「最近、パソコンの動きがなんだか重い気がする…」「スマホに変な通知が止まらない!」そんな不安を感じていませんか?
私たちの生活に欠かせないパソコンやスマートフォンですが、実は「コンピューターウイルス」という悪いプログラムに狙われることがよくあります。ウイルスに感染すると、大切な写真が勝手に消されたり、知らない間にあなたのお金が使われたり、さらには友達にまで迷惑をかけてしまうかもしれません。
この記事では、ウイルスに感染しているかどうかを自分でチェックする「7つのサイン」と、もしもの時の解決策を、小学生でもわかるくらい丁寧に、かつ詳しく解説します。
ウイルスに感染したかも?見分けるための7つのサイン
ウイルスは、人間の「風邪」や「病気」と同じように、感染するとコンピューターに特有の「症状」が出ます。あなたのデバイスが、今から紹介する7つのサインに当てはまっていないか、チェックシートを確認するように見ていきましょう。
1. 動作が急に重くなった、画面がカクカクする

昨日まではサクサク動いていたのに、急にアプリが開くのが遅くなったり、マウスの矢印がカクカク動いたりする場合は要注意です。
【なぜこうなるの?】
ウイルスは、あなたの知らないところで勝手に難しい計算をしたり、外の世界へ情報を送ったりしています。コンピューターの「脳(CPU)」や「記憶(メモリ)」をウイルスが勝手に使い切ってしまうため、あなたがやりたい操作が後回しにされ、動きが遅くなるのです。
- チェックポイント:
- 何もしていないのにパソコンから「ゴーッ」と大きなファンの音がしませんか?
- 文字を入力してから、画面に表示されるまで時間がかかりませんか?
- 参照元: IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)- ウイルス・不正プログラム対策
2. 見たことがない広告や怖いメッセージが出てくる
画面の隅に「あなたのパソコンは壊れています!」「ウイルスが5個見つかりました、今すぐここをクリックして修理してください」といった、怖がらせるようなメッセージが出てくることがあります。
【注意!それは「嘘」かもしれません】
これは「フェイクアラート(偽の警告)」や「アドウェア」と呼ばれるものの仕業です。これらは嘘の警告であなたをパニックにさせ、偽のソフトを買わせたり、クレジットカードの番号を盗もうとしたりします。
| 症状 | ウイルス感染の可能性 | 対処のポイント |
|---|---|---|
| ブラウザを閉じても広告が出る | 非常に高い | 無視して閉じる |
| 有名な会社のロゴ(Microsoftなど)を名乗る | 非常に高い(偽物) | 絶対に電話しない |
| 「あと5分でデータが消える」と急かす | 非常に高い | ネットを切る |
3. 大切なファイルが消えたり、勝手に増えたりする
デスクトップに置いていたはずの写真がなくなっていたり、覚えのない変な名前のファイルが勝手に作られていたりすることはありませんか?
【情報の書き換えに注意】
ウイルスの中には、データを勝手に書き換える「悪い書き換え犯」がいます。特に「ランサムウェア(身代金ウイルス)」は、あなたのファイルを暗号化して開けなくし、「元に戻してほしければお金を払え」と脅してくる非常に危険なものです。
4. 送った覚えのないメールやSNSが勝手に送られている

友達から「さっき送ってきたリンク、何?」と言われたり、SNSのDM(ダイレクトメッセージ)が勝手に送信されていたりする場合は、アカウントが乗っ取られているか、ウイルスに感染しています。
【あなたが加害者になるリスク】
これが一番怖いのは、あなたが「被害者」だけでなく、ウイルスを広める「加害者」にされてしまうことです。あなたの名前で送られたメールを受け取った友達が、そのメールを開いてまた感染する…という悪い連鎖が起きてしまいます。
5. 起動しなかったり、勝手に電源が切れたりする
使っている途中に画面が真っ青(ブルースクリーン)になって固まったり、何もしていないのに突然電源が切れて再起動したりする場合、ウイルスがシステムの深いところ(人間でいう神経のような場所)を壊している可能性があります。
【機械の寿命との見分け方】
5年以上使っている古いパソコンなら「寿命」の可能性もありますが、まだ新しいのにこうした症状が出る場合は、まずウイルスを疑いましょう。
6. Webカメラのライトが勝手に光っている
パソコンについているWebカメラの横にある小さなライト。これが、オンライン授業やビデオ通話をしていないのに「ピカッ」と光っていたら、それは「盗撮(とうさつ)」されているサインかもしれません。
【あなたのプライバシーを覗き見】 世界中の悪いハッカーが、ウイルスを使ってあなたの部屋の様子を覗き見しようとすることがあります。使っていないときは、カメラに付箋を貼るだけでも大きな防犯になります。
7. バッテリーの減りが異常に早い(スマホの場合)
スマートフォンで特に多いサインです。昨日と同じ使い方をしているのに、お昼にはバッテリーが残りわずかになっていたりしませんか?
【裏側で動き続ける犯人】
ウイルスがあなたのスマホの裏側で、ずっと不正な通信を繰り返していると、バッテリーを激しく消費します。また、スマホ本体がホッカイロのように熱くなっている場合も、不正なプログラムがフル回転している証拠です。
なぜ感染するの?ウイルスが入ってくる「4つの罠」

ウイルスは勝手に入ってくるのではなく、何かの拍子に「招き入れて」しまうことがほとんどです。
- 怪しいメールの添付ファイル
「宅急便のお届けです」「重要なお知らせ」という件名に騙されて、ファイルを開いていませんか?知らない人からのメールは開かないのが鉄則です。 - 偽のWebサイトや「無料」の言葉
映画、音楽、ゲームのチートツールなどを「無料」でダウンロードできるサイトは、ウイルスの巣窟(そうくつ)です。 - アップデートの無視
WindowsやiPhoneからくる「アップデート(更新)のお願い」を無視し続けると、コンピューターに「泥棒が入れる穴」が開いたままになってしまいます。 - 素性のわからないUSBメモリ
道で拾ったUSBや、誰のものかわからないメモリをパソコンに差すと、その瞬間に感染することがあります。
もし感染したらどうする?今すぐやるべき解決法

「もしかして感染したかも!」と気づいたら、焦らずに次のステップを順番に試してください。
ステップ1:すぐにインターネットを切る
これが一番大事な応急処置です。Wi-Fiを切るか、LANケーブルを抜いてください。スマホなら「機内モード」にするのが一番早いです。 ウイルスがあなたの情報を外に送ったり、さらに悪い仲間を呼び寄せたりするのを防ぐことができます。
ステップ2:セキュリティソフトで「フルスキャン」
パソコンに入っている「ウイルスバスター」や「ノートン」、Windowsに最初から入っている「Windows Defender」などのセキュリティソフトを起動しましょう。
【フルスキャンのやり方】
- ソフトの設定画面を開く。
- 「クイックスキャン(短いチェック)」ではなく「フルスキャン(全部チェック)」を選ぶ。
- チェックが終わるまで数時間かかることもありますが、じっと待ちます。
ステップ3:パスワードをすべて変える
ウイルスが退治できたら(または別の安全なデバイスから)、今まで使っていたパスワードをすべて新しくしましょう。
- Amazonや楽天などのショッピングサイト
- YouTubeやInstagramなどのSNS
- ネットバンキング(銀行) 特に同じパスワードを使い回している人は、全部バラバラの強いパスワード(長くて、数字や記号が混ざったもの)に変えるのが安全です。
ステップ4:どうしても治らないなら「初期化」
どんなに頑張ってもウイルスが消えない、あるいはシステムが壊れて動かない場合は、コンピューターを「工場から出荷された時の状態」に戻す「初期化」が必要です。 ただし、これを行うとあなたの写真や動画、宿題のデータなどもすべて消えてしまいます。
二度と感染しないために!最強の予防習慣

ウイルスから身を守るためには、毎日のちょっとした習慣が大切です。
- 「アップデート」はすぐやる: OS(WindowsやiOS)の更新通知が来たら、その日のうちに実行しましょう。
- バックアップを習慣に: 大切なデータは、USBメモリやクラウド(Googleドライブなど)にコピーして保存しておきましょう。
- パスワードは「長く・複雑に」: 自分の誕生日などの簡単なものは避け、自分だけが知っている秘密のキーワードを使いましょう。
- 家族でルールを決める: 「怪しいサイトを見つけたらすぐにお父さんやお母さんに言う」といったルールを作っておくと、被害を小さくできます。
記事のまとめ:あなたの勇気がデータを守る
コンピューターウイルスは目に見えませんが、あなたの「おかしいな?」という直感こそが、最大の防衛ラインになります。
- 7つのサイン(重い、広告、消える、勝手に送信など)を覚える。
- 怪しいリンクは「絶対に」踏まない。
- 困ったらインターネットを切って、詳しい人に相談する。
もし、自分ではどうしようもなくなった時は、恥ずかしがらずに専門の窓口に相談してください。
- 参照元: IPA – 情報セキュリティ安心相談窓口
安全で楽しいインターネットの世界を守るために、今日学んだことを忘れないでくださいね!
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