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カメラ オンにならない Windowsで困ったら?試すべき7つのチェック項目

Windows PCのカメラが突然使えなくなり、オンライン会議や友人とのビデオ通話ができずにお困りではないでしょうか。これまで問題なく使えていたカメラが急にオンにならなくなると、どこに原因があるのか分からず焦ってしまいますよね。この記事では、Windowsでカメラが機能しない一般的な原因から、ご自身で試せる7つのチェック項目と具体的な解決策を、初心者の方にも分かりやすく解説します。一つずつ確認していくことで、きっと問題を解決に導くヒントが見つかるはずです。

【この記事で分かること】





カメラ オンにならない Windowsの主な原因と初期確認

Windows PCでカメラがオンにならないトラブルは、仕事やプライベートで大きな支障をきたすことがあります。この問題の主な原因は多岐にわたり、ハードウェアの故障からソフトウェアの設定ミス、さらにはOSの不具合まで様々です。しかし、多くの場合、深刻な問題ではなく、簡単な設定変更や再起動で解決できるケースがほとんどです。このセクションでは、カメラが使えなくなる主な原因と、まず最初に試していただきたい初期確認事項について解説します。

【以下で分かること】


カメラがオンにならない Windowsで最初に確認すべき基本設定

カメラがオンにならない原因は、意外にも単純な設定ミスであることが少なくありません。まずは、Windowsの**「設定」アプリを開き、カメラに関する基本的な設定が正しく行われているかを確認しましょう。具体的には、「プライバシーとセキュリティ」内の「カメラ」**設定で、カメラへのアクセスが許可されているか、また特定のアプリでの利用が有効になっているかを確認します。この設定がオフになっていると、カメラ自体が正常に動作していても、アプリから利用することはできません。特に、OSのアップデート後などに設定がリセットされている場合があるため、最初に確認すべき重要なポイントです。

Windowsのカメラ設定は、ユーザーのプライバシー保護を目的としており、カメラへのアクセス許可を細かくコントロールできるようになっています。しかし、この機能の存在を知らないと、なぜかカメラが使えないという状況に陥りがちです。設定画面では、システム全体でのカメラアクセスを許可するかどうかのスイッチと、各アプリごとにカメラアクセスを許可するかどうかのリストが表示されます。使用したいアプリのアクセス許可がオフになっていないか、一つずつ丁寧に確認することが解決への第一歩となります。


Windowsのプライバシー設定でカメラ利用が制限されていないかチェック

Windowsでは、ユーザーのプライバシーを保護するために、カメラへのアクセスを制御する機能が標準で搭載されています。もしカメラが突然使えなくなった場合は、このプライバシー設定によってカメラの利用が制限されていないかを確認する必要があります。具体的には、「設定」 > 「プライバシーとセキュリティ」 > 「カメラ」の順に進み、「カメラへのアクセス」がオンになっているかを確認します。さらに、その下の項目にある**「アプリにカメラへのアクセスを許可する」オン**になっていることを確認しましょう。これらの設定がオフになっていると、どのアプリもカメラを利用できなくなってしまいます。

この設定は、特にWindows 10からWindows 11へのアップグレード後や、大規模なWindows Updateの適用後に初期設定に戻ってしまうことがあります。また、何らかのセキュリティソフトやシステム最適化ツールが、意図せずこの設定を変更してしまう可能性も否定できません。このため、カメラが使えなくなった際には、まずこのプライバシー設定を疑い、確認することが解決への近道となります。詳細な設定方法については、後述の「Windowsの設定からカメラアクセスを有効にする手順」で詳しく解説しますので、そちらも併せてご参照ください。


カメラドライバーの更新または再インストールで改善するケース

カメラが機能しない原因の一つとして、カメラドライバーの不具合が挙げられます。ドライバーとは、OSがハードウェア(この場合はカメラ)を正しく認識し、制御するために必要なソフトウェアのことです。ドライバーが古くなっていたり、破損していたりすると、カメラが正常に動作しなくなることがあります。このような場合、ドライバーを更新するか、一度アンインストールしてから再インストールすることで問題が解決することがあります。

ドライバーを更新するには、「デバイスマネージャー」を開き、「カメラ」または「イメージングデバイス」の項目からお使いのカメラを選択し、右クリックして「ドライバーの更新」を選択します。自動的に最新のドライバーが検索され、インストールされます。もしこれでも改善しない場合は、同様の手順で一度ドライバーをアンインストールし、PCを再起動してみましょう。再起動時にWindowsが自動的に標準のドライバーを再インストールしてくれるため、問題が解決することがあります。ただし、まれに特定のPCメーカーが提供する専用ドライバーが必要な場合もあるため、メーカーの公式サイトで最新のドライバーが提供されていないか確認することも重要です。

問題の症状試すべき解決策メリットデメリット/注意点
カメラが全く認識されないドライバーの更新比較的簡単でリスクが低い最新版がない場合がある
カメラにエラーが表示されるドライバーの再インストール破損したドライバーをリフレッシュできる再インストールに手間がかかる場合がある
ドライバーが不明なデバイスとして表示されるメーカー提供の専用ドライバーをインストールハードウェアの性能を最大限に引き出せるメーカーサイトを探す必要がある

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別アプリでカメラが占有されていないかを確認する方法

Windowsでは、複数のアプリケーションが同時に同じカメラデバイスを使用することはできません。そのため、バックグラウンドで起動している別のアプリがカメラを占有していると、新たに起動したアプリでカメラが使えないという状況が発生します。例えば、Skypeで通話中にZoomを起動すると、後から起動したZoomでカメラが使えない、といったケースがこれに該当します。この問題を解決するには、タスクマネージャーを開いて、現在起動しているアプリの一覧を確認し、不要なアプリやカメラを使用している可能性のあるアプリを終了させる必要があります。

タスクマネージャーは、Ctrl + Shift + Escのショートカットキーで簡単に起動できます。**「プロセス」タブを開き、一覧の中からカメラを使用していそうなアプリを探しましょう。もし心当たりのあるアプリが見つかったら、右クリックして「タスクの終了」**を選択します。また、一部のアプリは、起動時に自動的にカメラを予約してしまうことがあります。もし解決しない場合は、PCを再起動して、カメラを使いたいアプリだけを起動してみることも有効な手段です。これにより、他のアプリによるカメラの占有を防ぐことができます。


カメラの物理スイッチやシャッターが閉じていないかの確認

ノートパソコンや一部のデスクトップPCには、プライバシー保護のために物理的なカメラシャッターやスイッチが搭載されていることがあります。この物理スイッチがオフになっていたり、シャッターが閉まっていたりすると、カメラは一切機能しません。これはソフトウェア上の問題ではなく、物理的な操作の問題であるため、いくら設定を確認しても解決しないケースです。カメラが使えないと気づいたら、まず最初にPC本体のカメラ周辺をよく見てみましょう。

多くのノートパソコンでは、Webカメラのレンズ部分に小さなスライド式のシャッターが付いており、これを左右に動かすことでカメラを隠すことができます。また、キーボードのファンクションキー(Fnキー)と特定のキーの組み合わせ(例: Fn + F6やFn + F8など)でカメラのオン/オフを切り替えられるモデルもあります。この物理的なシャッターやスイッチが意図せず操作されていないか、入念に確認することが大切です。特に、小さいお子さんがいるご家庭や、PCを頻繁に持ち運ぶ方は、意図せず触れてしまっている可能性があるため、必ずチェックしましょう。


外付けカメラ使用時のUSB接続やケーブル不良のチェックポイント

外付けのWebカメラを使用している場合、カメラ本体の不具合だけでなく、USB接続やケーブルの問題も考えられます。カメラが全く認識されない、もしくは突然映像が途切れるといった症状が出た場合は、まず接続環境を見直してみましょう。具体的には、以下のチェックポイントを一つずつ確認していきます。

接続状況の確認 カメラをPCに接続しているUSBポートから一度抜き、別のポートに挿し直してみましょう。可能であれば、PC本体の別のUSBポートや、他のPCに接続して動作するかを確認することで、ポートの問題かカメラ自体の問題かを切り分けることができます。

USBケーブルの確認 ケーブルに断線や破損がないか目視で確認しましょう。また、カメラに付属していた純正のケーブルを使用しているかどうかも重要です。安価な互換ケーブルを使用している場合、電力供給が不安定になったり、データ転送がうまくいかなかったりする可能性があります。

参照元:USB-IF(USBインプリメンターズ・フォーラム)

USB規格の詳細は上記サイトを参照してください。

これらの確認をしても改善しない場合は、カメラ自体の故障の可能性も考慮する必要があります。可能であれば、別のPCに接続してカメラが動作するかどうかを試してみることで、問題の切り分けがより明確になります。


Windows Updateによる設定変更や不具合の影響を見直す

Windows Updateは、セキュリティの向上や新機能の追加、バグ修正のために定期的に行われます。しかし、まれにWindows Updateが原因で、PCの設定が変更されたり、特定のハードウェアに不具合が生じたりすることがあります。特に、大規模な機能アップデートの適用後には、プライバシー設定がリセットされたり、カメラドライバーとの間に互換性の問題が発生したりするケースが報告されています。もしカメラが使えなくなった時期が、Windows Updateの適用時期と重なるようであれば、これが原因である可能性を疑うべきです。

この場合、まずはWindows Updateの更新履歴を確認してみましょう。「設定」 > 「Windows Update」 > 「更新の履歴」から、最近インストールされた更新プログラムを確認できます。もし、最近適用された更新プログラムが怪しいと感じたら、その更新プログラムをアンインストールしてみるという選択肢もあります。ただし、更新プログラムのアンインストールは、PCの動作に影響を与える可能性があるため、慎重に行う必要があります。もし可能であれば、問題の発生前に作成しておいた**「復元ポイント」**を使って、システムの復元を行う方が安全な場合もあります。


カメラ オンにならない Windowsで試す具体的な解決方法

これまでに紹介した7つのチェック項目を確認してもカメラの問題が解決しない場合は、さらに具体的な解決策を試す必要があります。このセクションでは、Windowsの設定からデバイスマネージャー、さらにはBIOS設定まで、より深く踏み込んだ対処法を解説します。これらの解決策は、単なる設定ミスだけでなく、システムの深い部分に潜む問題にも対応できる可能性があります。

【以下で分かること】


Windowsの設定からカメラアクセスを有効にする手順

カメラが機能しない原因として最も多いのが、Windowsのプライバシー設定でカメラへのアクセスがブロックされているケースです。ここでは、その問題を解決するための具体的な手順を詳しく解説します。まずは、キーボードの**「Windowsキー」を押しながら「Iキー」を押し、「設定」**アプリを起動します。

  1. **「プライバシーとセキュリティ」**をクリックします。
  2. 左側のメニューから**「カメラ」**を選択します。
  3. **「カメラへのアクセス」の項目が「オン」**になっているか確認します。もし「オフ」になっていたら、スイッチをクリックして「オン」に切り替えます。
  4. **「アプリにカメラへのアクセスを許可する」の項目も同様に「オン」**になっているか確認します。
  5. その下のリストにある、カメラを利用したいアプリ(例:Zoom、Teamsなど)が**「オン」**になっているか一つずつ確認します。

これらの設定をすべて「オン」にすることで、Windowsがアプリからのカメラ利用を許可し、問題が解決することが多いです。特に、OSのアップデート後や、PCを複数人で共有している場合などに設定が意図せず変更されていることがあるため、必ず最初に確認するようにしましょう。この手順は非常に簡単で、リスクも少ないため、誰でも安心して試すことができます。


デバイスマネージャーでカメラを有効化する方法

カメラがシステムによって認識されているにもかかわらず、なぜか利用できない場合、デバイスマネージャーでカメラが**「無効」**になっている可能性があります。デバイスマネージャーは、PCに接続されているすべてのハードウェアデバイスの状態を確認・管理できるツールです。ここでは、デバイスマネージャーを使ってカメラを有効化する手順を解説します。

  1. **「Windowsキー」を押しながら「Rキー」を押し、「ファイル名を指定して実行」**を開きます。
  2. ウィンドウに**devmgmt.mscと入力し、「OK」**をクリックしてデバイスマネージャーを起動します。
  3. デバイスマネージャーの一覧から**「カメラ」または「イメージングデバイス」**の項目を探し、クリックして展開します。
  4. お使いのカメラデバイス(例:**Integrated Camera**など)を右クリックします。
  5. もし**「デバイスを有効にする」**という項目が表示されたら、それをクリックしてカメラを有効化します。

この手順を実行することで、無効化されていたカメラが再度有効になり、問題が解決することがあります。ただし、この項目が表示されない場合は、すでにカメラが有効化されているか、別の原因で問題が発生している可能性が高いです。また、もしカメラデバイスの横に黄色の感嘆符(!)が表示されている場合は、ドライバーに問題があることを示していますので、前述の「カメラドライバーの更新または再インストール」を試してみましょう。


ZoomやTeamsなどアプリ側の設定見直しポイント

カメラがオンにならない問題は、Windowsの設定だけでなく、使用しているアプリ側の設定に原因があることも少なくありません。特に、ZoomやTeams、Google Meetなどのビデオ会議アプリは、それぞれ独自のカメラ設定を持っています。もし、特定のアプリだけでカメラが使えない場合は、そのアプリの設定を見直してみる必要があります。

例として、Zoomの場合、以下の手順でカメラ設定を確認できます。

  1. Zoomを起動し、右上の**「設定」(歯車のアイコン)**をクリックします。
  2. 左側のメニューから**「ビデオ」**を選択します。
  3. **「カメラ」**の項目で、使用したいカメラデバイスが正しく選択されているか確認します。もし複数のカメラデバイスがリストに表示されている場合は、正しいカメラを選択し直してみましょう。
  4. 画面に自分の映像が表示されるか確認します。もし表示されない場合は、他の設定項目やPC本体の設定を見直す必要があります。

Teamsの場合も同様で、「設定」 > **「デバイス」の順に進み、「カメラ」**の項目で正しいデバイスが選択されているかを確認します。アプリ側の設定は、Windowsの設定とは独立しているため、両方の設定が正しく行われているかを確認することが重要です。


セキュリティソフトがカメラをブロックしていないか確認

PCにインストールされている**セキュリティソフト(ウイルス対策ソフト)**が、カメラへのアクセスを意図せずブロックしているケースも考えられます。多くのセキュリティソフトには、マルウェアや不正アクセスからPCを保護するため、カメラやマイクへのアクセスを監視・制御する機能が搭載されています。この機能が誤動作したり、設定が厳しすぎたりすると、正当なアプリであってもカメラを利用できなくなってしまうことがあります。

もしセキュリティソフトが原因かもしれないと疑う場合は、まずはセキュリティソフトの設定画面を開き、カメラやWebカメラに関する設定項目を探してみましょう。具体的には、**「プライバシー」や「デバイス保護」といった項目の中に、「Webカメラ保護」や「カメラアクセス制御」といった設定があるかを確認します。これらの設定がオンになっている場合は、一時的にオフにしてみるか、カメラを使用したいアプリを「許可リスト」や「ホワイトリスト」**に追加してみましょう。

参照元:IPA(情報処理推進機構)

マルウェアや不正アクセスのリスクについては、上記サイトを参照してください。

ただし、セキュリティソフトを無効化する際は、一時的なものにとどめ、問題が解決したらすぐに元に戻すようにしてください。セキュリティソフトを無効化したままインターネットを利用すると、ウイルス感染などのリスクが高まるため、注意が必要です。


BIOS設定でカメラ機能が無効化されていないか確認

ここまでの手順をすべて試してもカメラがオンにならない場合、システムのより深い部分、**BIOS(Basic Input/Output System)の設定に原因がある可能性も考慮する必要があります。BIOSは、PCの起動時に最初に実行されるプログラムで、ハードウェアの基本的な設定を管理しています。まれに、BIOS設定でカメラ機能自体が「無効」**になっていることがあります。

BIOS設定の確認は、PCの起動時に特定のキー(一般的にはF2、Delete、F10など)を押すことで行います。ただし、PCメーカーや機種によってキーが異なるため、お使いのPCの取扱説明書やメーカーの公式サイトで確認する必要があります。

BIOS設定画面に入ったら、**「Advanced」や「Security」といった項目の中から「Webcam」や「Camera」という項目を探します。この項目が「Disabled(無効)」になっている場合は、「Enabled(有効)」**に切り替えます。設定を保存してPCを再起動することで、カメラが再び利用できるようになることがあります。ただし、BIOS設定はPCの動作に直接影響を与える非常に重要な設定です。誤った設定変更はPCの起動不良など深刻な問題を引き起こす可能性があるため、この作業を行う際は細心の注意を払い、自信がない場合はPCメーカーのサポートに相談することをお勧めします。


システムの復元や初期化で改善できる場合

すべての解決策を試してもカメラの問題が解決しない場合、Windowsのシステムファイルに深刻な破損や不具合が発生している可能性があります。このような場合、システムの復元PCの初期化が最終的な解決策となることがあります。

システムの復元
システムの復元は、PCの状態を問題が発生する前の時点に戻す機能です。この機能を利用するには、事前に「復元ポイント」が作成されている必要があります。システムの復元を実行しても、ドキュメントや写真などの個人データは削除されませんが、復元ポイント作成後にインストールしたアプリやドライバーは削除される可能性があります。

PCの初期化
システムの復元でも問題が解決しない、もしくは復元ポイントがない場合は、PCの初期化を検討します。Windows 10/11には、個人ファイルを保持したままPCを初期化するオプションがあります。このオプションを選択すると、インストールしたアプリや設定は削除されますが、ドキュメントや写真などの個人ファイルは残ります。ただし、初期化は最後の手段であり、実行する前には必ず重要なデータのバックアップを取るようにしてください。

参照元:Microsoft サポート

システムの復元や初期化の詳細は、上記サイトで確認できます。


カメラ オンにならない Windowsの原因と対策【まとめ】

ここまで、Windowsでカメラがオンにならない場合の様々な原因と、ご自身で試せる具体的な解決策を詳しく解説してきました。最後に、今回の記事で紹介したポイントをもう一度まとめておきましょう。カメラの問題に直面した際は、これらのポイントを順にチェックしていくことで、きっと解決の糸口が見つかるはずです。

本記事が、カメラがオンにならない問題で困っている方の助けになれば幸いです。もしこれらの方法をすべて試しても解決しない場合は、PCのハードウェア故障の可能性も考えられますので、PCメーカーのサポート窓口に相談することをお勧めします。

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