスワード再設定 一度アカウントロックがかかった場合は、パスワード再設定の手続きを行うのが最も確実です。メールアドレスや電話番号を使って本人確認を行うことで、新しいパスワードを設定できます。 - 不正アクセスと疑われる行為 原因
普段と異なる場所からのログイン(海外など)や、不審なデバイスからのアクセスが検知された場合、サービス側がセキュリティリスクと判断し、アカウントに一時的な制限をかけることがあります。
対処法 この場合も、パスワードの再設定が推奨されます。サービスから送られてくるセキュリティ警告のメールに記載された指示に従って、本人確認を行い、パスワードを強固なものに変更しましょう。
アカウントロック時の状況確認
ログイン画面に「アカウントがロックされています」といったメッセージが表示されることが多いですが、メッセージが出ない場合もあります。その際は、サービスの公式サイトで「よくある質問」や「サポート情報」を確認してみると、同様の事例と解決策が記載されているかもしれません。
ネットワーク環境が不安定で認証できないケース
パスワード入力やログインの処理は、パソコンやスマートフォンとサービスのサーバー間で通信が行われることで完了します。そのため、インターネット接続が不安定だったり、接続速度が極端に遅かったりすると、認証プロセスがタイムアウトしてしまい、ログインが失敗することがあります。
Wi-Fiの電波が弱い場所で作業している場合や、公共の無料Wi-Fiを利用している場合などに起こりやすいトラブルです。
ネットワーク環境のチェック項目
- Wi-Fi接続の確認 電波強度
まずは、デバイスのWi-Fiアイコンを確認し、電波が十分に届いているかチェックします。電波が弱い場合は、ルーターの近くに移動するか、別のネットワークに切り替えてみましょう。 - ルーターの再起動
ルーターの電源を一度抜き、数分待ってから再度差し込むことで、ルーターの一時的な不具合が解消され、ネットワークが安定する場合があります。 - 有線接続の確認
有線接続の場合、LANケーブルがパソコンとルーターにしっかりと差し込まれているかを確認します。ケーブルの断線や劣化が原因で通信が不安定になることもあります。 - 通信速度の測定 「Fast.com」や「Speedtest.net」といったウェブサイトで、現在の通信速度を測定してみましょう。速度が極端に遅い場合は、回線自体に問題がある可能性があります。
- 他のウェブサイトやアプリの動作
特定のサービスだけでなく、他のウェブサイトやアプリでもインターネット接続が不安定な場合は、ネットワーク環境全体に問題がある可能性が高いです。
ネットワークのトラブルシューティングまとめ
問題 | 解決策 |
Wi-Fiが途切れる | ルーターの再起動、デバイスの移動、ルーターの設置場所変更 |
接続が遅い | 速度測定、通信回線業者のサポートに相談 |
特定のアプリだけ繋がらない | ファイアウォール設定の確認、セキュリティソフトの一時停止 |
パスワード入力できない&ログインできない時の解決法

これまで見てきたように、パスワード入力やログインができない原因は多岐にわたりますが、ほとんどのトラブルは、落ち着いて対処すれば自分で解決できます。このセクションでは、それぞれの原因に対応した具体的な解決策を、ステップバイステップで詳しく解説していきます。問題が起きた時に、どの手順を試せばいいのか迷わないように、具体的なアクションプランとして活用してください。
【以下で分かること】
- キーボードや入力設定のトラブルを解決する具体的な手順
- ソフトウェアの一時的な不具合を解消する方法
- セキュリティ機能やネットワーク環境の問題を特定・解決するポイント
- アカウントロックやパスワード再設定を安全に行う方法
キーボードや入力デバイスの状態を確認する方法
入力トラブルに直面した際は、まずはハードウェアの問題からチェックしていくのが基本です。特に、キーボードやマウスなどの入力デバイスが正常に機能しているかどうかが、最初の確認ポイントとなります。
1. 物理的な接続の確認
有線キーボードやマウスを使用している場合は、USBケーブルがパソコンのポートにしっかりと差し込まれているか確認しましょう。一度抜いて、別のUSBポートに差し替えてみるだけでも、接触不良が解消される場合があります。また、ケーブルに断線がないかも目視でチェックしてください。
2. ワイヤレスデバイスの確認
Bluetooth接続のワイヤレスキーボードやマウスを使っている場合は、以下の点をチェックしましょう。
- 電源とバッテリー
デバイスの電源が入っているか、そしてバッテリーが十分に充電されているか、または電池残量が十分かを確認します。 - Bluetooth接続
パソコンのBluetooth設定画面を開き、キーボードが接続済みになっているかを確認します。接続が切れている場合は、再度ペアリングを試みてください。 - ペアリングのリセット
一度接続を解除し、デバイスのペアリングモードにしてから、再度パソコン側で検索して接続し直すことで、接続不良が改善されることがあります。
3. 他のデバイスでの動作確認
もし可能であれば、問題のキーボードを別のパソコンに接続して、正常に入力できるか試してみましょう。もし別のパソコンでも入力できない場合は、キーボード本体の故障である可能性が高いです。この場合、修理や交換を検討する必要があります。
Caps LockやNum Lockの設定を正しく直す手順
「パスワードを正しく入力しているはずなのにログインできない」という状況は、ほとんどの場合、Caps LockやNum Lockの設定ミスが原因です。この設定ミスは、特に慌てているときに見落としがちなので、一度冷静になって以下の手順で確認してみましょう。
1. キーボードのインジケーターランプを確認
ほとんどのキーボードには、Caps Lockがオンになっていることを示す小さなランプが搭載されています。ログインを試みる前に、このランプが点灯していないか確認してください。点灯している場合は、キーをもう一度押してオフにしてから、改めてパスワードを入力し直します。
2. 画面上の入力文字を確認
多くのログインフォームでは、パスワード入力欄の横に「目」のようなアイコンが表示されています。このアイコンをクリックすると、入力中のパスワードが一時的に表示されるので、入力ミスがないかを確認できます。
3. Num Lockの確認
デスクトップパソコンなど、テンキー付きのキーボードを使用している場合は、Num Lockキーがオンになっているかを確認しましょう。Num Lockがオフになっていると、テンキーの数字が入力されず、矢印キーやPage Up/Downキーとして機能してしまいます。
4. 確実なパスワード入力方法
パスワードをメモ帳などのテキストエディタに一度入力し、内容を確認してからコピー&ペーストでログインフォームに貼り付ける方法も有効です。ただし、この方法はパスワードを他人に盗み見られるリスクがあるため、周囲に誰もいないことを確認してから行いましょう。
ブラウザやアプリの再起動・再インストール方法
ソフトウェアの一時的な不具合が原因でログインできない場合は、再起動や再インストールが効果的な解決策となります。パソコンやスマホのメモリ上の一時的なエラーを解消し、システムをクリーンな状態に戻すことで、多くの問題は解決します。
ブラウザのトラブルシューティング
- ブラウザの再起動
ブラウザを一度完全に閉じて、再度開きます。多くの場合はこれで十分です。 Windowsでは「タスクマネージャー」、macOSでは「アクティビティモニター」を開き、ブラウザのプロセスを強制終了してから再度起動するのも有効です。 - キャッシュとCookieのクリア
ブラウザの「設定」メニューから「プライバシーとセキュリティ」などの項目を探し、キャッシュとCookieをクリアします。 注意点 これを行うと、他のウェブサイトで保存されていたログイン情報なども削除されるため、再ログインが必要になります。 - ブラウザのアップデート
ブラウザが最新バージョンになっているか確認し、古い場合はアップデートを実行します。
アプリのトラブルシューティング
- アプリの再起動
スマートフォンでは、アプリを完全に終了させてから再度起動します。 パソコンでは、タスクマネージャーなどからアプリのプロセスを終了させてから再度起動します。 - アプリの再インストール
アプリを一度アンインストールし、再度アプリストア(Google PlayやApp Store)からインストールし直します。 注意点 アプリ内に保存されたデータが消えてしまう場合があるため、事前にバックアップが可能かどうか確認しましょう。
セキュリティソフトの一時停止や設定変更のポイント
セキュリティソフトが原因でログインができない場合、その機能を一時的に無効化したり、特定のサイトを信頼済みとして設定したりすることで問題を解決できます。しかし、セキュリティリスクを伴うため、慎重な対応が求められます。
1. セキュリティソフトの一時停止
- 方法 パソコンのタスクトレイ(画面右下のアイコンが並んでいる場所)にあるセキュリティソフトのアイコンを右クリックし、「保護を一時停止」のようなメニューを選択します。
- 注意点 必要な作業が終わり次第、必ず保護を再開しましょう。特に、公共のネットワークに接続している場合は、無効化している間にウイルスに感染するリスクが高まります。
2. ファイアウォールの設定変更
- Windowsの場合
「コントロールパネル」→「Windows Defender ファイアウォール」から設定を開きます。「Windowsファイアウォールを介したアプリまたは機能を許可する」を選択し、ログインできないアプリを探してチェックボックスにチェックを入れます。 - macOSの場合
「システム設定」→「一般」→「ファイアウォール」から設定を開き、特定のアプリの通信を許可する設定を行います。
3. 除外設定(ホワイトリスト)
- 多くのセキュリティソフトには、「信頼できるサイト」や「ホワイトリスト」として特定のURLを追加する機能があります。ログインできないサイトのURLをここに追加することで、今後の通信がブロックされるのを防ぐことができます。
- 注意点
この設定は、信頼できるサイトにのみ適用してください。不審なサイトを除外設定にすると、セキュリティが著しく低下します。
アカウントロック解除とパスワード再設定の手順
アカウントがロックされてしまった場合、ほとんどのサービスではパスワードの再設定を促されます。冷静に手順を踏めば、安全にアカウントを復旧させることができます。
1. アカウントロックの確認 ログイン画面に「アカウントがロックされています」といったメッセージが表示される場合は、パスワード再設定の手続きに進みましょう。メッセージがない場合でも、何度か試してログインできない場合は、ロックされている可能性を考慮して再設定を試みます。
2. パスワード再設定の手続き
- 「パスワードを忘れた場合」を選択
ログイン画面にある「パスワードを忘れた場合」や「パスワード再設定」といったリンクをクリックします。 - 本人確認
登録しているメールアドレスや電話番号を入力し、本人確認を行います。サービスによっては、セキュリティ質問に答える必要がある場合もあります。 - 確認コードの入力
登録したメールアドレスや電話番号に、認証用のコードが送信されてきます。これを指定された入力欄に入力します。 - 新しいパスワードの設定
新しいパスワードを設定します。この際、以前使用したものとは異なる、推測されにくい強固なパスワードを設定することが非常に重要です。
3. 新しいパスワードの管理
再設定したパスワードは、忘れないように安全な場所に保管しましょう。複数のサービスで同じパスワードを使い回すと、一つのサービスで情報が漏洩した場合、他のサービスも危険にさらされるため、パスワードマネージャーの利用を強く推奨します。
【パスワード再設定の注意点】
- フィッシング詐欺に注意
サービスの公式サイトに見せかけた偽サイトでパスワード再設定の手続きを行うと、パスワードが盗まれてしまう危険性があります。必ず正規の公式サイトから手続きを行うようにしましょう。 - 安易なパスワードは避ける
生年月日や電話番号など、推測されやすいパスワードは絶対に避けてください。
ネットワーク接続を安定させるためのチェック項目
パスワード入力やログインの失敗がネットワークの不安定さによって引き起こされる場合、以下のチェックリストを順番に確認することで、原因を特定し、接続を安定させることができます。
1. デバイスの再起動
パソコンやスマートフォン、そしてWi-Fiルーターの電源を一度切って、再起動してみましょう。ルーターの再起動は、電源コードを抜いてから数分待ち、再度差し込むのが効果的です。
2. 接続方法の確認と切り替え
- Wi-Fiの場合
ルーターからの距離が遠かったり、間に障害物があったりすると電波が弱くなります。ルーターの近くで接続を試してみましょう。 - 有線LANの場合
有線接続が可能な場合は、LANケーブルで直接ルーターとパソコンを繋いでみます。これにより、Wi-Fiの問題か、回線全体の問題かを切り分けることができます。
3. 回線速度の測定
「Fast.com」や「Speedtest.net」といったウェブサイトで、現在の通信速度を測定してみましょう。速度が極端に遅い場合は、回線そのものに問題がある可能性があります。
4. 接続先の確認
公共の無料Wi-Fiなど、不特定多数が利用するネットワークでは、通信が不安定になりがちです。可能であれば、自宅の安定したWi-Fiやスマートフォンのテザリングなど、別のネットワークに切り替えてみましょう。
5. プロバイダや通信会社のトラブル情報確認 大規模な通信障害が起きている可能性もゼロではありません。利用しているインターネットプロバイダや通信会社の公式サイトで、障害情報が出ていないか確認してみましょう。
トラブルを未然に防ぐためのパスワード管理術【まとめ】
パスワード入力やログインに関するトラブルは、事前にしっかりと対策を講じることで、そのほとんどを回避できます。安全で快適なデジタルライフを送るために、以下のパスワード管理術を実践しましょう。
- 推測されにくい複雑なパスワードを設定する
大文字、小文字、数字、記号を組み合わせた、8文字以上のパスワードを設定しましょう。パスワードは定期的に変更することも重要です。 - 使い回しは絶対に避ける
複数のサービスで同じパスワードを使い回すと、一つのサービスで情報が漏洩した場合、すべてのサービスが危険にさらされます。サービスごとに異なるパスワードを設定しましょう。 - パスワードマネージャーを活用する
パスワードマネージャーを使えば、複数のパスワードを安全に一元管理できます。複雑なパスワードを自動生成し、ブラウザへの自動入力もしてくれるので、手間もかからず非常に便利です。 - 二段階認証(多要素認証)を有効にする
二段階認証は、パスワードだけでなく、スマートフォンに送信される認証コードなど、複数の要素で本人確認を行う仕組みです。万が一パスワードが漏洩しても、不正ログインを防ぐことができます。 - ログイン履歴や通知をこまめにチェックする
多くのサービスは、不審なログインがあった場合にメールなどで通知してくれます。こうした通知を見逃さないように、こまめにチェックしましょう。 - セキュリティソフトは常に最新の状態に保つ
セキュリティソフトは、新しい脅威に対応するために常にアップデートされています。常に最新の状態に保つことで、安全にインターネットを利用できます。 - 公式のサービスのみを利用する
メールなどで送られてきた不審なリンクはクリックせず、必ずサービスの公式サイトからログインするようにしましょう。 - 不審な通信の兆候に注意する
パソコンの動作が急に重くなったり、見慣れない広告が表示されたりするなどの兆候があった場合、ウイルスに感染している可能性があります。 - パスワードは他人と共有しない
家族や友人であっても、パスワードを教えることは避けましょう。 - 定期的なバックアップを習慣づける
万が一パソコンやスマートフォンにトラブルが起きても、重要なデータが失われないように、定期的なバックアップを習慣づけておきましょう。
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