PC業界に20年以上身を置き、数多くのソフトウェアの盛衰を見てきましたが、年末の風物詩とも言える「年賀状ソフト選び」において、私が常に筆頭候補として挙げるのが「筆まめ」です。 多くのユーザーが驚くのは、その圧倒的な「素材数」でしょう。45万点という数字は、単なるカタログスペック上の飾りではありません。
この膨大なデータベースには、年賀状作成の効率化はもちろん、一年を通して生活のあらゆるシーンで役立つ無限の可能性が秘められています。 単に数が多いだけではなく、その一つひとつが日本の文化や四季を反映した高品質なデジタル資産であるという点が重要です。 今回は、この45万点という素材の海をどのように泳ぎ切り、骨の髄まで活用し尽くすか、プロの視点で徹底的に解説していきます。
【この記事で分かること】
- 筆まめ素材45万点の内訳と、その圧倒的な量がもたらすコストパフォーマンス
- 相手の心に響く、ビジネスからプライベートまでのシーン別素材選びの極意
- 年賀状だけではない、日常の書類作成やSNS、地域活動への具体的な応用方法
- 膨大な素材に溺れず効率的に使いこなすための、プロ実践の整理術
筆まめ 素材 45万点とは?収録内容とできることを全体像で理解する
「素材が45万点ある」と言われても、実際にその全貌をイメージできる方は少ないかもしれません。一般的な年賀状ソフトの収録数が数千から数万点であることを考えると、この桁違いの数字は異常とも言えます。 しかし、これこそが筆まめが長年、国内シェアNo.1を争い、多くのユーザーから支持され続けている理由の根幹なのです。 ここでは、なぜこれほどの数が必要なのか、そしてその中身はどうなっているのかを、PCソフトの歴史的背景も交えながら紐解いていきます。 単に絵柄が多いだけでなく、書体、背景、パーツの一つひとつに至るまで、日本の四季と文化を網羅した巨大なデジタルライブラリーとしての価値を深く理解していただきます。
筆まめ 素材 45万点とは何がそんなに多いのか?
45万点という数字を聞いて「一生かかっても使いきれない」「ハードディスクの無駄ではないか」と感じるのが正直なところでしょう。 しかし、この数字には明確な理由とカラクリがあります。これは単なる「完成されたハガキのデザイン」の数だけを指しているわけではありません。 イラスト、写真、背景画像、装飾パーツ、そしてフォントに至るまで、デザインを構成するあらゆる「部品」を含んだ総数が45万点なのです。
筆まめは30年以上の歴史を持つ、日本を代表する長寿ソフトの一つです。 PC-98時代からWindows、そして現在のクラウド連携に至るまで、バージョンアップを重ねるごとに、その時代時代に求められたデザインを追加し続けてきました。 流行の絵柄だけでなく、普遍的な価値を持つ著名な書家や画家による作品を切り捨てることなく蓄積してきた結果が、この45万点という数字に表れています。 つまり、ここには昭和、平成、令和と続く日本のハガキ文化の変遷そのものが詰まっていると言っても過言ではありません。
また、バリエーションの豊かさも特筆すべき点です。同じ「干支のイラスト」一つをとっても、伝統的な水墨画風から、劇画風、アニメ調、版画調、ちぎり絵風、さらには3Dグラフィックスまで存在します。 これは「ユーザーのあらゆる好みと、送る相手との関係性」に完全対応しようとした結果です。 「上司には失礼のない格調高いものを」「孫にはキャラクターのような可愛いものを」といった多様なニーズに応えるには、これだけのボリュームが不可欠だったのです。
写真・イラスト・背景まで揃う筆まめ素材の内訳
では、具体的にどのような素材が含まれているのか、その内訳をより詳細に見ていきましょう。 大きく分けると「完成形デザイン」「パーツ素材」「フォント」の3つに分類されますが、筆まめの真骨頂は「純和風」の圧倒的なクオリティと「パーツ」の組み合わせ無限性にあります。
まずイラスト素材ですが、干支はもちろん、松竹梅などの縁起物、四季折々の花、日本の原風景などが主役です。 特筆すべきは、国宝級の絵画データや、人間国宝を含む有名な作家による描き下ろし作品が含まれている点です。 これらは単体で画集や素材集として購入すれば、それなりの価格になるような高品質なものです。 それを惜しげもなく使えるのは、筆まめユーザーだけの特権と言えるでしょう。
次に写真素材です。自分で撮影したデジカメ写真を使うのも良いですが、プロが撮影した美しい風景写真や、シズル感のある料理の写真なども豊富に収録されています。 これらを背景として薄く敷いたり、ワンポイントとして配置したりすることで、文字だけの年賀状を一気にプロっぽい仕上がりに引き上げてくれます。 特に富士山や初日の出の写真は、構図も光の加減も完璧なものが揃っており、これを使うだけで紙面のグレードが数段上がります。
そして意外と重要かつ使い勝手が良いのが「背景パターン」と「装飾パーツ」です。 賀詞(「謹賀新年」などの文字)一つとっても、力強い筆文字、親しみやすいポップ体、スタイリッシュな英語筆記体など様々です。 これらを組み合わせることで、オリジナリティは無限大に広がります。 既存のデザインを選ぶだけでなく、背景と文字を自分で組み合わせる楽しさを知ると、45万点という素材の海が宝の山に見えてくるはずです。
主な素材カテゴリの詳細内訳
| カテゴリ | 具体的な収録内容 | 特徴・メリット |
|---|---|---|
| 完成はがき | 年賀状、喪中、暑中見舞い、クリスマス、引越し報告 | 挨拶文やレイアウトが完成しており、そのまま印刷するだけで即投函可能な時短素材。 |
| イラスト | 干支、七福神、縁起物、季節の花、動物、人物 | 水墨画、版画、水彩画、CGなど幅広いタッチで、あらゆる年代層に対応可能。 |
| 文字・賀詞 | 謹賀新年、あけましておめでとう、迎春、寿 | 著名書家による書き下ろし筆文字が充実。金箔風などの特殊加工文字もあり。 |
| 背景 | 和紙風、グラデーション、伝統文様、風景写真 | 重ねることで紙面に奥行きと高級感を出す。透過処理済みで合成しやすい。 |
| 写真・枠 | 写真フレーム、風景写真、装飾枠、吹き出し | デジカメ写真との合成に必須。被写体を引き立てる工夫が凝らされた枠が多数。 |
無料素材と有料素材の違いはある?

インターネットが普及した現在、「年賀状 無料素材」で検索すれば、無数の画像がヒットします。 では、わざわざ数千円のお金を出して筆まめを購入し、その素材を使う意味はあるのでしょうか。 結論から言えば、品質(クオリティ)と安心感(ライセンス)、そして作業効率(手間)に雲泥の差があります。
無料素材サイトの場合、個人のクリエイターが善意で公開しているものが多く、著作権の所在が曖昧だったり、商用利用の可否が複雑だったりすることがあります。 また、画面上で見る分には綺麗でも、解像度が低く設定されているため、実際にハガキに印刷すると輪郭がぼやけたり、粗くなってしまったりすることも珍しくありません。 特に年賀状のような正式な挨拶状で画質の粗さが目立つと、相手に「手抜き」という印象を与えかねません。
一方、筆まめの素材はすべて商用印刷にも耐えうる高解像度(300dpi〜350dpi相当)で調整されており、権利関係も完全にクリアです。 さらに決定的な違いはデザインの「統一感」です。無料素材をあちこちのサイトから集めると、画風やタッチがバラバラになりがちで、素人っぽい継ぎ接ぎのデザインになってしまいます。 筆まめなら、同じ作家のシリーズでイラスト、背景、文字を揃えることができるため、デザインの知識が全くなくても、統一感のある美しいハガキが作れます。 これは45万点という同一プラットフォーム内に、体系立てて整理された素材があるからこそ実現できる強みなのです。
参照元:著作権Q&A(公益社団法人著作権情報センター CRIC)
参照元:著作権(文化庁)
他の年賀状ソフトと比べた筆まめ素材の強み
年賀状ソフトの市場には「筆王」や「筆ぐるめ」といった強力なライバルも存在します。 機能面では各社拮抗していますが、収録されている素材の方向性には明確な違いがあります。 筆まめの最大の特徴であり強みは、何と言ってもその「格調高さ」と「伝統美」にあります。 他のソフトが親しみやすさ、ポップさ、あるいはコストパフォーマンスを重視する傾向があるのに対し、筆まめは明らかに「大人向け」「フォーマル向け」の素材に力を入れています。
例えば、流麗な行書体や、金箔をあしらったような和紙の質感の表現力、日本画の繊細なタッチなどは、筆まめが頭一つ抜けています。 これは、ビジネス用途での顧客への挨拶や、目上の方、恩師への年賀状を作成する際に非常に重宝します。 45万点の中には、もちろん子供向けの可愛い素材やキャラクター素材もありますが、全体的な比率として「誰に出しても恥ずかしくない、失礼にならない素材」が圧倒的に多いのです。
また、スペシャル素材として収録されている「歌川広重」や「葛飾北斎」、「東洲斎写楽」などの浮世絵シリーズなどは、美術館のアーカイブレベルの品質です。 これらは国内だけでなく、海外の方へのグリーティングカードとしても非常に喜ばれます。 このように、素材の「質」におけるターゲット層がやや高め、あるいは本格志向に設定されているのが筆まめの強みと言えるでしょう。
主要年賀状ソフトの素材傾向比較表
| ソフト名 | 主なターゲット層 | 素材の傾向 | 強み・差別化ポイント |
|---|---|---|---|
| 筆まめ | 中高年・ビジネス・本格志向 | 格調高い和風、伝統的、達筆、名画 | 圧倒的な素材数と和の美しさ。フォーマルな場での信頼性が高い。 |
| 筆王 | ファミリー・コスパ重視 | 写真加工、ユニーク、面白系 | 画像編集機能との連携が強く、写真を面白く加工する素材が多い。 |
| 筆ぐるめ | 初心者・ファミリー | 可愛い、ポップ、俳句、季節 | パソコン購入時バンドルが多く、誰にでも好かれる癖のない素材が中心。 |
筆まめ 素材 45万点は初心者でも使いこなせる?
「45万点もあったら、探すだけで日が暮れてしまうのでは?」「多すぎて選べないのではないか」という懸念はもっともです。 しかし、筆まめの開発チームもその点は熟知しており、初心者でも迷子にならずに目当ての素材にたどり着けるよう、強力な検索機能と支援機能を搭載しています。
例えば「特急デザイナー」という機能を使えば、「年賀状」→「目上の人へ」→「和風」といった具合に好みの雰囲気を選ぶだけで、ソフトが自動的に素材を組み合わせて複数の完成デザインを提案してくれます。 ユーザーは提案された中から選ぶだけで良く、ゼロから素材を探す手間が省けます。 また、素材パレット(選択画面)では「キーワード検索」はもちろん、「分類ツリー」が非常に細かく設定されています。 「イラスト」→「干支」→「リアル」→「水墨画」といった具合に、フォルダの階層を辿っていくだけで、論理的に絞り込みが可能です。
多くの初心者が陥りやすいのが、白紙のキャンバスに素材を一つずつ置いてデザインしようとして、バランスが取れずに挫折するパターンです。 筆まめでは、まずプロが作った「完成形」のデザインを選び、そこから「文字だけ自分の住所に変える」「イラストを一つだけ入れ替える」という引き算・足し算のアプローチが可能です。 素材が多いということは、それだけ「自分のイメージに近い完成品」が最初から見つかる確率が高いということでもあります。 初心者こそ、素材の多さに助けられる場面が多いはずです。
素材が多すぎて困る人が最初にやるべきこと
それでもやはり、膨大な素材を前にして途方に暮れてしまう人はいるでしょう。 そんな方が最初にやるべきは、デザインを始める前に「お気に入り登録」機能を活用して、素材の「選別」を行うことです。 目的もなく45万点を眺めていると、時間はいくらあっても足りませんし、目移りして決まらなくなります。
具体的な手順として、まずは作成するハガキの「送り先リスト(住所録)」を見ながら、今年出す相手をグループ分けし、大まかな方向性を決めます。 一般的には「会社の上司・取引先用」「親戚・知人用」「友人・同僚用」の3パターン程度で十分です。 そして、それぞれのテーマに合いそうな素材を検索し、少しでも「いいな」「使えるかも」と思ったら、迷わず「お気に入り」や「一時トレイ」に放り込んでいきます。
この段階では、レイアウトのバランスや色の組み合わせなどは考えなくて構いません。ショッピングサイトで商品をカートに入れる感覚で、とにかく候補を集めるのです。 ある程度集まったら、そこから実際にキャンバスに配置してみて、しっくりくるものを残し、合わないものを捨てていく。 この「広げてから絞る」という工程を踏むことで、45万点という海に溺れることなく、効率的に最良の選択ができるようになります。 選択肢が多いことは、迷いを生む原因にもなりますが、手順さえ決めれば最強の武器になります。
筆まめ 素材 45万点が向いている人・向いていない人
最後に、このソフトが合う人と合わない人を改めて整理しておきましょう。 筆まめは機能・素材ともに万能ですが、すべての人にとってベストな選択肢とは限りません。自分のスタイルに合っているか確認してください。
向いているのは、「送る相手によってデザインを細かく変えたい人」です。 45万点あれば、堅いビジネスライクなものから、柔らかい親しみやすいものまで全てカバーできます。 また、「人とは違うこだわりの年賀状を作りたい人」にも最適です。素材の組み合わせ次第で、世界に一つだけの完全オリジナルのデザインを作れる可能性が最も高いのが筆まめです。 趣味として、絵手紙や俳句などを嗜んでいる方にとっても、作品を引き立てる背景素材の宝庫となるでしょう。
逆に、向いていないのは「とにかく手間をかけずに、全員に同じデザインで出せればいい人」です。 デザインにそこまでのこだわりがなく、義務的に出している場合、45万点は明らかにオーバースペックであり、インストール容量とPCリソースの無駄遣いになりかねません。 そういった方は、スマホアプリで完結するサービスや、コンビニの印刷サービスで十分かもしれません。 筆まめは、あくまで「パソコンを使って、じっくりと手紙文化や創作活動を楽しみたい人」のためのプロフェッショナルツールであることを理解しておきましょう。
筆まめ 素材 45万点の活用シーン別使い方ガイド

素材の全体像と特性が見えたところで、ここからはより実践的な内容に入ります。 実際に45万点の素材をどのように組み合わせて使えば、効果的で美しいハガキが作れるのか。 年賀状はもちろん、喪中や寒中見舞い、さらには日常の様々なシーンでの活用法を具体的に解説します。 プロのライターとして長年ソフトを使ってきた経験から、単なるマニュアルには載っていないような、ちょっとした工夫や応用テクニックも交えて紹介していきます。
【以下で分かること】
- 定番年賀状デザインを、素材の組み合わせでプロ級に格上げするコツ
- マナー重視の寒中見舞い・喪中はがきにおける、失敗しない素材選び
- ビジネス・家族向けデザインなど、相手に好印象を与える素材活用法
- 地域活動や家庭内プリントでの意外で便利な筆まめ活用テクニック
筆まめ 素材 45万点で作る年賀状の定番パターン
年賀状作成において、最も失敗が少なく、かつ受け取った相手に好印象を与えるのは「定番」をしっかり押さえることです。 奇をてらう必要はありません。筆まめの高品質な素材を使えば、この定番パターンを極めて高いクオリティで実現できるからです。
王道中の王道は「干支イラスト+筆文字賀詞+定型文」の組み合わせです。 ここでプロっぽく見せるための重要なポイントとなるのが、素材の「トーン(雰囲気)」を統一することです。 例えば、イラストに「荒々しい水墨画風の蛇」を選んだなら、賀詞もそれに負けない「力強い毛筆体」を選び、背景には質感を出すための「和紙のテクスチャ」を敷きます。 これだけで、まるで老舗旅館の案内状のような風格が出ます。 逆に、イラストが「可愛いちぎり絵風」なら、文字は「丸みのある行書体」や「手書き風フォント」を選び、背景にはパステルカラーを使うとまとまりが出ます。
また、最近人気の「富士山」や「初日の出」、「梅に鶯」などの縁起物写真を使うパターンもおすすめです。 筆まめにはプロの写真家が撮影した、息を呑むほど美しい高画質な富士山の写真が多数収録されています。 これをハガキの全面に配置し、空いたスペース(空の部分など)に白抜きの文字で賀詞を入れる。 非常にシンプルですが、写真素材自体の力が強いため、余計な装飾は一切不要で、非常にインパクトのあるデザインになります。 素材の質が高いからこそ成立する、引き算の美学です。
寒中見舞い・喪中はがきに使える筆まめ素材の選び方

年賀状以上に気を使うのが、寒中見舞いや喪中はがきです。これらは「出す時期」や「使う言葉」、そして「デザイン」に厳密なマナーが存在します。 筆まめには、こうしたマナーに準拠した素材もしっかりとカテゴリ分けされて用意されており、知識に自信がなくても安心して作成できます。
喪中はがきの場合、派手な色や慶事を連想させるモチーフは厳禁です。 筆まめには「喪中用」としてカテゴライズされた、薄墨(うすずみ)色やグレーを基調とした背景や、蓮(ハス)、水仙、菊、桔梗などの落ち着いた花のイラストが多数あります。 フォントも「行書体」や「教科書体」、「明朝体」などの細身で整ったものを選びましょう。 筆まめには「流麗行書体」など、喪中に適した美しいフォントが含まれており、これを使うだけで文章に哀悼の意が宿ります。
寒中見舞いは、松の内(関東では1月7日、関西では1月15日)を過ぎてから立春(2月4日頃)までに出す季節の挨拶状です。 年賀状を出しそびれた際や、喪中の方への挨拶としても使われます。 ここでは、雪の結晶や椿、南天、福寿草といった冬のモチーフが活躍します。 筆まめの素材には、寒色系でも寒々しくなりすぎない、温かみのあるタッチの冬のイラストが豊富です。 文章のテンプレートも、寒さへの見舞いや相手の健康を気遣う文面があらかじめ用意されているため、失礼のない挨拶状を簡単に作成できます。 雪うさぎのイラストなどを添えると、少しほっこりとした印象を与えることができます。
ビジネス向け年賀状に使える落ち着いた素材とは
ビジネス関係の年賀状では、個性を出しすぎず、かといって事務的になりすぎない絶妙なバランスが求められます。 ここで役立つのが、筆まめが得意とする「伝統文様」や「幾何学模様」の背景素材です。
「青海波(せいがいは)」や「七宝(しっぽう)」、「麻の葉」、「亀甲」といった日本の伝統文様は、それぞれに「繁栄」や「円満」、「魔除け」などの意味が込められており、縁起が良いだけでなく、デザインに知的な印象を与えます。 これらを背景に薄く(透明度を上げて)敷き、会社名やロゴを配置するだけで、信頼感のあるコーポレート年賀状が出来上がります。 派手なイラストを使わなくても、文様が持つデザイン性だけで十分に紙面が成立するのです。
また、ビジネスでは「余白」の使い方が重要です。45万点あるからといって素材を詰め込みすぎてはいけません。 筆まめには、手書きのメッセージを書くためのスペースを美しく確保したレイアウト素材も多いです。 印刷された文字だけでなく、手書きで一言「旧年中はお世話になりました」と添えることを前提としたデザインを選ぶのが、ビジネス年賀状で相手に心象良く受け取ってもらうための鉄則です。 フォントは崩しすぎない「楷書体」か、可読性の高い「明朝体」を選び、読みやすさを最優先にしましょう。
子ども・家族向けに人気の筆まめ素材ジャンル
家族写真を入れた年賀状は、遠方の親戚や親しい友人にとって一番の楽しみです。 筆まめには、写真をはめ込むだけで完成する「フォトフレーム」素材が山のようにあります。
特に人気なのが、干支の着ぐるみを着たキャラクターのフレームや、雑誌の表紙風、映画のポスター風といった遊び心のあるデザインです。 45万点の中には、プロのイラストレーターによるファンシーな素材も多く、子供の写真をより可愛らしく引き立ててくれます。 最近では、スマホで撮った写真に合うような、シンプルでおしゃれな北欧風デザインや、インスタグラム風のフレームも増えています。
注意点として、写真フレームを使う際は、写真の「抜け」や「馴染み」を意識しましょう。 ただ写真を四角く貼り付けるのではなく、筆まめの機能を使って写真の周囲をぼかしたり、型抜き機能を使って丸やハート型に切り抜いたりすると、デザインに馴染みます。 また、スタンプ素材を使って、写真の周りをデコレーションするのも楽しい作業です。 「HAPPY NEW YEAR」の文字スタンプや、キラキラのエフェクトスタンプなどを、子供と一緒に「どれにする?」と相談しながら配置していくのも、年末の家族の楽しいイベントになります。
日常使いできる筆まめ 素材 45万点の意外な活用法
筆まめ=年賀状ソフトと思い込んでいるのは非常にもったいないです。 この45万点の素材は、一年中使える「万能素材集」としても非常に優秀です。
例えば、地域活動やPTA、自治会の資料作成です。回覧板のお知らせや、夏祭りのチラシ、清掃活動の案内などを作る際、Wordの標準クリップアートだけでは物足りないことがあります。 筆まめには「注意喚起」「お祭り」「清掃」「リサイクル」などに使える汎用的なイラストやアイコンが揃っています。 これらをワンポイント入れるだけで、文字だけの殺風景な書類が、誰にでも伝わりやすい親切な資料に生まれ変わります。 また、地図作成機能も優秀なので、イベント会場への案内図を作るのにも役立ちます。
さらに、家庭内での活用として、熨斗(のし)紙やポチ袋、箸袋の作成も得意分野です。 急なお祝い事やお悔やみがあった際、市販の熨斗紙を買いに行かなくても、筆まめの素材とプリンターがあれば、適切な表書き入りの熨斗紙を必要な枚数だけ印刷できます。 「粗品」「御祝」「寸志」「お車代」などの筆文字素材は、プロの書家による本格的なものなので、市販品に見劣りしません。 箸袋やポチ袋の展開図素材もあり、A4用紙に印刷して切り貼りするだけで、オリジナルのペーパーアイテムが作れます。 家庭内の「名もなき印刷物」のクオリティを劇的に上げてくれるのが筆まめなのです。
SNS・プリント用途に転用できる素材はある?
最近では、紙の年賀状を出さず、LINEやSNSで新年の挨拶を済ませる人も増えています。 筆まめは、こうしたデジタル需要にも対応しており、作成したデザインをJPEGやPNGなどの画像ファイルとして書き出す機能を持っています。 つまり、筆まめの高品質な素材を使って作った画像を、そのままSNSに投稿したり、メールに添付したりすることが可能です。
特に「動く年賀状」機能(一部バージョン)や、スタンプ風の画像作成機能はSNSと相性が抜群です。 45万点の素材の中には、背景が透過された(切り抜かれた)パーツ素材も多いため、これらを組み合わせてオリジナルのアイコンやヘッダー画像を作るという使い方もできます。 自分の干支のイラストと名前を組み合わせて、期間限定のSNSアイコンにするのも面白いでしょう。
また、プリント用途としては、ラベル印刷や名刺作成にも素材が流用できます。 住所録機能と連動して、宛名ラベルを作る際に、季節のワンポイントイラストを入れるといった小技も、豊富な素材があればこそ可能です。 名刺作成においても、和風の背景や筆文字を使うことで、インパクトのある和風名刺が簡単に作れます。 デジタルとアナログ、両方の出力に対応できる柔軟性も、45万点素材の魅力の一つです。
筆まめ 素材 45万点を無駄なく使うための考え方【まとめ】

ここまで筆まめの素材について、その内訳から具体的な活用法まで解説してきました。 最後に、この膨大なリソースを使いこなすための心構えをまとめておきます。 重要なのは「探すことを楽しむ」という余裕と、「完璧を目指しすぎない」というバランス感覚です。 これだけの素材があれば、必ずあなたのイメージに合うものが見つかります。道具に使われるのではなく、道具を使いこなして、豊かなコミュニケーションを実現してください。
筆まめ素材活用のポイントまとめ(箇条書きは先頭の文言を太字にし、以下の文章は段差にする)
- 検索機能の活用
「絞り込み」や「分類ツリー」を使いこなし、目的の素材へ最短でアクセスする習慣をつける。 - お気に入り登録の徹底
気になった素材は迷わず「お気に入り」へ。とりあえずストックしてから選別するのが効率化の鍵。 - 相手に合わせたデザイン変更
ビジネス、親戚、友人など、送る相手の属性に合わせてデザインのトーンやフォントを使い分ける。 - 統一感の重視
無料素材との併用は避け、筆まめ素材で統一することで、プロ並みのクオリティと統一感を保つ。 - 写真とイラストの融合
写真フレームを活用する際は、ボカシや型抜きを駆使して、写真とイラストの馴染ませ方に注意する。 - マナーの遵守
寒中見舞いや喪中はがきは、自己流ではなく、マナーに準拠した専用カテゴリの素材を必ず使う。 - ペーパーアイテムへの応用
熨斗紙、ポチ袋、箸袋など、ハガキ以外の家庭内印刷物にも素材を活用し、生活を豊かにする。 - デジタル活用
作成したデザインを画像として書き出し、SNSやメールでの挨拶にも高品質なデザインを利用する。 - 毎年のトレンドチェック
毎年更新されるその年の干支やトレンド素材をチェックし、マンネリ化を防いで新鮮さを取り入れる。 - 過去データの資産化
過去のデザイン履歴や住所録の送受信記録を残しておき、翌年の作成時の参考にして効率化を図る。
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