PCゲームの臨場感や快適さを大きく左右する「FPS(フレームレート)」。もしあなたのゲーミングPCのFPSが低いままであれば、それは本来のゲーム体験を大きく損なっているかもしれません。カクつきやラグに悩まされながらプレイを続けるのは、せっかく高性能なゲーミングPCを持っているのに宝の持ち腐れ。
本記事では、プロライターである私の視点から、ゲーミングPCのFPSが低くなる主な原因と、誰もが実践できる効果的で具体的な改善テクニックを5つ厳選して解説します。初心者の方でも分かりやすいよう、基礎知識から応用テクニックまで網羅していますので、FPSの低下に悩むすべての方にとって、快適なゲーム環境を取り戻すための決定版となるでしょう。
【この記事で分かること】
- ゲーミングPCのFPSが低くなる意外な原因と基本のチェックポイント
- グラフィックボード(GPU)やCPUがボトルネックになっているかの確認方法
- ゲーム内設定やWindows設定でFPSを改善するための具体的な最適化術
- 冷却やメンテナンスなど、長期的に快適な環境を維持するための秘訣
- ゲーミングPCでFPSが低い原因と基本のチェックポイント
- ゲーミングPCのFPSを改善する実践テク5選と効果的な直し方
ゲーミングPCでFPSが低い原因と基本のチェックポイント
快適なPCゲームライフを送る上で、FPSの数値は非常に重要です。FPS(Frames Per Second:1秒あたりのフレーム数)が高ければ高いほど、画面の動きは滑らかになり、特にeスポーツのような一瞬の判断が求められるゲームでは、勝敗を分ける要素にもなります。
しかし、何らかの原因でこのFPSが低く安定しない状態が続くと、ゲームの楽しさが半減してしまいます。ここでは、FPSが低いと感じた際に、まず疑うべき原因と、基本的なチェックポイントについて掘り下げていきましょう。
ゲーミングPCのFPSが低い主な原因とは?初心者が見落とすポイント
ゲーミングPCでFPSが低い原因は一つとは限りません。多くの初心者の方は、単に「PCの性能が足りない」と考えがちですが、実際には設定や環境面が原因であることが非常に多いのです。特に見落としやすいポイントとして、まず挙げられるのが「他のアプリケーションの起動」です。ゲームを起動する裏側で、ウェブブラウザやセキュリティソフト、Discordなどの通話アプリが大量のメモリやCPUパワーを消費していることがあります。
CPU使用率% = ゲーム以外のアプリが使用するCPUパワーPC全体の利用可能なCPUパワー 100
このような状況では、ゲームに割り当てられるべきリソースが不足し、結果としてFPSが低下します。タスクマネージャーを開き、ゲーム以外のプロセスがどれほどリソースを食っているかを確認することは、FPS低下の最も簡単な診断方法の一つです。
次に、グラフィックドライバーのバージョンも非常に重要です。グラフィックボード(GPU)を製造しているNVIDIAやAMDは、新しいゲームタイトルへの最適化やバグ修正を含んだドライバーを定期的にリリースしています。ドライバーが古いままでは、GPUの性能を最大限に引き出せず、FPSが低下する原因となります。
グラフィックドライバーの重要性
新しいゲームタイトルへの最適化や、既存のバグ修正が含まれているため、常に最新版に保つことがGPU性能をフルに引き出す鍵となります。
また、意外かもしれませんが「PC内部のホコリ」も原因になり得ます。ホコリがファンやヒートシンクに溜まると、冷却効率が劇的に悪化し、PCパーツが高温になります。現代のPCパーツ(特にCPUやGPU)は、熱暴走を防ぐために一定の温度を超えると性能を意図的に落とす「サーマルスロットリング」という機能が働きます。これにより、パーツが本来持っているはずの性能が発揮できなくなり、FPSの低下に直結するのです。
サーマルスロットリングの仕組み
CPUやGPUが高温になりすぎた際、部品の保護のためにクロック周波数や電圧を自動的に引き下げ、発熱を抑える安全機能です。これによりFPSは一時的に大きく低下します。
これらの見落としがちなポイントから確認を始めることが、FPS改善への第一歩となります。単なるスペック不足と決めつける前に、環境と設定を見直すことが賢明なアプローチです。
FPSが低いときにまず確認すべきPCスペックとゲーム設定
FPSが低いと感じた場合、まずはご自身のゲーミングPCのスペックと、プレイしているゲームの設定が釣り合っているかを確認することが基本中の基本です。多くのゲームには、開発元が推奨する「最低動作環境」と「推奨動作環境」が設定されています。
最低動作環境と推奨動作環境の違い
- 最低動作環境
ゲームを起動し、かろうじてプレイできる最低限のスペックです。この環境では、設定を最低にしてもFPSは低くなりがちです。 - 推奨動作環境
開発元が最も快適にプレイできると保証するスペックです。この環境であれば、高設定でも安定したFPSが期待できます。
あなたが使っているPCの主要パーツであるCPU(中央演算処理装置)とGPU(グラフィック処理ユニット)が、プレイしたいゲームの推奨動作環境を満たしているか、まずは公式サイトなどで確認しましょう。特にGPUはグラフィック処理の大部分を担うため、FPSへの影響が最も大きいです。
FPSpropto GPU性能timesCPU性能
次に、ゲーム内のグラフィック設定を確認します。最新のPCゲームは非常に美麗なグラフィックを提供しますが、それはGPUに大きな負荷をかけます。設定項目の中でも、特にFPSに大きな影響を与えるのは以下の項目です。
- 解像度
高解像度(4Kなど)ほど、GPUが処理すべきピクセル数が多くなり、FPSは大幅に低下します。まずはフルHD(1920×1080)に設定を落としてみましょう。 - テクスチャ品質
ゲーム内の物体の表面の細かさを決めます。VRAM(GPUのメモリ)を大量に消費するため、VRAM容量の少ないGPUではFPS低下の原因になり得ます。 - アンチエイリアス
ギザギザした輪郭を滑らかにする処理です。画質向上に大きく寄与しますが、GPUへの負荷も非常に高いです。
これらの設定を、最初はすべて「低」や「オフ」にしてゲームをプレイし、FPSが安定するかを確認してみましょう。安定した後に、一つずつ設定を上げていき、FPSの許容範囲内で最も画質の良い設定を見つけるのが、最も効率的な最適化方法です。
例えば、アンチエイリアスをTSSAAからFXAAに落とすだけでも、目に見える画質の低下を抑えつつ、大幅なFPS改善が見込めるケースもあります。この検証は、自分のPCの性能を理解し、最適なゲーム体験を得るための非常に重要なプロセスです。
GPU使用率が低い原因と改善方法|ドライバー・設定を総点検
ゲーミングPCにおいてFPSが低い原因として、GPU(グラフィックボード)がフル稼働していない、すなわち「GPU使用率が低い」という状況がしばしば発生します。GPUはグラフィック処理の主役であるにも関わらず、その力が発揮されていない状態は、非常に勿体ないことです。GPU使用率が低い主な原因は、GPU以外のどこかに処理のボトルネックが生じているか、あるいは設定上の問題がある場合です。
GPU使用率が低いRightarrow GPUは遊んでいるRightarrow 他のどこかが遅い
GPU使用率低下の主要な原因
- CPUボトルネック
最も一般的な原因です。CPUの処理速度が追いつかず、GPUに渡す命令(ドローコールなど)の準備が間に合っていない状態です。GPUはCPUからの命令待ちとなり、結果として使用率が低くなります。 - 古いまたは破損したグラフィックドライバー
ドライバーが最新でない、あるいは不具合を抱えている場合、GPUがゲームの要求を正しく処理できず、性能が十分に発揮されません。 - Windowsの電源設定
「省電力モード」などに設定されていると、PC全体(CPU、GPU含む)の性能が制限され、GPUのクロック周波数が上がらず、使用率が低く見えることがあります。 - ゲーム側のフレームレート制限(Cap)
ゲーム内の設定や、NVIDIA Control Panelなどの外部ツールで意図せずFPSが低く制限されている場合です。
GPU使用率を高める具体的な改善方法
- CPUボトルネックの確認と解消
後述の「CPUボトルネックでFPSが低下するケースと確認方法」を参考に、CPUの使用率が高い場合は、ゲーム内のCPU負荷を軽減する設定(描画距離、オブジェクト数など)を下げてみてください。 - グラフィックドライバーの総点検
- NVIDIA GeForce ExperienceまたはAMD Radeon Softwareを使用して、ドライバーを最新バージョンに更新します。
- 問題が解決しない場合は、DDU (Display Driver Uninstaller) などのツールを使用して、既存のドライバーを完全に削除してから、最新版をクリーンインストールすることを推奨します。ドライバーのクリーンインストールは、過去の不具合の残滓を取り除くのに非常に有効です。
- Windowsの電源設定を「高パフォーマンス」に
Windowsの設定メニューから、「電源とスリープ」→「電源の追加設定」を開き、「高パフォーマンス」または「究極のパフォーマンス」(利用可能な場合)に設定を変更します。これにより、CPUとGPUが最大のクロック周波数で動作しやすくなります。 - NVIDIA/AMDのコントロールパネル設定の最適化
- NVIDIA Control Panel
「3D 設定の管理」で、「電源管理モード」を「パフォーマンス最大化を優先」に設定します。 - AMD Radeon Software
「ゲーム」タブから該当ゲームのプロファイルを開き、パフォーマンス設定を最大限に引き出すように調整します。
- NVIDIA Control Panel
これらの改善策を講じることで、GPUが本来の性能を発揮し、FPSの安定と向上に大きく寄与するはずです。
CPUボトルネックでFPSが低下するケースと確認方法
ゲーミングPCのFPS低下の原因が、高性能なグラフィックボード(GPU)ではなく、CPU(中央演算処理装置)にある場合、これを「CPUボトルネック」と呼びます。これは、CPUがGPUに送る処理命令(描画情報など)の生成速度が、GPUの処理能力に追いつかないことで発生します。
CPUボトルネックの定義
GPUが処理能力に余裕があるにも関わらず、CPUが次の描画命令を準備するのに時間がかかってしまい、GPUが待ち状態になることで、結果としてGPU使用率が下がり、FPSが低下する現象。
CPUボトルネックが発生しやすいケース
- CPUに対してGPUの性能が高すぎる組み合わせ
例えば、非常に古い世代のCPUと最新のハイエンドGPUを組み合わせた場合などです。GPUはもっと処理したいのに、CPUが情報を用意できず待機することになります。 - CPU負荷の高いゲーム設定
- AIや物理演算の処理: NPCの数、破壊可能なオブジェクト、複雑な物理シミュレーションなどが多い設定は、主にCPUが処理します。
- 描画距離・オブジェクト数
遠くのオブジェクトまで詳細に描画する場合、CPUはそれらのオブジェクトの情報を管理・計算する必要があります。
- バックグラウンドでの他のタスク
ゲーム中に動画編集ソフトや大規模なダウンロード、ストリーミング配信など、CPUを大量に使用する他のアプリケーションが動作している場合です。
CPUボトルネックの確認方法
CPUボトルネックを確認する最も確実な方法は、ゲームプレイ中のCPUとGPUの使用率をリアルタイムで監視することです。
- 監視ツールの使用
MSI Afterburner、RTSS (RivaTuner Statistics Server)、Windowsのタスクマネージャーなどのツールを使い、ゲーム画面上にCPU使用率とGPU使用率を表示させます。 - 使用率の分析
- CPU使用率が100%近く、かつGPU使用率が70%以下の場合
ほぼ間違いなくCPUボトルネックが発生しています。CPUが限界まで働いているのに、GPUはCPUからの命令待ちで遊んでいる状態です。 - CPU使用率が低いのにFPSが低い場合
ボトルネックではない別の原因(後述の電源設定やドライバ問題など)が考えられます。
- CPU使用率が100%近く、かつGPU使用率が70%以下の場合
CPUボトルネックの対策
- CPU負荷の高い設定を下げる
ゲーム内の設定で、「NPCの数」「群衆の密度」「描画距離」など、CPUが計算する要素に関連する設定を下げてみてください。 - ゲームの解像度を上げる
解像度を上げる(例:フルHDからWQHDへ)と、GPUの負荷が上がり、結果としてGPU使用率が高まり、ボトルネックが緩和されることがあります。ただし、これはGPUの処理能力に余裕がある場合に限ります。 - バックグラウンドアプリの終了
タスクマネージャーでCPUを多く消費しているアプリを特定し、終了させます。
CPUのボトルネックは、PCパーツの根本的な問題であることも多いですが、設定の最適化によってその影響を最小限に抑えることは十分に可能です。
ゲーム内グラフィック設定でFPSが落ちるパターンと最適化術
ゲーム内グラフィック設定は、FPSを直接的にコントロールできる最も重要な要素です。高性能なゲーミングPCであっても、設定を最大(ウルトラなど)にすれば、最新の重量級タイトルではFPSが低下し、カクつきが発生することは珍しくありません。
ゲームのグラフィック設定には、GPU負荷が高い項目と、CPU負荷が高い項目があります。これらを理解し、自分のPCのボトルネックに合わせて最適化することが、安定したFPSを得るための鍵となります。
FPS低下に直結するGPU負荷の高い設定
| 設定項目 | FPSへの影響度 | 負荷の内容 | 最適化のポイント |
| 解像度 | 極大 | 画面を構成するピクセル総数。4KはフルHDの4倍の処理負荷。 | まずはフルHD(1920×1080)を基準に、WQHD(2560×1440)まで試す。 |
| アンチエイリアス | 大 | 輪郭のギザギザを滑らかにする処理。特にMSAAは負荷が高い。 | SMAAやFXAAなど、負荷の軽いポストプロセス系AAを使用するか、オフにする。 |
| テクスチャ品質 | 中〜大 | ゲーム内の物体の表面の細かさ。VRAM(GPUメモリ)容量に影響。 | VRAMが8GB以上あれば高設定でも問題ないことが多いが、不足する場合は下げる。 |
| 影の品質 | 中〜大 | 影の解像度や滑らかさ。複雑な計算が必要で、GPUに負荷がかかる。 | 設定を「高」から「中」に下げるだけでも効果大。特に競技性の高いゲームでは低設定推奨。 |
| 環境光遮蔽 (AO) | 大 | 物体の接合部や隙間にできるリアルな影。非常に負荷が高い。 | オフにするか、負荷の軽いSSAOなど、下位のオプションを選ぶ。 |
これらの項目は、主にGPUが処理するため、GPU使用率が100%に張り付いている場合は、これらの設定を優先的に下げてみてください。これにより、GPUに余裕が生まれ、FPSが向上します。
FPS低下に直結するCPU負荷の高い設定
- 描画距離(視界距離)
遠くの物体まで詳細に計算し、表示するための負荷。 - オブジェクトの数/群衆の密度
NPCや動的なオブジェクトの計算負荷。 - 物理演算
破壊表現や布の動きなど、複雑なシミュレーションの負荷。
CPUボトルネックが疑われる場合(CPU使用率が高く、GPU使用率が低い場合)は、これらの設定を優先して下げます。特に多人数参加型ゲームでは、これらの設定がCPU負荷に大きく影響します。
最適化の鉄則
FPSを安定させるための最も良い方法は、まずすべてのグラフィック設定を最低にし、その状態で最も高いFPS(ベースライン)を計測します。その後、一つの設定項目だけを、段階的に上げていき、FPSへの影響を確認しながら、自分のPCの許容範囲を見極めることです。
これにより、体感的な画質を大きく損なうことなく、最高のパフォーマンス設定にたどり着くことができます。
モニターリフレッシュレート設定の誤りでFPSが低く見える問題
「ゲーミングPCの性能は十分なはずなのに、画面がカクカクする」「FPSカウンターでは高い数値が出ているのに、滑らかに感じない」といった症状は、モニターのリフレッシュレート設定の誤りが原因である可能性が高いです。
これは、実際のゲームのFPS(PCが出力するフレーム数)ではなく、モニター側の設定ミスによって、その高いFPSを体感できていないという、非常にもったいないケースです。
リフレッシュレートとFPSの違い
- FPS (Frames Per Second)
ゲーミングPCのグラフィックボードが1秒間に処理し、出力するフレーム(画像)の数。 - リフレッシュレート (Hz)
モニターが1秒間に画面を書き換える回数。
どんなにPCが144FPSを出力していても、モニターの設定が標準の60Hzのままだと、モニターは1秒間に60回しか画面を更新しないため、体感上の滑らかさは60FPSに制限されてしまいます。せっかく高性能な144Hzや240Hzのゲーミングモニターを持っていても、PC側で設定を変更していなければ意味がありません。
体感FPS min PC出力FPS, モニターリフレッシュレート
リフレッシュレート設定の確認と改善方法
- Windowsのディスプレイ設定の確認
- Windowsの「設定」を開き、「システム」→「ディスプレイ」へ進みます。
- 下部にある「ディスプレイの詳細設定」をクリックし、「リフレッシュレート」の項目を確認します。
- 高リフレッシュレート対応モニターを使用している場合は、必ず「60Hz」や「120Hz」ではなく、「144Hz」や「240Hz」など、モニターが対応する最大のHz数を選択してください。
- グラフィックボードのコントロールパネルの確認(補足)
- NVIDIA Control PanelやAMD Radeon Softwareからも、リフレッシュレートの設定変更が可能です。特に解像度を変更した際に、リフレッシュレートがリセットされてしまうことがあるため、こちらでも確認すると確実です。
- 接続ケーブルの確認
- 高リフレッシュレート(特に144Hz以上や4K高解像度)を実現するには、必要な帯域幅を持つケーブルが必要です。
- DisplayPort (DP) または HDMI 2.0/2.1 ケーブルを使用しているかを確認してください。古い規格のHDMIケーブルでは、高リフレッシュレート設定がそもそも選択肢に表示されないことがあります。
この設定は、PCのパフォーマンス自体を向上させるわけではありませんが、体感上の滑らかさを劇的に改善し、「FPSが低い」という感覚を解消してくれます。購入したモニターの性能をフルに引き出すためにも、このチェックは最優先で行うべきです。
Windowsの電源設定がFPS低下を招く理由と改善策
Windowsオペレーティングシステムには、PC全体の消費電力と性能を調整するための「電源プラン」が用意されています。この電源設定がゲームのFPS(フレームレート)に大きく影響を及ぼすにも関わらず、多くのユーザーがデフォルトのまま、あるいは意図せず「省電力」モードのままゲームをプレイしてしまっているケースがあります。
電源設定の役割
CPUやGPUなどの主要コンポーネントが、どれだけのクロック周波数(動作速度)で動作して良いかの上限をOSレベルで決定する機能。
FPS低下を招く電源設定のメカニズム
- 「省電力」モード
ノートPCのバッテリー持続時間延長や、デスクトップPCの消費電力削減を目的としています。このモードでは、CPUの最大クロック周波数や、GPUがブーストする上限が厳しく制限されます。 - 影響
PCパーツは常に性能を抑えた状態で動作するため、ゲームが必要とする瞬発的な処理能力(ターボブーストなど)が発揮されず、結果としてFPSが低下したり、カクつきやすくなったりします。特にCPUは、ゲーム中の急な処理要求に応えられなくなり、前述のCPUボトルネックを引き起こしやすくなります。
省電力モードRightarrowCPU/GPUの最大クロック制限Rightarrow瞬発的な性能不足 Rightarrow FPS低下
FPS低下を防ぐための具体的な改善策
- 電源プランの設定変更:
- Windowsの検索窓に「電源プランの選択」と入力し、「電源とスリープの設定」→「電源の追加設定」を開きます。
- 表示された電源プランのリストから、「高パフォーマンス」または「究極のパフォーマンス」(Windows 10/11の一部のバージョンで利用可能)を選択します。
- もしこれらのオプションが表示されない場合は、「プラン設定の変更」から「詳細な電源設定の変更」を開き、「プロセッサの電源管理」の「最小のプロセッサの状態」を100%に設定することで、最大限のパフォーマンスを引き出すことができます。
- Windows 10/11の「ゲームモード」の活用:
- Windowsの「設定」→「ゲーム」→「ゲームモード」で、ゲームモードが「オン」になっているか確認します。
- ゲームモードは、ゲームが起動している際に、OSがバックグラウンドの不要なタスクを抑制し、ゲームにCPU・GPUリソースを優先的に割り当てる機能です。これにより、FPSの安定化に寄与します。
これらの設定変更は、PCの潜在能力を解き放ち、ゲームの快適性を向上させるための最も簡単で効果的な手順の一つです。ただし、ノートPCの場合は「高パフォーマンス」モードにすることでバッテリーの消耗が激しくなるため、ACアダプターに接続した状態でのみ使用することを強く推奨します。
ゲーミングPCのFPSを改善する実践テク5選と効果的な直し方

これまでの章では、FPSが低下する原因の特定と、その基本的な設定チェックポイントについて解説してきました。ここからは、原因を踏まえた上で、実際にFPSを向上させるための、より実践的で効果的な「改善テクニック5選」とその具体的な直し方について深く掘り下げていきます。単なる設定変更に留まらず、PCのハードウェアやソフトウェアの根本的な最適化に焦点を当てて解説します。
【以下で分かること】
- ドライバー更新がFPSに及ぼす科学的な影響
- PCの温度管理が性能に直結する理由と対策
- SSDやメモリの最適化で得られる見落とせない効果
- 電源ユニットという縁の下の力持ちの重要性
グラフィックドライバー更新でFPS改善が期待できる理由
グラフィックドライバーの更新は、FPSを向上させるための最も手軽かつ効果的な手段の一つです。プロのゲーミング環境では、最新のドライバーへの更新は、新しいゲームタイトルがリリースされるたびに欠かせないルーティンとされています。
グラフィックドライバーの役割
GPU(グラフィックボード)とOS・ゲームアプリケーションの間で、データや命令をやり取りするための「通訳者」のような役割を果たします。
ドライバー更新がFPS改善につながる主な理由
- ゲームタイトルへの最適化
- NVIDIAやAMDといったGPUメーカーは、新しい大型ゲームのリリースに合わせて、そのゲームがGPUのハードウェアを最も効率的に使用できるように設計された専用のドライバー(Game Ready Driverなど)を公開します。
- この最適化により、同じハードウェアでも、新しいドライバーを適用するだけで、CPUとGPU間の通信効率が向上し、FPSが数パーセントから時に二桁パーセント向上することがあります。(参照元:NVIDIA公式:Game Ready Driverの技術的解説)
- バグや不具合の修正
- 以前のバージョンのドライバーに潜んでいた、特定のゲームやPC環境でのパフォーマンス低下を引き起こすバグが修正されます。
- 特に、テクスチャのロードエラーやメモリリークなど、徐々にFPSを低下させる問題を解消する効果が期待できます。
- 新しいAPIへの対応
- DirectX 12 UltimateやVulkanなどの新しいグラフィックAPI(アプリケーションプログラミングインターフェース)が導入された際、それに対応し、GPUの持つ最新の技術(例:レイトレーシング、DLSS/FSR)を最大限に活用するためのコードがドライバーに追加されます。
ドライバー更新の具体的な実践手順
- 現在利用しているGPUの確認
デスクトップを右クリックして「ディスプレイ設定」→「ディスプレイの詳細設定」などから、搭載されているGPUのメーカー(NVIDIAかAMD)とモデル名を確認します。 - 専用ツールの使用
- NVIDIAユーザー
「GeForce Experience」アプリを起動し、「ドライバー」タブから最新版をダウンロードし、インストールします。この際、「クリーンインストール」オプションを選択すると、古い設定ファイルを完全に削除し、不具合の発生を防ぎやすくなります。 - AMDユーザー
「AMD Radeon Software」アプリを起動し、同様に最新版のドライバーをインストールします。
- NVIDIAユーザー
- 手動インストール(トラブル時)
専用ツールがうまく動作しない場合は、各メーカーの公式サイトから、ご自身のGPUモデルに合致する最新ドライバーを手動でダウンロードし、インストールを実行します。
ドライバーはPCの性能を司る重要なソフトウェアです。常に最新の状態を保つことで、GPUが設計された通りのパフォーマンスを発揮し、安定した高いFPSでのゲームプレイが可能になります。
ゲーミングPCの冷却不足でFPSが低い時の対策|温度管理の基本
ゲーミングPCの「冷却」は、FPSの安定性に直接関わる、非常に重要なメンテナンス項目です。冷却が不十分になると、PCパーツが設計上の安全温度を超えないように、自動的に性能を落とす「サーマルスロットリング」が発生し、FPSが急激に低下します。特に夏場や密閉された空間でのプレイでは、この現象が起こりやすくなります。
サーマルスロットリングの作用
PCパーツの温度が一定の閾値(一般に90°C〜100°C程度)を超えると、故障を防ぐためにクロック周波数や電圧を意図的に引き下げます。これにより発熱が抑えられますが、同時にゲームのFPSも大きく落ち込みます。
冷却不足によるFPS低下を防ぐための具体的な対策
- PCケース内部の清掃(ホコリ対策)
- PC内部、特にCPUクーラーのヒートシンク、グラフィックボードのファン、ケースファンに付着したホコリは、熱を逃がす機能を著しく低下させます。
- 定期的に(最低でも半年に一度)PCケースを開け、エアダスター(圧縮空気缶)を使ってホコリを吹き飛ばしてください。ファンを回転させないように固定しながら行うのがポイントです。
- PCケースのエアフロー(吸気と排気)
- PCケース内の空気の流れ(エアフロー)を最適化することが重要です。一般的に、ケース前面や底面から冷たい空気を吸気し、背面や天面から温かい空気を排気するようにファンが配置されているのが理想的です。
- ファンが逆向きになっていないか、ケーブルが空気の流れを妨げていないかを確認し、必要に応じてファンの向きやケーブルの取り回しを見直してください。
- CPU/GPUの温度監視と限界値の把握
- MSI AfterburnerやHWMonitorなどの監視ツールを使用して、ゲームプレイ中のCPUとGPUの温度をリアルタイムで監視します。
- CPUの温度は一般的に80°C以下、GPUの温度は85°C以下に保つことが望ましいとされています。これらの温度を超えて安定している場合は、冷却不足を疑うべきです。
- 冷却ソリューションのアップグレード(必要に応じて)
- もし清掃やエアフロー改善でも温度が改善しない場合は、より高性能なCPUクーラー(空冷または水冷)、またはケースファンの増設・高性能化を検討します。特にCPU付属の「リテールクーラー」を使用している場合は、高性能な社外品クーラーへの交換は大きな効果が見込めます。
- ノートPCの場合の対策
- ノートPCは底面の吸気口を塞ぎやすいため、必ず平らな場所(布団の上などは厳禁)で使用してください。
- ゲーミングノートPC用の**冷却台(クーラーパッド)**を使用すると、底面からの吸気を補助し、大幅な温度低下が期待できます。
適切な温度管理は、PCパーツの寿命を延ばすだけでなく、FPSの安定性を保ち、サーマルスロットリングによるパフォーマンス低下を防ぐための、最も基礎的ながら最も効果的なテクニックです。
SSD・メモリ最適化によるFPS改善効果と実践手順
FPS(フレームレート)の改善といえば、CPUやGPUに目が行きがちですが、SSDやメモリといったストレージ・システムメモリの最適化も、ゲームの快適性、特に「カクつき」や「ロード時間」の改善に大きな効果をもたらします。これらは、ゲームの瞬発的なデータ読み書きや、同時に処理する情報量に関わるため、FPSの安定性に貢献します。
SSD/メモリがFPSに与える影響
- メモリ(RAM)
- ゲームが実行中に必要とするデータを一時的に保持する場所です。メモリ容量が不足すると、PCはHDDやSSDの一部を仮想メモリ(スワップファイル)として使用し始めます。
- SSD/HDDはRAMに比べて遥かに読み書き速度が遅いため、この仮想メモリへのアクセスが発生すると、システム全体が一時停止したかのような「カクつき」(スタッター)が発生し、FPSが急激に落ち込みます。
- また、メモリの動作周波数やタイミング(レイテンシ)も重要で、高速なメモリを使用することで、CPUがより早くデータにアクセスできるようになり、CPUボトルネックの緩和にも寄与します。
- SSD(ストレージ)
- ゲームの起動時間、マップのロード時間、ゲーム中のテクスチャ読み込み速度に直接影響します。HDDからNVMe SSDへ変更するだけで、ロード時間が劇的に短縮され、ゲーム内のテクスチャの遅延ロード(ポップイン)が解消されるため、FPSの安定感が増します。
SSD・メモリ最適化の実践手順
1. メモリ(RAM)の最適化
- 十分な容量の確保
多くの最新ゲームでは、16GBが最低ライン、32GBあれば安心です。メモリが8GB以下の場合は増設を強く推奨します。 - XMP/EXPOの有効化
BIOS/UEFI設定画面に入り、メモリのプロファイル(Intel XMPまたはAMD EXPO)を有効にします。これにより、メモリが定格の高速周波数で動作し、CPUへのデータ供給が迅速化します。デフォルト設定のままでは低速で動作していることが多いので、必ず確認してください。
2. SSD(ストレージ)の最適化
- ゲームはSSDへ
プレイする頻度の高いゲームは、必ずHDDではなくSSD(できればNVMe M.2 SSD)にインストールしてください。 - SSDの空き容量の確保
SSDは空き容量が少なくなるとパフォーマンスが低下する傾向があります。SSDの総容量の15%〜20%程度の空き容量を常に確保するように心がけてください。 - TRIMコマンドの確認
Windowsは通常、SSDの性能維持のためにTRIMコマンドを自動で実行しますが、念のため「ドライブの最適化」ツールで、SSDが定期的に最適化(TRIM)されているかを確認してください。
これらの最適化を行うことで、PCシステム全体のレスポンスが向上し、特にメモリ不足によるカクつきの解消や、ロード時間短縮による快適性の向上は、体感上非常に大きなメリットとなります。
電源ユニット不足でFPSが安定しないケースとチェック方法
ゲーミングPCのパーツの中で、電源ユニット(PSU: Power Supply Unit)は、PCの安定稼働とパフォーマンスを支える、まさに「心臓部」と言える存在です。CPUやGPUといった高性能なパーツは、ゲーム中に大量の電力を要求します。
この電力供給が電源ユニットの能力を超えて不安定になると、FPSが急激に低下したり、PCがフリーズ・再起動したりといった深刻な問題を引き起こします。
電源ユニットの重要性
電源ユニットは、家庭用の交流電流(AC)をPCパーツが使用する直流電流(DC)に変換し、安定した電圧で供給する役割を担います。その供給能力(ワット数 W)が、PC全体の安定性を決定します。
電源ユニット不足がFPSに与える影響
- 瞬時的な電力不足
CPUやGPUが急激に高い負荷にさらされた際(例:爆発エフェクト、多数のオブジェクトの描画開始)、電源ユニットが要求されるピーク電力を供給できないと、PCパーツの電圧が瞬間的に降下します。 - FPSの不安定化
この電圧降下により、GPUやCPUのクロック周波数が意図せず低下し、FPSが急激にガクッと落ち込む(ドロップする)現象が発生します。これは一瞬の出来事であるため、単なるゲームのバグと誤解されやすいです。 - PCの再起動/シャットダウン
最悪の場合、電源保護回路が作動し、PCが強制的にシャットダウンしたり、再起動したりします。
電源ユニット不足のチェック方法と対策
- ワット数の確認
- 現在使用しているCPUとGPUのTDP(熱設計電力)や最大消費電力を確認し、全てのパーツの合計消費電力に対して、電源ユニットのワット数が十分な余裕を持っているかを確認します。
- 一般的に、合計消費電力の1.5倍程度のワット数を持つ電源ユニットを選ぶのが安全とされています。(例:合計消費電力が400Wなら、650W以上のPSUが望ましい)
- 電源の品質(80 PLUS認証)の確認
- 電源ユニットには、電力変換効率を示す「80 PLUS認証」があります(Bronze, Silver, Gold, Platinum, Titaniumの順に高効率)。
- 高効率な電源(Gold以上)は、発熱が少なく、安定した電力を供給できるため、高品質な電源ユニットへの交換は、不安定なFPSの改善に有効な手段です。(参照元:80 PLUS公式サイト)
- ケーブルの接続確認
- グラフィックボードやマザーボードへの電源ケーブルが、しっかりと奥まで差し込まれているかを確認します。接触不良は、電力供給の不安定化に直結します。
- 診断ソフトウェアの使用(上級者向け)
- HWMonitorなどのツールで、電源ユニットから供給されている各系統の電圧(12V、5V、3.3V)を監視し、負荷時に大きく変動していないかをチェックします。負荷時に電圧が規定値から大きく外れる場合、電源ユニットの劣化や容量不足の可能性があります。
電源ユニットは一度導入すると交換頻度の低いパーツですが、高性能なCPUやGPUを導入する際には、その性能をフルに引き出し、安定性を保つために、適切なワット数と高い品質の製品を選ぶことが不可欠です。
背景アプリ停止でFPSが安定する|タスクマネージャー活用術
高性能なゲーミングPCを使っていても、ゲームの裏側で動作している「背景アプリ(バックグラウンドプロセス)」がCPUやメモリのリソースを密かに消費し、ゲームのFPSを低下させたり、カクつき(スタッター)の原因となったりするケースは非常に多いです。
これらのアプリを適切に管理・停止することは、ゲームにリソースを集中させ、FPSを安定させるための基本的ながら極めて有効な手段です。
リソースの競合
ゲーム(フォアグラウンド)と背景アプリ(バックグラウンド)が、限られたCPUやメモリ、ディスクI/Oといったリソースを取り合うことで、どちらの処理も遅延する現象。
FPS低下を招く主な背景アプリ
- ウェブブラウザ(Chrome, Edge)
特に多数のタブを開いている場合、メモリとCPUを大量に消費します。 - チャット/通話アプリ(Discord, LINE, Skype)
起動しているだけでもリソースを消費しますが、特に画面共有や通話中は負荷が増大します。 - ストレージ同期アプリ(OneDrive, Google Drive)
ファイルの同期中にCPUやディスクI/Oを占有し、ゲームのロード時間やFPS安定性に悪影響を与えます。 - OSの自動更新/通知
Windows Updateの実行や、セキュリティソフトのフルスキャンがゲーム中に始まると、FPSが一時的に大幅に低下します。
タスクマネージャーを活用した改善手順
- タスクマネージャーの起動
「Ctrl + Shift + Esc」キーを同時に押して起動します。 - リソース消費の確認と特定
- 「プロセス」タブを開き、「CPU」「メモリ」「ディスク」の列ヘッダーをクリックして、使用率の高い順に並べ替えます。
- ゲーム以外のプロセスで、異常に高いCPUやメモリ使用率を示しているアプリがないかを特定します。
- 不要なアプリの終了
- 特定した不要な背景アプリを選択し、「タスクの終了」ボタンをクリックして強制的に終了させます。ただし、システムに必要なプロセス(System, Windowsプロセスなど)を終了させるとPCが不安定になるため、アプリ名が明らかなもののみを終了させてください。
- スタートアップアプリの無効化
- 「スタートアップ」タブを開き、Windows起動時に自動で立ち上がり、常にリソースを消費しているアプリのリストを確認します。
- ゲームに不要なアプリ(例:不要なランチャー、使用頻度の低いツール)を選択し、「無効にする」をクリックします。これにより、次回PC起動時からのリソース消費を防ぐことができます。
これらの手順をゲーム開始前に行うことで、CPUとメモリのリソースを最大限にゲームに集中させることができ、特にCPUボトルネックが発生しやすい環境でのFPS安定化とカクつきの解消に大きな効果を発揮します。
初心者でもできるネットワーク設定の改善でFPS向上を狙う
FPS(フレームレート)はPCの内部性能(CPU, GPU)が主に関わりますが、オンラインゲームにおいては「ネットワーク接続」も、ゲームの快適さ、特に体感上の滑らかさに大きく影響します。ネットワークの遅延(Pingやレイテンシ)が高いと、画面上のFPSが高くても、操作に対する反応が遅れたり、他プレイヤーの動きがカクカクしたり(ラグ)して、実質的なプレイフィールはFPSが低い状態と同じになってしまいます。
Ping値とFPS
PCの内部FPSが高くても、サーバーとのPing値が高い(遅延が大きい)と、自分の操作情報がサーバーに届くまでの時間と、サーバーからの情報がPCに戻ってくるまでの時間が長くなり、画面上のキャラクターの動きが遅れて見えます。
体感ラグpropto Ping値 + PC内部処理時間
ネットワーク遅延の原因と改善策
- 無線LAN(Wi-Fi)から有線LANへの切り替え
- Wi-Fiは非常に便利ですが、電波干渉や距離によって通信が不安定になりやすく、Ping値が変動したり急上昇したりする原因となります。
- FPSゲームをプレイする際は、PCとルーターをLANケーブル(カテゴリ6a以上推奨)で直結する有線接続を強く推奨します。これにより、Ping値は劇的に安定し、遅延も最小限に抑えられます。
- ルーターの再起動とファームウェア更新
- ルーターも長時間稼働していると、一時的なエラーで性能が低下することがあります。定期的な電源の入れ直し(再起動)は、ネットワークの安定化に有効です。
- また、ルーターのファームウェア(内部ソフトウェア)が古いと、最新の通信規格に対応できていなかったり、セキュリティ上の問題があったりするため、最新版に更新してください。
- 不要なネットワーク帯域使用アプリの停止:
- ゲーム中に動画ストリーミング(Netflix, YouTube)や大規模なファイルダウンロード、クラウド同期(OneDrive, Dropbox)などがバックグラウンドで動いていると、ゲームが使用できる帯域幅が奪われ、Ping値が急上昇します。
- これらのアプリは、タスクマネージャーや各アプリの設定から、ゲーム中は停止または制限をかけるようにしてください。
- Windowsの「帯域幅の制限」の解除(上級者向け):
- Windowsの一部の機能(例:UpdateのP2P配信機能)が、ネットワーク帯域を制限していることがあります。
- 「設定」→「更新とセキュリティ」→「配信の最適化」から、他のPCへのアップデート配信を停止することで、ゲームの帯域幅を確保し、Pingの安定化に寄与することがあります。
ネットワーク環境の最適化は、PCの内部性能とは独立した改善点であり、特にマルチプレイヤーゲームでの体感的な快適さ(ラグのなさ)に直結します。
ゲーミングPC FPS 低い問題を防ぐ日常メンテナンス【まとめ】
ゲーミングPCのFPS(フレームレート)低下を防ぎ、常に快適なゲーム環境を維持するためには、日々の継続的なメンテナンスが欠かせません。高性能なPCであっても、適切なケアを怠れば、すぐに性能は低下し、買った当初の快適さを失ってしまいます。ここで紹介する日常的なメンテナンスは、特別な知識がなくても、誰でも簡単に実践できるものばかりです。
【まとめ】FPS低下を防ぐための日常メンテナンス10カ条
- グラフィックドライバーの定期更新
新しいゲームをプレイする前や、毎月一度はGPUメーカーの公式サイトや専用ソフトで最新版を確認し、適用してください。 - PC内部のホコリ掃除
半年に一度はエアダスターでPCケース内部、特にファンとヒートシンクのホコリを徹底的に除去し、冷却性能を維持してください。 - 電源設定の確認
Windowsの電源プランが常に「高パフォーマンス」または「究極のパフォーマンス」になっているか、ゲーム開始前に確認する習慣をつけましょう。 - タスクマネージャーの活用
ゲーム開始前に「Ctrl + Shift + Esc」でタスクマネージャーを開き、不要なバックグラウンドアプリを終了させ、リソースをゲームに集中させましょう。 - PC温度の監視
MSI Afterburnerなどのツールで、ゲーム中のCPUとGPUの温度を把握し、異常な高温(85°C以上)になっていないかを確認してください。 - ゲーム設定の見直し
新しいゲームをインストールした際や、大型アップデート後は、グラフィック設定が勝手に最高設定に戻されていないかをチェックし、ご自身のPCに最適な設定に保ちましょう。 - OSのディスククリーンアップ
Windows標準の「ディスクのクリーンアップ」ツールや、「ドライブの最適化」ツール(SSDのTRIM)を定期的に実行し、ストレージの効率を維持しましょう。 - 有線LAN接続の維持
オンラインゲームをプレイする際は、可能な限り有線LAN接続を使用し、安定した低遅延なネットワーク環境を保ってください。 - 周辺機器ドライバの更新
マウス、キーボード、サウンドデバイスなどの周辺機器のドライバーも、最新版に保つことで、稀に発生する互換性によるスタッターを防ぐことができます。 - BIOS/UEFIのアップデート
マザーボードメーカーの公式サイトから、稀に提供されるBIOSアップデートを適用することで、CPUやメモリとの互換性が向上し、システムの安定性とパフォーマンスが向上することがあります。(ただし、これは慎重に行う必要があります。)
これらの日常的なメンテナンスを習慣化することで、あなたのゲーミングPCは常に最高の状態を保ち、FPS低下によるストレスから解放され、快適なゲームライフを長く楽しむことができるでしょう。
コメント